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【門別競馬】8分(6000字)で全頭見解~栄冠賞(2020)編~

本記事は予想ブログではないので予想は載せていません、見解を載せていますので皆さまの予想の参考にしてください(予想は当日にTwitterに載せています)

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
TVh杯 第44回栄冠賞(リオンディーズ賞)(H2)の全頭見解をしていきます。
地方・中央含め最初の2歳重賞です。
地方は早いですね、もう重賞が始まります。
門別の2歳馬は優秀で、有力馬は南関へ羽ばたいていきます。
他の各地方競馬へも羽ばたきますけどね。
つまり、今の内にチェックしていると2020年末~2021年にかけて地方競馬全体の2・3歳戦の予習ができるわけです。
それでは早速見解に参りましょう。

栄冠賞全頭見解

1~4番枠

1スティールグレート(逃げ)
・逃げられる可能性
低いと思っています。
新馬戦で走った1100mでは3スマイルウィ(前半1.5F17.1)の方がテンは速く、2戦目に走った1200m戦では13トンデコパ(前半2F22.6)の方がテンが速い。
スティールは1100mの前半1.5Fが17.7、1200mの前半2Fが23.6。
テンのスピードでみると3番手となる。

・逃げなかった場合
最内枠が仇となる。
砂を被ったことがないので、砂を被らない外側にうまく出したい。
1200m戦においては持ち時計No.1(1:15.5)で、かつ上がり3FもNo.1(39.2)。
しかも逃げてこれらのタイムをマークしているので、実力自体は評価できる。
ただ逃げれなかった場合に同じようなパフォーマンスができるかは未知。
上がりの脚が使えるので、砂を被らなければ大丈夫だとは思っていますが。。。

2ノットリグレット(差し)
・新馬戦
良馬場の1100m戦では最もレースの上がりが速いレースだった。
レースの上がり3F38.8の中を、自身38.1の脚を使って差し切っている。

レースを振り返る。
スタートは上手いが行き脚がつかないので、道中は中段あたりからの競馬になる。
追って追って先頭集団の後ろに張り付き、4角で外を回して直線に。
そこからはスパッと切れる脚を使って勝利を挙げている。
2着とは3/4馬身(0.1秒)差しかつかなかったが、3着には大差(2.2秒)をつけている。

瞬発力が際立つレース内容だったので、本馬は上がり勝負に強いといえる。
逆に懸念点としてはハイペースになった場合に、道中追走ができるか。
新馬戦で追走には苦労していたので、さらにペースが上がる展開になると厳しくなる。
そういった意味では、100mでも距離延長は本馬にとってはありがたいことだろう。
差しが決まりやすくなるし、行った行ったになりづらい。
今回はメンバー的にペースが上がりそうではあるが。。。

3スマイルミュ(逃げ)
・新馬戦の評価
新馬戦(1100m)は3馬身差の快勝だが、最後は差を詰められている。
他の馬の新馬戦を見ても、たいていが能力の違いでぶっちぎるのだが、本馬の新馬戦に関してはぶっちぎれていない。
最後に差を詰められるというのは、2着馬が強い場合に限る。
ただその2着馬は次走で4着ののち、3戦目で勝利を飾っている馬。
決して強い印象は受けない。

今回は100mながら距離延長でもあるので、同じような逃げ方をすれば、相手のレベルも強化されることもあり差されてしまうのではと思う。

その一方で、勝ち時計は素晴らしい。
1:08.6は1100mの良馬場においては持ち時計N0.1。
レース内容をとるか、持ち時計をとるか。

・逃げれるのか
この点に関しては13トンデコパの方がテンのスピードは速いと思う。
コパがハナを主張するならば逃げるのは難しいだろう。
逃げられなかった場合は瞬発力ば求められることになる。
新馬戦はペースを上げてのスタミナ勝負で勝利してるので、瞬発力勝負の経験がない。
なので瞬発力勝負が得意か否かは未知である。
経験がないからマイナス、ではなく未知としてニュートラルに認識するのが適していると思う。

逃げられればハイペースに持ち込んでのスタミナ勝負に持ち込みたいはず。
時計決着には強いので、好走の確率は高い。

4トウキョウボーイ(先行)
前走「rapora」賞(1200m)はスローペースな流れを道中4番手の好位から追走。
逃げ馬とはさほど離れていない位置からだったので、外を回した不利はあれど展開的には恵まれていた。
それでも勝ちきれていないのは気になる。
新馬戦(1100m)を見る限りでは自在性があって器用な馬に感じたので、スタミナ勝負であろうが瞬発力勝負であろうが問題ないと思っていたが。
前走よりもほぼ間違いなく今回はペースが上がるので、前走以上に苦しいレースが強いられる。
そう考えると、本馬の力は底が見えているように思う。

