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「無麻酔で帝王切開」人気種フレンチブルドックが犠牲に。逮捕された悪徳ブリーダーが飼育していた犬たち。

 この繁殖の裏側で犠牲になったフレンチブルドックです。

 人気犬種であるフレンチブルドックは、実は妊娠・出産において人の手を借りなければ子孫を残すことが困難な犬種です。
 フレンチブルドックは名前の通りブルドッグから派生した犬種で、ブルドックを小型化するために人為的交配を続けてきたため、赤ちゃんの頭部が大きく、母体の骨盤腔を通過することが難しくなったのです。
 そのため、人工授精と帝王切開を基本とした繁殖が行われているので、フレンチブルドックは高値で販売されています。

 そこに、今回飛び込んできたニュースは、フレンチブルドックに無麻酔で帝王切開を行ったというもの。人気種、かつ高値で販売できるフレンチブルドックが今回のターゲットとなったのです。

華やかなペットショップで販売されている子の生まれ育った故郷がこんなことになっているとは、だれが考えるでしょう。

 現在の流通と販売方法では、ペットの裏側は見ることができません。ブリーダーがオークションに卸し、ペットショップが買い付け、顧客に販売する、、、。この流れが問題視されつつありますが、現状ほとんど変わっていません。

 ペット業界を変えるためには何をすべきか。それは、私たちが「ペットの実家」を確認することだと考えています。生まれ故郷を確認して、母親にも愛情を注いでいるブリーダーから迎えるということです。

 ちなみにペットショップの「ブリーダーから直接仕入れている」というセリフを信じてはいけません。大手であればあるほど、全頭オークションを介さずで犬や猫を揃えることは困難だからです。その子を本当に直接仕入れたのか、繁殖現場を確認したのか、知らべる術はありません。 

 「全うなブリーダーから迎える」、これだけで悲しい連鎖を防ぐことができます。私たちは優良ブリーダーからペットの実家でお迎えできる、ペットの実家を運営していきます。少しでも助かる命が減りますように。