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犬にブリーチ!?隠れ悪徳ブリーダーを見分けるために必要な知識

悪徳ブリーダーって

3段重ねのケージに糞尿まみれの犬や猫。パピーミル(子犬工場)、キトンミル(子猫工場)という言葉もあるほど、劣悪な環境で出産をさせているブリーダーがいます。

しかし、そこまで劣悪な環境でなくても、悪徳なブリーダーはいます。
隠れ悪徳ブリーダーの実態の一例をご紹介します。

①脱色をするブリーダー

マルチーズのような真っ白な犬種は涙焼けという目の周りがピンク~茶色になる症状があります。この範囲が広すぎると可愛さや子犬っぽさが半減し、高値で売れません。

涙焼けの例

そのため、ブリーチをして真っ白にするのです。ブリーチは子犬の敏感な肌にとって刺激が強すぎます。さらに、ブリーチは一時的には綺麗に見えますが、日数が経つにつれて涙焼けがさらにひどくなり、ブリーチをする前より目立つようになるのです。あまりにも白すぎる場合、ブリーダーをしているかも・・・。

②親に混合ワクチンを打っていないブリーダー

混合ワクチンさえ打てば防げる病があります。子犬の場合、3回打ってからようやくお散歩することができるようになります。犬にとってはそのくらい打たないといけないものです。

しかし、親に混合ワクチンを打っていないブリーダーがいます。1頭でも感染症を発症した場合、多頭飼育であるブリーダーの犬舎や猫舎では瞬く間は広がります。
免疫力の弱い子犬や子猫の命を守るためには、集団免疫を獲得するためにも、母親から抗体移行させるためにも、親への混合ワクチン接種は重要なのです。
ワクチン接種証明書を見せてもらうだけで確認できます。親へのワクチン接種の有無を確認しましょう。

③近親交配を繰り返すブリーダー

親や子、兄妹などの近しい交配は血統書発行団体も禁じていますが、異母兄弟同士で交配を繰り返していることがあります。
国民的アニメのサザエさんを例にすると、ワカメちゃんとマスオさんの子と、タラちゃんを結婚させ子を儲ける、などの場合があります。これは父親(マスオさん)が同一人物という異母兄弟同士の交配でありながら、母親同士も姉妹という最悪の交配をしているケースがあります。
ここまで血が濃いと個体が大きくならない傾向にあり、「この子は子ぶりでかわいいですよ。」というセースルをして販売するブリーダーもいます。
血統書では分からない親戚の実態も確認したいものです。

④遺伝子疾患のある繁殖を繰り返すブリーダー

遺伝病(遺伝性疾患)とは、染色体や遺伝子の変異によって発症する疾患をいいます。この疾患があることを分かっていて繁殖するブリーダーがいるのです。発症年齢が3歳や5歳、8歳など病によって年齢には差がありますが、お引渡しをしてすぐの発症することがないと分かっていて、繁殖をしているケースがあります。

遺伝病は現在根本的な治療法が確立されておらず、完治は難しい病です。

しかし、遺伝病は親へ遺伝子の検査を行い、遺伝病の保有を確認することができます。ワンちゃん・ネコちゃんと、その家族のよりよい未来のために、積極的に検査を行いその子に適した繁殖相手を見つけているブリーダーを探してください。
各犬種・猫種の代表的な遺伝病一覧はこちらから。遺伝病の保有率も記載しています。

いかがでしょうか。「かわいい!」「一目ぼれ!」だけでは騙されてしまいます。ペットショップよりブリーダーの方がいいと聞いたからと、ブリーダーを探すという方も多いと思います。

しかし、ペットショップよりブリーダーの方がはるかにピンキリです。お迎えする時にブリーダーを見極める知識が必要です。
上記の例を参考にしてみてください。

ちなみに、ペットの実家は優良ブリーダーの条件を次のように明記しています。この条件をクリアしているブリーダーと子犬・子猫のみ掲載していますので、安心して家族を見つけてください。

ペットの実家 獣医師推奨優良ブリーダー8つの条件

ペットの実家は、あなたと出会うまでの幸せを保証しています。
是非かわいいワンちゃん・ネコちゃんをご覧ください。