犬の里親募集掲示板サイトには、「ブリーダー飼育放棄」という言葉が並んでいます。
繁殖を終えた引退犬、そして売り物にならない子犬たち・・・。
「ブリーダーはなんてひどいことをするんだ!」とよく言われています。
ですが今回はブリーダーのイメージを覆す、「ブリーダー飼育放棄の真実」について話していきます。
今回お話してくれたブリーダーさんは老舗の優良ブリーダー。
子犬が産まれれば、即完売。そんなブリーダーさんのお話です。
※全ての動物愛護団体に当てはまることではありませんが、優良なブリーダーにとっては珍しいことではありません。
繁殖を引退した犬や猫たちは、譲渡として新しい飼い主さんに引き渡すことが多いです。
”用済みなのか”という意見もありますが、出産・ミルクあげなど睡眠時間が削られる育児(ブリーダー業)と、繁殖引退犬猫の介護を同時に看ることは簡単ではありません。
ブリーダーは徹底した飼育管理はできますが、それが豊な生活かと言えばまた別なのです。ドックランに通ったり、ドックカフェに行ったり、一緒に眠ったり。ブリーダーはそのような生活はできません。できたとしても、数日です。
なにより「母親犬を可愛がると、他の母親たちが嫉妬していじめが起こる。」なんていうのはブリーダー環境ではあるあるです。そのためブリーダーは気持ちを「無」にして接することも多いです。
こういった背景もあり、ブリーダーは引退犬のその後の人生をより豊かに過ごしてもらいたいと願い、譲渡を決断しています。
その譲渡に、保護した経緯がないのに、”保護犬” と名前を付けて引き渡しを行っていることがあります。
本当に保護しないといけない犬はどこにいるのか。
保護犬や保護猫の裏側がもっと透明化されるよう、ブリーダーが直接譲渡をできる仕組みを作りました。