【楽典】調って何?
音楽のもとに「調」という言葉があるのをご存知ですか?
今までに音楽を習っていた人や、少しでも音楽に興味がある人はもちろん知っている言葉ですよね。
音楽には、明るい曲調の「長調」
暗い曲調の「短調」があります。
厳密に言えば、調とは音階で主となる音によって決められるものなのですが、ここでは簡単に「明るい・暗い」で表します。
また、他にも調とつくもので言えば「転調」や「移調」などがあります。
▶︎これらの意味は最後に簡単に載せておきます。
1.長調と短調の違いを知ろう
今回は「長調」と「短調」をメインに違いを知っていこうと思います。
実践できるところもあるので参考にしてみてください。
まずは、簡単にコード奏ができる曲を探します。
例:ミッキーマウスマーチ、メリーさんのひつじ、カエルの歌など
はじめは長調に慣れてもらうために、これらの曲を楽しく演奏します。
♩ドッドドッド・ドッドドッド・レッドシッラソ〜
C Am F G
(ミッキーマウスマーチ冒頭)
みんな大好きミッキーマウスマーチです。
この曲は言わずもがな、明るくて楽しい長調ですね。
きっと皆さんすぐわかるかと思います。
では、このミッキーマウスマーチを短調でも演奏してみましょう。
この場合、同主調に移調すると簡単です。
♩ドッドドッド・ドッドドッド・レッドシッラソ〜(旋律)
Cm A♭ Fm G (伴奏)
(ミッキーマウスマーチ冒頭)
なんだかハロウィーンのような怖さを感じますよね…
このように短調に変えることでよりその曲調がわかります。
では、もう1曲も例に挙げてみてみましょう。
♩ミ〜レドレミミミ〜(旋律)
C G C (伴奏)
(メリーさんのひつじ冒頭)
こちらも誰でも知っている曲ですよね。
おそらくほとんどの人は長調と答えるはずです。
▶︎子どもによっては短調と感じる子も少なくありません。
そのため、はじめはミッキーマウスマーチで聴かせることをおすすめします。
では、この曲を短調にすると…
♩ミ♭〜レドレミ♭ミ♭ミ♭〜(旋律)
Cm G Cm (伴奏)
(メリーさんのひつじ冒頭)
一気にホラー調になりました。
伴奏をアルペジオにするとより恐ろしさが増します。
さてこんなふうに、長調の特徴を理解した後は短調です。
短調の曲も、同主調に移調しましょう。
例:ひな祭り、メヌエット(イ短調)など
こちらも雰囲気が全然違いますよね?
なんとなく「長調」「短調」の違いがわかってきたかと思います。
他の曲も聴いて、どちらか考えてみるのも楽しいですね。
2.もっと調について知りたい!
さてこの章では、少し専門的なところに踏み込んでいきたいと思います。
興味のない方は目次3まで飛ばしてください🕊️
先ほどからちらっと出てくる「同主調」という言葉を知っていますか?
これは、同じ音を主音とする長調と短調のことを表します。
いまいちよくわからない、という方は「ハ長調」なんて言葉を聞いたことはありませんか?
先ほどからたくさん出てきた「長調」の前にカタカナの「ハ」がつきました。
音楽には音階というものがあります。
以前、別記事「ドレミ体操」でも軽く触れていますのでよろしければこちらもご覧ください。
話は戻りますが、ハ長調というのはドを主音とした長調の音階のことです。
長調があるということは、もちろんハ短調もあります。
この2つは同じドを主音としていますが、長調・短調の違いがあります。
この関係を「同主調」と言います。
他にも、「平行調」や「属調」や「下属調」なんて言葉もあります。
これらに関しては、興味がある人がいればまた別の記事でも紹介したいと思います。
3.「調」のつく言葉
さて、冒頭でも話した通り最後は調のつく言葉を解説します。
「転調」▶︎曲の中で調が変わることを指します。
基本的には近親調の中で転調することが多いですが、最近の流行の曲は予測できない転調をすることも多いです。
「移調」▶︎音程関係を変えずに、そのまま別の調に変えることを指します。
カラオケなどでキーを上げることと同じ意味です。
一言で「調」と言ってもいろんな使い方や意味がありますね。
音楽は知れば知るほど奥深い〜
またいろんな知識を共有していきたいと思います😆
今回は、「調」についての授業案を載せさせていただきました。
皆様の参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございました🥕