去年やり残したこと
風穴…というには大きすぎる障子の穴
お久しぶりです。
年末はバタバタしてしまって、プファクショップのnoteを1ヶ月ほど更新しないままに新年を迎えることになってしまいました。いやはやごめんなさい。
改めまして、この場所で出会ったみなさま、お世話になっている方々、
今年もよろしくお願いいたします。
ところで、私には去年やり残したことがありました。
年末、勤務している額縁工房で主に縫いものをしている部屋を大掃除したのですが、その際に始めた障子貼りです。
貼りかえる前の状態がこちらでした。
穴であれば穴埋め用の紙を切り抜いて貼ってもふさがりますが、なんとまあ…無理そうでしたね。なんというか、もはや穴ではないですねw
(私が貼りかえる前提で破いて遊んで、ストレス発散してこうなった訳ではありません。)
よく見るとところどころが三本筋のようなかぎ裂きになっていることにお気づきでしょうか?
そう、猫飼いで和室にお住みの方はすぐにピンときたのではないでしょうか。猫さんがやんちゃした障子でした。
以前このお部屋は、額縁工房の見習いさんのお部屋だったのですが、そこで同居していたのが当時1歳になるかならないかのやんちゃ盛り、黒地に白足袋ソックスの(かどで君)でした。
障子を扉だと認識できるのは人間くらいなものですよね。紙なんて破けるし、通れればそこが道ですからね。
現在、見習いさんはお引越しされて、ミシンで縫い物をするお部屋として使われていますが、かどで君の爪痕が残ったままだったわけです。(そのままの意味で)
障子紙のない障子貼り
さあ、では障子を貼ろう!とはなりませんでした。なぜなら障子紙がないからです。誰も口には直接出しませんでしたが、私を含め、額縁工房の皆が心の底でこう思っていたのではないでしょうか。
「適当な紙が見つかったら貼ればいい…」と。
そして年末大掃除。家具の隙間になんとなしに挟まっていた、まさに「適当な紙」を見つけた私は、謎の使命感を抱いて障子貼りに取り掛かりました。
この、グレーの「適当な紙」の適当な修復の効果は意外に素晴らしく、まるで普通の障子紙では物足りない、インテリアにこだわった人物が施したアレンジのように仕上がりました。
気をよくした私は、紙をカットしては貼り、また紙をカットしては貼り…という単純作業を繰り返していたのですが、
「あ、紙が足らない…」という事態になり、そこで年内最終勤務日が終わってしまいました。
そんなこんなで障子貼りの作業を中断したまま、年越ししてしまったというわけです。
障子貼りの再開。そして…
年が明けた勤務日、障子貼りを再開しました。無くなってしまったグレーの紙の代わりに、工房で余っていた黒い厚手の紙とクラフト紙をいただいたので貼ってみました。
クラフト紙は薄かったので、残った障子紙の上からスティックのりで貼ってみたところ、シワシワの仕上がりとなりました。
やり直す気力がなかったので、「明日になったらピンとなってたらいいな〜」と期待しましたが、次の日もそのままシワシワだったので、自分の中では「味わい」ということで片付けました。
なにはともあれ、隙間風が入らなくなったと思うので、以前よりは暖房が効きそうです。
やりかけで気になっていた障子貼りを完遂出来たのでスッキリしました。
スタッフ小作