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保護犬を引き取る前に【保護団体も購入を選択する】

今回は保護犬・保護猫について話していきますが、

まずはじめに。保護活動をしている方、保護動物を選択肢に入れている方、
保護動物と暮らしている方に対しては、本当に尊敬しています。

が、今回は、こんな話をよく聞くので紹介します。

「動物愛護団体を運営している人が、
ブリーダーの元に、子犬や子猫を購入しにくる。」

実は、保護動物の譲渡会を開けるほど動物に慣れている人が、
ワンちゃん猫ちゃんを購入することもあるんです。

なぜペットとして、わざわざ購入を選択するのか。

「命を買うな!」とスローガンを掲げてSNSで発信している保護活動運営者が、なぜ隠れて購入を選択するのか。

気になりませんか?

それは、「懐きやすくて、お世話がしやすいから。」
という理由がいちばん多いようです。

この人たちは、時々ボランティア活動をしている人ではありません。
動物愛護団体を、日々運営している人です。(運営側)

動物に慣れている方ですよね。

慣れているからこそ、購入を選択するのかもしれません。


 環境省 統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」令和3年度より

動物を引き渡す私たち、ペットショップやブリーダー、保護団体からすれば当たり前のことなんですが、
購入したワンちゃん猫ちゃんと比べて、保護犬・保護猫って飼育が難しいんですよ。

・月齢がたっていて慣れづらい
・しつけがしづらい
・病気を持っていたり
・臆病で抱っこすることさえ難しい

という課題が多いんです。

その中でも、リードすらつけられない。触ることができないような子は殺処分の対象になってしまいます。
里親探しのスタートラインに立つのにも、時間がかかって子もいます。

そんな子たちを迎えてくれるような方は、
飼養経験もあって、時間も金銭的余裕もあって、動物と向き合ってくれる方々が理想です。

ですから、誰でも選択できることではありません。

保護活動をされるような動物に慣れている方でも、購入を選択するほどですから。

保護犬・保護猫を迎えようと考えている方には、一度よくご検討いただきたいです。

動物と暮らすということは、ごはんをあげて、トイレ掃除して、散歩して、時には病院にいく。だけだと思っている方が多いんですが、

それだけじゃないんですよ!

爪切りして、歯磨きして、しつけをして、ブラッシングして、という日々の細かなお世話も大切なんです。年老いてからは介護も必要ですよね。

言いにくいことですが、爪切りすらしようとしないという飼い主さん、トリマーにまかせっきりという飼い主さん意外と多いんですが、
家族の足元さえ管理できないのであれば、

「保護」という選択肢をとるのは、一度お迎え前によく考えていただきたいなど思います。

爪には血管も入っていますし、怖い気持ちも理解できるんですが、
保護動物を迎えるということは、爪切りより、よっぽど大変ですよ!

「命を買うな!」というスローガンを掲げている方でも、
実際に購入に来られることがあるのです。

購入することは悪いことではありません。

大切なのは、迎える子の出生環境を確認して、
最後まで一緒に暮らせる子を選び、最後まで一緒に暮らせる準備を整えることだと思います。

私たちペットの実家は、
最後まで暮らせるような子を紹介し、そして一緒に最後まで暮らせるように、最後までサポートをしてくれる優良なブリーダーを紹介しています。