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5~8番枠

5ラッキードリーム(差し)
キャリア1戦だが、スタートが若干悪い。
今回のメンバーの中では平均以下。
なので、前走は4番手で追走していたが、距離が200m延びても後方からになるのではと思っている。
9頭立ての4番手なので中段あたりなのだが、上がりは最速ではない。
本馬は37.3、上がり最速馬は36.7。
その差は0.6秒(約3馬身)。
勝ちタイムの1:02.2も平凡で、全体を通してあまり見どころのない勝利に感じる。
なので、今回は相手強化で厳しいだろう。

6サイダイゲンカイ(先行)
・Perfumeの楽曲
この馬名は「再生」の歌詞の一部です。
それだけで尊い。(ただのPerfumeファンです)
馬主の山口さんてPerfumeの楽曲を馬名にする方で有名なんですよね~。
閑話休題。

・2戦目で露呈した課題
新馬戦を1100m2歳レコードで勝利し、当然のように2戦目は1人気になったわけだがまさかの2着。
敗因はズバリ「ハイペース」だろう。
新馬戦(1着)は上がり4F49.5-3F37.1の上がり勝負。
一方で前走(2着)は4F53.1-3F40.6というスタミナ勝負だった。
自身の上がり3Fも新馬戦は37.1、前走は40.2と3秒以上も差がある。
ちなみにいずれも上がりはメンバー中最速です。
新馬戦では仕掛けどころでまくり気味に進出していたのに対し、前走は4角で勝ち馬に置いて行かれている。
最後にはその差を詰めてタイム差なしにまで持ち込んでいるが、差し切るまでには至らず。

ここから察するに、本馬は脚を溜めての瞬発力勝負に強いのではと思う。
新馬戦はまさにそのような形で、仕掛けどころでもまくれているし、レコードでの勝利となっている。
パフォーマンスとしては最高である。
逆にハイペースのスタミナ勝負だと前走のようになってしまう。
タイム差なしの2着なので悪くはないが、新馬戦の内容からすると物足りなさを感じるのは致し方ない。

そこで今回だが、道中はある程度後方になってしまうのは覚悟して、道中は脚を溜めることに徹するのが良いと思う。
前走は前目で脚を使わされていたので、そのようなレースでは良いパフォーマンスができない。
中段あたりからの差しが理想的。

7ランブラー(差し)
勝利は逃げてのものだがペースも遅く上がりも遅い。
よってタイムも1:02.7と遅い。
逃げ以外の好走はなく、逃げれないとチャンスがない馬だが、今回は強力な逃げ馬も多く逃げることも困難。
好走は難しいだろう。

8ハートプレイス(先行)
・完勝の新馬戦
1000mの新馬戦、スタートを決め手馬なりで2番手追走、中々に速い流れをものともせず、直線では2着馬を突き放しての勝利。
余力たっぷりでの勝利で、距離が延びても問題なさそう。
この時は2番手で追走しているが、位置を取りに行っての2番手ではなく、馬なりで2番手なのでスタートが非常にうまいことがわかる。
加えて上がりの脚もあるので好位からではなくても競馬はできる。

どちらかといえば瞬発型のタイプで、好位から良い脚を使えるのは大きな魅力。
200mの距離延長も直線での突き放し方を見る限りは問題なく、追走に関しては楽にできそう。
馬自身の懸念点は特にない。

9~13番枠

9リーチ(先行)
・重馬場だが
新馬戦(1000m)の内容は素晴らしい。
時計の出やすい重馬場だが、勝ちタイムは今回のメンバーの中でも圧倒的に1位で、2位の7ハートプレイスの1:01.3を大きく上回る1:00.5。
馬場を考慮しても速い。
しかも、この時の2着がのちに「rapora」賞を制するエイシンビッグボスで、この馬に1.3秒差をつけている。
上がりも36.4と異次元の脚で、同2位が37.8なので、その差は1.4秒。
同じレースでこれだけの上がり差をつけられるのも珍しい。
瞬発力に関しては申し分なく、1000mならば文句なしでこの馬だろう。

