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【川崎競馬】14頭7分で読める関東オークス(2020)全頭見解

※予想ブログではないので予想は載せていません、見解を載せていますので皆さまの予想の参考にしてください(予想は当日にTwitterに載せています)

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
農林水産大賞典 第56回関東オークス(JpnⅡ)の全頭見解をしていきます。
南関牝馬3冠最終戦。
今年は非常に難しいですね。
中央馬は休み明け、初ダート馬がいます。
地方馬も毎年1頭は絡んでいますからね、そう考えると今年は地方勢が複数絡む可能性も十分あり得ます。
それでは行ってみましょう。

関東オークス見解
逃げ・好位勢

8ノラ
直近5走で3回逃げているが、相手はいずれもレベルが低い。
しかしながら、馬なりで逃げれているので今回のにげ馬候補とした。
5走前に重賞ローレル賞を走っているが、この時も馬なりで2番手を確保できている。
スタートから馬なりで追うことをしないので、この馬が逃げたらスローになる。
ただ、スピードの絶対値で中央勢が逃げるとなると、ペースは上がり縦長の展開となる。
因みに例年このレースは縦長の隊列になりやすい。
いずれにしても2周目の向正面からスパートが始まるので、それまでに中段あたりにまではいないと前には届かないだろう。

前走は逃げて勝利できているが、逃げが楽すぎる印象。
それは相手のレベルの低さによるもので、今回は交流重賞jpnⅡの関東オークスとレベルが一気に上がる。
2番手以降からのプレッシャーはきつくなり、同じようなレースはできないだろう。
OP、重賞では足りない。

9セラン
中央勢で実績はNo.1。
問題は状態面だけ。
前走がドバイのUAEオークスで、3か月以来のレース。
この点に関しては当日の馬体重とパドックを見ることをお勧めするが、馬体重で言えば大幅減でなければ大丈夫。
大幅増の場合はパドックで肉付きを見るしかない。
新馬戦の勝利、2戦目は約3か月ぶりの休み明け・10kg増でも2着、海外レースでも3着と、環境の変化や休み明けは苦にしないタイプ。
なので今回の休み明け、海外からのローテは問題ない。
3走前のカトレア賞でのみ崩れているが、この馬は砂を被るのを嫌うようだ。
この時は道中内ラチ沿いの5番手でレースをしたが、直線で全く伸びていない。
それ以外のレースでは逃げor番手で砂を被らない位置を取れているので好走している。
前走UAEオークスも道中は4番手も、前の3頭とは離れての4番手なので砂は被っていない。
仕掛けどころでは砂を被らない進路を取っている。
今回は9番枠からのレースなので、砂を被らない進路取りができる。
スタートも速いので、道中2~3番手での好位差しを狙ってくるのでは。
砂を被らない限り、ポテンシャルに関しては心配不要なので、あとは当日の状態面だけ。

10アールクインダム
初のダート戦で10番枠ということなので、この馬も砂を被らない進路取りをしてくるだろう。
走法的には飛びが小さいピッチ走法なので、砂が沈みづらい走法だといえる。
札幌や中山というパワーのいるコースで2勝しているので、ゴリゴリの芝馬というわけではない。
血統的にも地方の重賞勝ち馬を輩出しているローズキングダム産駒。
ローズキングダムはキングカメハメハを父に持つので、芝ダート兼用の万能性を持つ。
母父のキャプテンスティーヴも地方競馬で活躍馬が多い種牡馬なので、陣営は血統からダート適性を見出したのではとも思わせる。
初のダート戦でも消すことはできない。

12クリスティ
本馬も初のダート戦。
キセキ産駒は意外にもダート戦でも走っており、勝ち上がり率でいえば芝とあまり変わらない。
キセキ自身もタフな洋芝でのレース凱旋門賞で4着と、ディープ産駒らしからぬ適性を見せていた。
母父もクロフネなので、血統的にはダートで走ってもおかしくはない。
ただ、走法的には飛びが大きく芝向きに思う。
距離に関しても、1800m戦で2勝しているが、道中若干ではあるが折り合いを欠くことがある。
道中のペースを考えるとマイルくらいの方が適性が高そうである。
中央の芝で重賞勝ち負けレベルの馬なので、スピードでいえば今メンバーでは圧倒的。
ただ、ダート適性という点では同じ初ダートでいえば10アールクインダムの方があると思う。
また、本馬も前に行ける馬なので、砂被りを避けるべく外目の好位につけると思われる。
枠順から隊列を考えると、内から(ノラ)・セラン・アールクインダムの外に本馬なので、外々を回されることになる。
中央の逃げ・好位勢では最も競馬がしづらくい。

