副鼻腔炎(蓄膿症)手術〜退院まで
副鼻腔炎がひどくなってから手術、退院までを日記的に記録します。
少し長くて読みづらいかもしれませんが。
副鼻腔炎で悩んでいる人や手術を考えている人達が意外にも沢山いる事を知ったので、参考になればと思ったので書きました。
まず、僕は副鼻腔炎の症状を確信したのが2024/10/7あるアーティストのスタジオリハーサル中でした。
ピアノコーラスをしている時に一瞬すごい臭いを感じ、最初はスタジオ内かと思ったのですが、鼻をすすって臭いが消え、少しかんだら臭いが出たので、蓄膿の臭いだと確信。
その少し前くらいから調子が悪かった事もあり自分自身でも蓄膿症の疑いを少し感じていたのもあったので。
いくら強く鼻をかんでも無限に出てくる膿は
生ゴミのような耐え難い悪臭。
それに加え気圧の変化でやってくるあの頭痛の様なものが、毎日やってくる様になりました。
歌を歌う時も、声を張ると顔面が痛くなり、
しばらくすると頭痛が。
そのうち声を張るのが怖くなり、
かばいながら歌う事で今度は喉に負担が。
耳鼻咽喉科にはもちろん通っていたのですが、
この時はまだ薬治療中で、薬で治る一時的な副鼻腔炎と治らない慢性副鼻腔炎の見極め時期でした。
ここからおよそ一ヶ月経ち、改めてレントゲンを撮ってもらった結果。
一向に症状に改善はみられず、真菌性の慢性副鼻腔炎と診断され、手術の為大きな病院に紹介状を書いてもらう運びとなりました。
そこからCTを撮り顔面に入った膿の詳しい内部事情を見たんですが、顔右半分の鼻腔全てパンパンに膿が入ってました。
頬の裏の上顎洞、眉間の辺りの前頭洞、そして鼻と目の間の篩骨洞に限っては骨が溶けてしまい皮一枚くらいの薄さに。
放置すれば失明の危険性や最悪の場合、髄膜炎などで脳に感染して死亡することもあると言われ、手術を決意。
局所麻酔で日帰り手術か全身麻酔で入院手術を選べます。
もちろん日帰りで終わらせたいと誰もが思うのですが。
局所麻酔は痛みを伴う上に深い所まで全て処置出来ないので、再発の可能性が高いと言われ。
更に僕の場合は篩骨洞の骨がほとんど残ってないので、もし再発で酷くなれば重篤な合併症を引き起こす危険性もあるという事で全身麻酔を勧められました。
年末で自分自身も、ありがたい事にお仕事沢山はいっておりましたので、約3ヶ月後の年明けに手術日を決め、それまでは薬で進行がひどくならない様におさえる治療。
この3ヶ月は毎日頭痛との闘い。
痛み止めを処方してもらっては足らなくなり
また処方してもらうという繰り返しでした。
この3ヶ月は1年以上にも感じたかもしれません。
2025/1/20、入院日。
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朝10:00から大部屋へ入院して諸々検査。
やっと手術が受けられる喜びと、初めての全身麻酔手術の不安が交互に押し寄せる中、18:00病院食で最後の晩餐。ここからは絶食。
飲み物はOS-1経口補水液500mlを24:00迄に一本。
朝6:00迄にもう一本ちびちびと飲む様に指示されます。寝れた様な寝れてない様な変な夜でした。
翌朝、手術室に移動。
手術当日
看護師さんから、「緊張しますか?大丈夫ですからね。」と何度か言われたので、まぁまぁ表情強張ってたんやろなぁと思います。笑。
手術台に寝て
「じゃあ、眠くなるお薬入れますね〜」
っという言葉を聞いてからその後1ミリも記憶がありません。
「山本さーん」
っという言葉で目が覚めて、執刀医の先生が何か話してくれてるんですが、僕が朦朧としていたので、また落ち着いたらお話ししますので。部屋を後にし。
自分がベッドの上にいることを認識。
⚠️ここからはインディーズミュージシャンだから伝えれるリアルをお届けしたいなと。笑
事務所に入ってたらおそらく止められちゃう写真や内容かも。
ほんのちょっと痛々しかったり、汚かったり、気持ち悪い話になるかもしれないので苦手な人やアーティストイメージ壊したくない方はシャッと飛ばすか、ここまでにして下さい。(って言われたら余計気になるよね笑💦)
ベッド上、酸素マスク、点滴、心電図、パルスオキシメーターと管まみれ。エヴァに今から乗るんかなくらい。シンジ状態入ってました。
看護師さんが声をかけてくれてるんですが、まだ少し理解出来てないぽくてあまり覚えてないです。
手術後4時間はベッドの上と聞いていたのですが、
この間に僕はナースコールを6,7回押した記憶があります。
