小6男子が言う「空気を読むことの大切さ」から考えたこと
こんにちは。
子どもが学校で「空気を読むことの大切さ」というタイトルの作文を書いて持ち帰り、ちょっと驚いた!
と言うことで、今時の小学生の「空気を読め」の主張の中身について考えたことを書きます。
「空気を読むことの大切さ」の真意
「空気を読むことの大切さ」という作文タイトルに、我が子が周囲にあわせて自分の意見を封じ込んでいるのかと心配しましたが、主張の真意は「ルールや秩序を守らない迷惑行為はやめて欲しい」でした。
本人曰く、「面白さ」や「一目置かれる」という点で人と異なることは否定しない。一方、「計画通りではない行動・指示通りではない行動は、迷惑行為」であり、「その場面や時間にどう行動すべきかは、言われなくても分かってほしい」ということ。
空気を読まない迷惑行為のせいで、授業が中断されたり下校時間が遅れたりと、クラス全体に影響が出ているようでした。
それを聞いて思ったこと。
子ども達は、学校現場で常日頃から集団が一律の行動をすることを求められている。
さらに、集団からの逸脱行為があると、団体責任をとらされている。
そこに、理不尽さや苛立ちを感じているんだなー、ということです。
一斉教育のデメリット
保育園や小学校など、低年齢のうちは個々が好き勝手な行動をしては大人の手がいくつあっても足りません。そのため、一斉教育は現実的に考えるとやむを得ない。(保育士として保育現場に入っている時は、小さい子ども全員に同じ生活リズムを強いることが辛くもあり、一方でそうしないと回らない現場の事情があり、苦しい思いをしました…)
ただ、ひとつの環境だけで一斉教育を受けると、その環境から得る経験だけで、その子の価値観が形成されてしまうリスクが大きくなります。例えば、担任の先生など、特定の大人とたまたま相性が悪かっただけなのに、勉強が嫌いになり、学校は辛い場所という認識をもってしまう、など。
このリスクを回避するためには、子どもは複数の環境で経験を積む機会を持つしかありません。そういう意味で、私は子どもの習い事、特に、勉強に関しては学習塾(特に受験塾)をお勧めしたいです。
よい塾は、勉強好きな子を育てる
低学年からの塾通いは、ネガティブな意見を聞くこともあります。うちは3年生から通塾を始めましたが、学校の先生から「週末に塾でテストなんて、大変ですね」と言われたことがあります。
でも、
・平日にサッカー練習をして、週末に練習試合がある と、
・平日に勉強をして週末にテストがある は、
何が違うのでしょう?
勉強は頭のスポーツだ。テストは試合だ。
自分の子は、「日頃の成果を精一杯だして、今日の試合に勝ってこい!」とテストに送り出していました。
受験塾では教科ごとに先生が異なります(一つの受験塾しか経験したことがないので、そう仮定して書きます)。子どもは単純で気まぐれなので、学校で「国語が苦手」と思っても、「塾の国語の授業なら楽しい!」ということもあります。学校、塾、さらに教科別の先生、、。
子どもなりに色んな先生がいることを知ると、「先生との相性 = 勉強の好き・嫌い」に直結しなくなります。
これは、その子の将来にとって、本当に大きなメリットだと感じています。
久保先生曰く「人間関係で一番大事なのは○○」
さて、話を「空気を読む大切さ」に戻します。
我が子の「空気を読むことの大切さ」は、「集団生活をしているんだから、勝手な行動をして人に迷惑をかけるな」ということでしたが、そのテーマが題材になっているよいお話を、最近偶然読みました。
こちらです。
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎
その中の、「非オプティマス」と言う作品にでてくる、教室でわざと缶ペンケース落としをして先生を困らせ、クラスメートに迷惑をかける子たち。授業参観の日にも、いつものそれが始まり、やんわりとした先生の注意に保護者から「もっとがつんと言ってやってください」と言う声があがる。
その時、担任の久保先生は、子ども達に何をどう語り始めたか。
人間関係で一番大事なのは何だと、先生は子ども達に伝えたか…?
それ以外にも、子どもの毅然とした姿、大人の子どもへの接し方、一歩壁を乗り越えて踏み出す瞬間など、社会を作る未来の子ども達をつくっているのは、大人である私たち自身なのだ、と気づかされるお話が多い短編集です。
子育て中の方に、特におすすめです。伊坂作品にしては珍しい、子ども達が主人公のお話です。私は最初の「逆ソクラテス」で、子どもがしっかりと「僕は、そうは、思いません」というシーンが好きでした。
以上、小学生の「空気を読む大切さ」から、色々と飛び散った話になりましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました^^
また書きます。
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