13テーオーブルベリー
前走は園田ののじぎく賞で、先行できずに8番手からの競馬も、何とか勝利をものにしている。
今回は鞍上が森さんに戻るので、位置取りに関しては心配はいらず、これまで通りに前につけるだろう。
東京プリンセス賞では大崩れの10着となったが、これは仕掛けどころで11アクアリーブルに外から被せられたことが大きいだろう。
好走した東京2歳優駿牝馬も桜花賞も仕掛けどころの3~4角で周りに馬のいない、ストレスのない状況で走れている。
そういった意味では、この馬は直線が短い方がレースがしやすい。
直線が長い場合、3~4角でフルに追うと最後まで持たなくなってしまう。
今回は川崎コースだが、直線は300mでコーナーがきついので、3~4角で絡まれづらいという点ではこの馬にとっては走りやすい。
舞台設定としては合っている。

11アクアリーブル
好位からキレ味ある瞬発力を繰り出してこれまで牝馬2冠を制してきた。
ペースを考えると恵まれた感はあるが、いずれも完勝なので能力で勝ちきったといえる。
連勝中なので戦法は変えづらいが、それが仇となりそう。
致し方ないが、レースは中央勢を中心に回る。
4頭の中央馬の内2頭が芝馬の先行馬、1頭がダートの先行馬なので、先頭集団に中央馬が集まる。
仕掛けどころも中央勢が主導することになり、ゆえに地方勢にとっては経験したことのないペースとなる。
前にいる馬にはタフな展開になるだろう。
アクアリーブルにとっても、これまで仕掛けどころで自分から動いて勝ちきってきただけに、仕掛けどころで主導権を握れない展開は厳しいだろう。
位置取りも中央勢の近くになると思われるので、仕掛けどころでは相当なストレスを受けることになるだろう。
できればここ2戦よりも少し後ろから、脚を溜めて直線にかけるレースをしてもらいたい。
そうすれば中央勢のペースに巻き込まれづらくなる。
地方の牝馬チャンピオンなだけに、戦法は変えてはこないであろうが。
がっぷりよつで中央勢に立ち向かうというのも構図的には面白いが、勝つ可能性を上げるにはクレバーに戦ってもらいたい。

先行・中段勢

2ルイドフィーネ
インで脚を溜められるので内枠に入ったのはプラス。
距離延長はプラスではないだろう。
前走東京プリンセス賞では10番枠ながら距離ロスのない内ラチ沿いを走り3着に好走しているが、最後は4着の14レイチェルウーズに差を詰められている。
レイチェルウーズは外目を回っており、直線でも進路を変えるロスがあった。
直線でスムーズに運べていれば、着順は逆転していたであろう。
相手になりに走る堅実派ではあるが、今回は中央勢が加わり一気にレベルが上がるのでポテンシャルが単純に足りない印象。
こういうタイプは抽象的になるが、器用さやレースセンスで上位にきているので、ポテンシャルという点では着順よりも低い。
今回の場合は距離適性にも不安があるので、積極的には狙えない。