鼻栓は鼻の奥と入口に綿球と二重構造で鼻栓をしているのですが、鼻からひっきりなしに鼻血が出てくるのと同時に鼻の奥から喉に汁が大量に垂れてくるので、溺れてしまうんです。
綿球は数分でこれです↓⚠️血が付いてます
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口に溜まった液体を吐きたいのですが、体を横に向けて吐くのも酸素マスクが邪魔して呼吸も慣れてないので難しくて。
看護師さんが枕の周りにそのままベッドの上吐いても良い様に紙タオル的なものをひいてくれたり。
吐いた液体は赤黒い液体で鼻血も相まって、赤ティッシュ大量生産タイム。
ティッシュ3箱使いました。
そしてしばらくすると尿意が。
トイレって行けないですよね?って聞いたら。
「そうですね〜、あと2時間ぐらいは。。。」
麻酔中に尿管に管を通されて尿も出ているはずなんですが、一度気になると我慢できなくなってきて。
もちろん寝たきりなので、2時間は無理、っと思って苦渋の選択で屎尿瓶をお願いする事に。
良き具合に設置していただき、「出たらまた呼んでくださいねー」との事。
1人にしていただいたけど。
オシッコってどうやってたっけ?
あれ?
??
気張るんやっけ?
力入らん。
麻酔の関係でまだ出ないのか、
ベッドの上でオシッコする事の拒絶なのか
なんなんやろう。
みたいな感じで、尿意はあるんですが出ず。
看護師さんに一旦屎尿瓶を直していただき。
すみません、みたいな感じに。
そこから1時間くらい、尿意がヤバすぎて汗が。
再びチャレンジするしかないと思い。ナースコール。
砲台も設置完了。
漏れないようにしっかりと手でおさえてるんですが。嫌な予感。
屎尿瓶の持ってる角度って今どうなってる?
ん?許容量足りなくね?
角度つけたほうがいい?
まだ入る?ん?
砲台が!
砲台がっ!!
そして伝説へ...
(パーー、パパパパっパっパーーー♪🎺)
ドラゴンクエスト序曲より
背中までビチャビチャで大パニック。
急いで拭いて、着替えさせていただき、背中にはタオルをひいていただき。
あと1時間くらいすれば立てるので、シーツも替えれるのでしばらくはタオルも替えるのでこの状態で、との事。
そして1時間後、シーツも替えて頂き、元の綺麗な状態に。
看護師さん達に本当に迷惑をかけてしまったし。
それでも嫌な顔一つせずに、優しい言葉をかけながらこちらが辛くないか気配りしながら働く姿に本当に感動しました。
手術後の
理想↓
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現実↓笑
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手術終わりました!の理想の写真は
まさに水中で足をバタバタしている白鳥ですね。笑
(この2枚の写真、ほぼ同じ時間帯に撮ってます)
その後もう一度、大部屋に帰還。
痛みは痛み止めを点滴してもらえるので大丈夫なのですが、口呼吸のため口の中の渇きと喉の乾燥が中々つらい
鼻の奥が塞がってるので、飲み物を飲むのも違和感があり、せーのっていう感じで準備をつけないと飲み込めないという感じ。
術後、喉が痛くなっていたので、水を飲み込むと喉の痛みと耳抜きをしたような変な感じ。
夜ご飯は全粥です。
息苦しさと気持ち悪さでその日の夜は寝れず手術翌日に。
同じタイミングでYouTuberのヒカキンさんが
同じ手術を発表しており。
僕も動画観させて頂いたのですが。
ヒカキンさんは術後は翌日までしっかり寝れたみたいなので、この辺は個人差があるかも。
ですが、起きた後、口の中が表の皮膚のようにカサカサになって渇き切ってたと言ってたので。
口の渇きは共通のようですね。
手術翌日
僕は涙が止まらず、そのおかげで瞼が少し腫れました。
涙腺から鼻に落ちるはずの液が詰め物の圧迫のため目から出てきてしまうとの事。
やはり痛みなどはなく、あっても時々軽い頭痛のような感じと少し歯痛のような感じ。
鼻の入口の綿球は頻繁に自分で替えないといけないんですが、その頻度もだいぶ落ち着いてきてるので、出血量もおそらくかなり減りました。
口の中の渇きは相変わらず、唾や飲み物を飲み込んだ時の喉の痛みもまだある。
っという全て全然我慢できる範囲の事なんですが、
それがいくつも重なって辛いっていう感じですかね。
その日の夜は寝てないような寝たような。
寝ては起き上がりを繰り返していました。
それでも手術当日よりは全然マシです。
手術翌々日
いよいよ鼻の奥のガーゼが取れる日。
先生がピンセットみたいなもので
「いきますよーー」
ズボズボ!!!
