【恐怖の感染】パルボウイルスの子犬を避けるために、確認しなければならないこと
こんな質問がありました!
上記のYouTubeをみてご連絡いただきました。パルボウイルスは、発症すれば致死率が非常に高い感染症です。ペットショップではどのお店でも発症の可能性はあり、発症が分かれば子犬が入った段ボールに「×」と書き、食事も医療も施さず、死を待つだけのペットショップもあるぐらいです。(上記のペットショップではありません。)
それぐらい、感染力も強く他の子犬に移したくないのです。そして回復には1ヵ月以上の時間もかかります。それだけ時間を要しても・・・死亡率は9割と言われているため、治療を行わないペットショップも、一定数でてきます。
ご家族にとって、はじめてのワンちゃんとの生活。きっと、お家にやってきて1週間も経っていない頃の出来事だったことでしょう。そんな、これから何をして遊んで、何を食べてもらって、何を教えていこう、どこに遊びに行こうと色々考え始めた頃の出来事。
ご家族の気持ちを思うと言葉にできません。
パルボウイルスは、混合ワクチンを打てば防ぐことができます。
ただ・・・ただ・・・。
子犬にはワクチンが効かない時期があります。ここが厄介で。
このワクチンが効かない時期に、子犬は流通にでてペットショップに到着します。なおかつ体に負荷がかかり免疫力が落ちるタイミング。多数の子犬が一度に移動する流通の現場では、防ぎようが、ない。
だから、ワクチンは1度だけはなく、3度打った大きくなった子をお迎えすればいいのか?という相談だったのです。
確かに、パルボウイルスに関していえば3度打った方が安心ではあります。
が!
月齢が経てばたつほど、心に負荷がかかりやすくなります。
大切な心や精神面、他者との関わり方を育む社会化期を、ペットショップで過ごすことになってしまいます。
この時期を逃すと、躾が難しくなります。
よく言われているのが、「なるべくはやく100人に抱かれろ」。
この言葉には、たくさんの人と触れ合い、洗濯機や掃除機の音を聞き、道路にでてトラックを見る、交差点を渡る、木を舐めてみる、どんな感触がするか、どうしたら家族が喜ぶのか、そんな当たり前の経験を積んで吸収していく「幼少期」を有意義に過ごそうという意味が込められています。
抱っこしながらの散歩でもいいんです。この大切な時期に、たくさん吸収して学んでほしい時期。この時期を、逃してしまうことになる。
つまり、ペットショップという場所で迎える場合、
どっちを取った方がいいのか、という話になります。
ちなみに、パルボウイルスを発症する子犬の多くは、お店にやってきて1週間以内に発症しやすいので、お店にきて2週間たっていれば、混合ワクチン1回でもお迎えしても安心かなあ・・・といったところ。だから、個人的には②をおススメしました。
ちなみに、ペットの実家ではもちろんパルボウイルスが発生したことはありません。
それほど、気を付けていれば感染するものではありません。ペットショップでは時々発症する子犬はいますが、めちゃくちゃ発生しまくる感染症でもありません!
ですから、2頭目も同じペットショップで迎えても、パルボウイルスを発症する可能性は、確率としてはかなり低いでしょう。(同じブリーダーからは迎えない方がいいですが)
もう二度と、あのような経験をしたくはないとは思いますが、
次の子犬で気にしてほしいのはパルボウイルスではなく、心の部分。ワクチンを3度目を打つタイミングは、ペットショップの場合生後4か月~5か月の頃。人間でいえば、8歳程度。この年齢までペットショップという小さな場所で過ごすことが、どれほど心や身体的に負荷がかかっているのか。
そこが、これから15年生活していく上で、一番重要になる肝の部分。
確かに、月齢が若ければ若いほど、体調は崩しやすい。ただ、心の部分を考えるとは早い方がいい。
ここが、難しくて。
本来であれば、優良なブリーダーから迎えればどちらの課題もクリアできるので、是非ペットの実家からお迎えしてほしいといったところですが・・・。
おそらく治療費やお迎え費用に何十万もかかったであろうと想像がついたので、保障内でお迎えするのもひとつの手。
次のお迎えが、どうか何の不安もなく、嬉しい楽しいハッピーな気持ちでだけで迎えて欲しい。
そして、これからお迎えしようと考えている方には、
是非一度、どこで、どうやって、どの月齢の子を迎えるか、考えてみてほしいなと思います。
お迎えのご相談はInstagramにて。