14レイチェルウーズ
ユングフラウ賞まで無敗の5連勝を飾るも、その後は突然崩れた。
その理由を論理的に説くと、ペースに原因があると考えられる。
勝利した昨年の東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞はいずれもペースが速く、上がりがかかるレースだった。
一方桜花賞、東京プリンセス賞はペースは上がらず上がり勝負だった。
同じコースで距離が200m異なるだけのユングフラウ賞(1400m)と桜花賞(1600m)を見比べると、桜花賞では向正面で置いて行かれている場面がある。
急激なペースアップについていけずに、3~4角のコーナーワークで外を回されて差を詰められていない。
一方ユングフラウ賞は仕掛けどころでも馬なりで追走できており、3~4角ではインを通って差し切れている。
これらから、この馬は緩急に弱いのではと思う。
スローの瞬発力勝負に弱く、淀みない展開のスタミナ勝負に強い。
だとすると、2100m戦の今回はある程度のスタミナを要すので、巻き返しが期待できる。
前走東京プリンセス賞では最後の直線で前との差を詰めてフィニッシュしている。
加えて、ゴール後は2着馬の追い越して勝ち馬に迫っているので、距離延長は歓迎。
中央勢が前で競馬をするので、前にいる馬は正直厳しい。
地方勢にチャンスがあるとすれば、中段辺りからの差し馬。
本馬はドンピシャリである。

6ミステリーベルン
久々の南関での競馬だが、もっとも最近の南関でのレース東京2歳優駿牝馬では14着と惨敗している。
その後名古屋で2着、前走は水沢で4着と結果が出ていない。
中央馬が参戦し、難関の3歳牝馬トップレベルが集まる今回なので、好走は難しいだろう。

7レーヌブランシュ
中央勢で唯一中段あたりからの競馬となる。
つまりは展開の利があるということ。
前でやりあってくれればくれるほど、この馬にとってはメシウマである。
ここ2戦は敗れているが、いずれもOP,Lとこの時期では最高レベルのレース。
前々走ヒヤシンスSは芝スタートに苦しみ、芝でのめっていた。
この馬は生粋のダート馬なのだろう。
前走伏竜Sは9番手から追い込んで、勝ち馬には0.7秒差をつけられるも、2着馬とは0.3秒差と大差ない。
4角で外を回しており、好走した馬はインを突いた馬ばかりなので、力は証明された。
ただコーナリングがあまり上手ではなく、4角では外を回したのだが膨れすぎである。
川崎のコーナーはきついので、その点は割引が必要だろう。
中央勢に先行馬が集中するので追い込み脚質の優位性とコーナリングの不器用さ。
どちらを重視するかである。

差し・追込勢

4バブルガムダンサー
前走のじぎく賞(3着)では、先行できず、直線でも進路がなかったという、かなり厳しいレースを強いられた12テーオーブルベリーに負けている。
テーオーがまともに走れていたらもっと差が開いていたであろう。
それを鑑みると、テーオーが今回のメンバーで抜きに出て強いと思えれば本馬も買える。
しかしながらそうは思えないので、実力的に本馬は厳しいだろう。

5コエミ
非南関の園田所属なので長距離輸送が絡む。
レースレベルを考えても南関>園田で、2走前には佐賀のミスカゴシマに1.1秒差をつけて敗れている。
このミスカゴシマは先日の九州ダービー栄城賞で3着になった馬で、隣の6ミステリーベルンに金沢シンデレラカップで敗れている馬。
このミステリーベルンも南関では活躍できていないところをみると、コエミに買い要素はない。

1ミナミン
良い頃は中段あたりからの差しであったが、近走はほぼ最後方まで位置が下がってしまっており、そこからの追い込みでは届いていない。
今回は中央勢もいて見せ場はないだろう。

3ミリミリ
前走東京プリンセス賞は上がり最速の脚を使って5着。
4角では大外を回しており、距離ロスもあったことを踏まえるとかなりの追い込み。
進路も開いていたので、4角でインを突いていたら3着まではありえたと思う。
極端なハイペースになればチャンスはある。
どうしても追込馬なので展開に左右されてしまい、他力本願なところがあるが、2100mという長距離戦で中央馬が逃げ・先行に多数いるので、前走以上にハマる可能性は十分ある。
ただ、縦長の隊列になりすぎると届かないので、この馬にしてはある程度位置を取りに行かないといけない。
テンのスピードが全くない馬なので、その点が最大のカギ。 

予想について

予想は見解の答え合わせ、競馬の醍醐味でもあります。当日の馬場状態を見たいのでTwitterで当日レース1時間前頃にツイートします。気になる方はそちらをぜひ!& Follow me!!

以上、農林水産大賞典 第56回関東オークス(JpnⅡ)全頭見解でした。
ご覧頂きありがとうございました。

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