脳みそ鼻から出ていったんかと思いました。
そして間髪入れずに反対側も
ズルズルっ!!
両鼻とも出血と喉の奥へ落ちてくる血の塊!
と同時に鼻の奥に確かな空間。
この時怖いのと痛いというかなんというか
涙も止まりません。
そして血圧も瞬間的に188まで上がっちゃいました。
その後処置が施され(これもまぁちょっと辛い)
鼻の入口の綿球のみに。
いやぁ、ここからマジで笑顔になります。
パルスオキシメーターも取れ、不自由さから解放され。まだ口呼吸ではあるんですが、少しでも鼻から空気が入ってくるだけで全然違うし、口の渇きも。唾や水を飲み込む楽さも。
ここから喉の痛みも徐々にひいていきます。
点滴針を養生され、かばいながらですがシャワー浴も解禁され、この日の夜は術後初めて寝れたっという感じでした。
退院日
朝に軽い検査と鼻の処置が終わりついに退院。
点滴の針が腕に刺さってないのがめちゃくちゃ嬉しい!
退院後も鼻に綿球は必須。
多分本当は買わないといけないんやと思うんですが、退院直前コッソリ看護師さんに弾数補充してもらいました。
弾数補充前↓
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バイオやったらボス戦もちませんね↑
弾数補充後↓
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これで研究所クリアも安心。笑
退院後は
1日3回の鼻洗浄、2週間ほどは週3回の通院になります。
退院後のアフターケアが非常に大事らしく。
ここでまた拗らせて鼻の奥が腫れた状態で治ると
手術の意味がなくなるらしいので。
しっかりと処置しなければなりません。
これを書いているのが1/25で、
退院日の翌日になります。
手術〜退院までざっと書かせていただきました。
今のところで僕は既に手術して本当に良かったと感じてます。
まず3ヶ月間続いた、あのしんどい頭痛がない!
これだけで幸せですよね。
あとこれは僕に限っての事例かもですが。
篩骨洞の骨が薄くなっているというのが手術前のCTで発覚してて、手術時にはもう溶けて無くなっていたとの事でした。
もしもこの状態で放置し副鼻腔炎が悪化すれば、眼の視神経に何らかの影響を及ぼす可能性が高いと言われたので。タイミング的にはギリギリでした。
副鼻腔炎を繰り返しては薬で治している方などは要注意かもしれませんね。
心配な方は一度CTを撮って自分の今の状態を診てもらっても良いかもと僕個人的には思います。
気になる費用ですが、高額医療費制度というのがあるので支払う医療費を一定額以下にとどめてくれます。申請をすればめちゃくちゃな金額になりません。申請も難しいものではありません。
めちゃ簡単ですし、担当の方が丁寧に教えてくれますのでご安心を。
その人の状態にもよるし、キチンとした額面は変わるかもですが保険適用で手術入院費で10万前後。
その他諸々、入院前の精密検査や診察など含め20万円迄には収まります。
手術後2週間は安静期間ですが、デスクワークなどの方は手術翌々日から復帰される方もいらっしゃるようです。
僕の場合はピアノを弾いて大声で歌うので、相談したところ術後2週間は安静期間と言われました。
何度も言いますが、これを書いてる今も頭痛と眉間の辺りの違和感がないのが本当に嬉しいです。
もちろん鼻の綿球が取れてないのと、出血の気持ち悪さはありますが、あの頭痛の事を考えればお釣りがくるくらい楽です。
長く無駄に日記のように書いてしまいましたが。今、副鼻腔炎(蓄膿症)で悩まされている方の参考になれば幸いです。
薬で治るものもありますので、まずは耳鼻科で薬を処方してもらって様子を見て、治らなかったり自分の症状や辛さも加味した上で耳鼻科の先生に手術のご相談をしてみて下さい。
最後に
今回の手術のため、公演日程をずらしていただいたりご迷惑をおかけしたにも関わらず、励まして下さったアーティストの皆さん、スタッフの皆さんありがとうございました。
応援して下さっているファンの皆様、音楽仲間の皆様とそのファンの皆様、去年から地元八尾のイベントで関わってきた関係者の皆様。入院〜退院まで励ましのお言葉を沢山ありがとうございます。
本当にしんどい時に頑張る励みになりました。
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またライブ会場でお会いできるようにしっかりと治しますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。