【獣医師監修】本当の優良ブリーダーの見分け方は8つ!
「悪徳ブリーダー」は誰が見ても分かりやすい
鼻にツンとつく劣悪な環境。
手入れしていない、糞尿まみれの毛並み。
凍えるような冷えた倉庫の中で出産している、動物たち。
劣悪な環境であれば誰が見ても「悪徳だ」と気づきやすいと思いますが、劣悪な環境以外のブリーダーの見分け方は難しいのではないでしょうか。
現に、悪徳ブリーダー以外を「優良ブリーダー」と呼ぶ風潮があります。例えば、こんな優良ブリーダーの基準。
つまり、親に混合ワクチン打ってなかろうが、”優良”認定されているということ。
遺伝的疾患があった繁殖を行っている場合でも、”優良”ということ。
目を背けたくなる悪徳ブリーダーがいる一方で、適正な環境を整え、知識や経験も豊富であり、愛を持ってブリーディングされている方ももちろんいらっしゃいます。
しかしこのような定義では、劣悪な環境のブリーダー以外を優良としているような節があり、本当にワンちゃん・ネコちゃんを想っているブリーダーさんを区別できていません。
獣医師が推奨した優良ブリーダーの基準
そこで、私たちは優良ブリーダーの基準をもっと高くした独自の基準を作りました。この基準ができるまで、獣医師、動物看護士、ブリーダー、ペットショップの店長など動物に関わる方々に協力いただき完成しました。
是非ブリーダー選びの参考にしてみてください。
#1 ママを見せることができるか。
繁殖犬・猫の中にはお手入れをしてもらっていない、糞尿まみれの親がいることは事実です。
可愛がっている子の親がこんな状態だったら悲しいですよね。
親を見るだけで、守れるものがあるのです。
ただ、出産直後や子育て中のママは、体力も落ち神経質になっていることも。何よりお客様が感染症を犬舎・猫舎内に持ち込むことがあります。(ブリーダー宅に足を運ぶ時、当日はペットショップや他のブリーダーのところへは行かないでくださいね。服を介して寄生虫や風邪のウイルスなどを移してしまうことがあります。)
そのような理由から、ママの負担や他の子犬・子猫の健康を考えて直接見せない選択肢をとるブリーダーもいます。
見せないから悪徳だとは決めつけることはできませんので、ママの写真を見せることができるか?を優良ブリーダーの基準のひとつにしています。
#2 ママの年齢、出産回数はワンちゃんは6歳の6回まで、 ネコちゃんは6歳まで。※1
2022年の6月から下記の法律ができましたが、MIX犬・猫は特に血統書が発行されないため、きちんと法律を守っているか確認することは困難です。
これをお客様が確認することは難しいと思いますので、ペットの実家が確認しています。
ちなみに、猫ちゃんの繁殖回数が無制限な理由は、発情期に交配ができないストレスは私たちの想像以上で、不妊の原因や子宮の病気になりやすくなるためです。詳しくはこちらから。
#3 犬舎・猫舎の写真を見せることができる。
一番ブリーダーの方針がでる犬舎や猫舎。
目を背けたくなるような犬舎・猫舎がある一方で、素敵な環境を整えているブリーダーもいます。清潔な環境を維持することはワンちゃん・ネコちゃんの健康維持や感染症の対策にも繋がる大切なチェックポイントと考えています。
尚、他のママが妊娠中だったり子育てをしている場合、母体に負荷がかかるため一般の方の見学をご遠慮いただいている場合があります。
そのため、ペットの実家では素敵な犬舎・猫舎のお写真を掲載の条件にしています。
#4 ブリーディング経験が満1年以上あること。
ブリーダーは命を扱う仕事です。母親が育児放棄をすれば代わりにミルクを上げ、おっぱいをなかなか飲めない子がいれば手助けをし・・・。慣れていないとできないことはたくさんあります。またその種によって適した繁殖相手を見つけることも大切ですが、これには知識が必要です。
ブリーディングしたことがない方を優良ブリーダーとは呼べません。そのため、犬もしくは猫の1年以上の経験を積んだブリーダーを優良ブリーダーの条件にしています。
#5 適切なワクチンスケジュールで親と子も接種を行っていること。
混合ワクチンさえ打っていれば、防ぐことができる病があります。
そのワクチンを皆さんご家庭では当たり前のようにワンちゃん・ネコちゃんに打っているのではないでしょうか。特に子犬は3回打たなければ、お散歩デビューすることはできません。
しかし、ブリーダー業界では親に混合ワクチンを打つことが当たり前ではありません。その証拠に「混合ワクチンを打っている。」だけで優良ブリーダーとして定義付けていることもあるほど。いくら室内飼育だからといっても、多頭飼育であるブリーダーはワクチンは必須です。特に母親の接種有無は母乳から抗体をもらうため子供に大きく影響します。
気になっているブリーダーがいれば、親は打っているか、必ず確認しましょう。
ワクチンを打たないペット業界の悲劇はこちらから
#6 純血種に限り、親もしくは子に遺伝子検査を行っていること。
遺伝病(遺伝性疾患)とは、染色体や遺伝子の変異によって発症する疾患をいいます。その変異を特定する検査が遺伝子検査です。
純血種は、特定の地域で近しい血統の繁殖を繰り返し行ったことにより、その品種の発症しやすい病も受け継がれてしまいました。遺伝病は現在根本的な治療法が確立されておらず、完治は難しいとされています。
そのため、遺伝子検査は遺伝性疾患を将来の世代に増加させないために重要な役割を果たします。
遺伝病はこれまで業界としてタブーとされてきました。業界をあげて検査をすれば、売れない犬猫が増えます。また理論的にいかがなものかという議論もあります。
しかし、日本ではCM等のブームで短期間で大量に繁殖してきた過去があります。また島国の影響もあり、血がより濃くなっているため、遺伝病の課題は海外より根深く残っています。
ワンちゃん・ネコちゃんと、その家族のよりよい未来のために、積極的に検査を行い、その子に適した繁殖相手を見つけているブリーダーこそが、真の優良ブリーダーではないでしょうか。
#7 元気なワンちゃん・ネコちゃんのために、無理な繁殖を行わないこと。
ブリーダーが抱えきれないようなたくさんの頭数を繁殖していたり、遺伝的疾患を伴う繁殖、親と子などの近親交配を行う事をしないこと。
小ささを求めただけの繁殖や、人気だからと言って淡いカラーだけを生み出す繁殖は、健やかな成長が阻害されてしまいます。
ペットの実家では、レアカラーを追い求めただけの繁殖や、小ささを追い求めた繁殖をしているブリーダーは取り扱いしません。
#8 顧客に対して、誠意のある対応をとること。
売って終わり。ではなく、販売した後も気軽に相談に乗ってくれるブリーダー。うちの子として見守ってくれる方が、真の優良ブリーダーだと考えます。
ペットの実家では、長くお付き合いしてくれるブリーダーを見分けるために、兄妹をお迎えした方同士が繋がれるハッシュタグをプレゼントしています。
例えば、ちろちゃんというママから生まれた4頭の子たちが別々の家庭に行くことになったとき、”#ちろちゃんママ”というハッシュタグを付けることによって、それぞれの家庭へと旅立った兄妹たちと繋がることができます。
売って終わり、連絡をとりたくないというブリーダーはこれに応じてもらえません。ペットの実家はお引渡し後も誠心誠意をもって対応してくれるブリーダーさんのみご紹介しています。
ペットの実家は、運営側がブリーダーおひとりおひとりとしっかり会話して、この方なら大丈夫だと自信ももって紹介できるブリーダーばかりですのでご安心ください。