・距離延長は
問題は200mの距離延長がどうかということ。
脚抜きの良い1000m戦でこれだけのパフォーマンスなので、適性としても1000mがベストだとは思う。
気になるところとして、ゴール後に脚色がパタッと止まり、1角あたりでは2,3着馬にかわされていたこと。
もちろんゴール後なのでブレーキはかけているわけだが、それでも着差の割に差が詰まるのが速い。
1200mはこなせるとは思うが、良馬場になると重馬場に比べてスタミナが求められるので割引が必要となる。
新馬戦では終始内々の経済コースを走っており、鞍上がかなりうまく乗っていた。
スタートも上手くはないので、外々を回されると、これもまたよくない。
今回は13頭立ての多頭数である。

まとめると、距離延長は少しだけマイナス。
さらに良馬場であればマイナス。
瞬発力を活かせる展開になれば、1200mでも好勝負できるはず。(重馬場なら尚良)

10ラジアントエンティ(好位)
・唯一の2勝馬
新馬戦はスローな流れを差し切り勝ち、2戦目はハイペースを先行して粘り勝ちと違ったパターンで勝利をしているのは大きい。
現状万能型といえる。
ただパフォーマンス的には2戦目の方が6サイダイゲンカイを抑えての勝利なのでパフォーマンスは高い。
どちらかといえばスタミナと馬力で勝るタイプなのだと思う。
なので、ペースは流れてほしいところ。
幸いにも、今回は逃げ馬多数でペースが上がりやすそうなので、本馬の得意の形に持っていけそうである。

ドスローの瞬発力勝負にでもならない限りは大崩れは考えづらい。

11シンタロウ(追込)
・前走3着
前走は10ラジアントエンティ、6サイダイゲンカイの3着と内容自体は悪くない。
ただハイペースで、道中6番手の後方からの競馬だったので、展開の恩恵がかなりあった。
それでも2着とは6馬身(1.2秒)の差をつけられているので、まず上位2頭との逆転はないと思われる。

また新馬戦、前走ともに出遅れ気味でスタートが上手くない。
短距離戦でメンバーのレベルも上がる今回、出遅れ癖はいただけない。
前走以上の内容は見込めないだろう。

12デジタルシティ(追込)
・前走の敗因
前走「rapora」賞は道中かかっていた。
スローペースだったのがこの馬には良くなかったのだろう。
その証拠に、直線ではまずまずの伸びを見せ、勝ち馬に1.1秒差をつけられるも、ゴール後は差を詰めてほぼ並びかかていた。
敗因はスローペースによる折り合い。
ペースが上がれば前々走(1200m)のような差し脚が出せる。
前々走は前走よりも約1秒道中は速かった。
そのおかげで差し切れているわけでもあるが、道中の折り合いもバッチリだった。

・新馬戦(1100m)は・・・
出遅れ+ハイペースで勝負所で前との差が既に万事休す状態。
それでも3着に食い込み、2着とは1馬身(0.2秒)差、勝ち馬とは4馬身(0.8秒)差という内容。
この時の勝ち馬は3スマイルミュ。
そして、ここでもゴール後はほぼ差のないところまで詰めている。
上がりは39.1で最速をマーク。

レースを見る限り、勝利したレース以外は出遅れorスローペースで脚を余しており、本来の力が出ていない。
出遅れは2戦続けて起っていたが、前走では解消されていたし、今回のメンバーでスローペースになることも考えづらい。
となると、本馬の妙味を感じざるを得ない。
ハイペースになれば差し有利の展開となり、本馬の展開になる。

13トンデコパ(逃げ)
・逃げ候補
2戦どちらも逃げており、新馬戦では1000m戦で逃げているように、テンのスピードが速い。
2戦目の1200m戦でも、前半2F22.6は同じく逃げ候補の1スティールペガサスの1200m戦の同23.6よりも1秒速い。
大外枠で距離ロスはあるが、その分スタートから気分良く走れる点は魅力。

スタートが逃げ馬にしては上手くなく、前走も五分といったところ。
それでも行き脚が良いので逃げれている。
420kg前後の軽量馬で馬格がなく重心が低いので、トップスピードに乗るまでが速い。
陸上選手で例えると、ウサインボルトは大柄だったのでスタートは苦手でトップスピードの絶対値が世界一だった。
一方小柄な日本人選手はスタートは速く、トップスピードに乗るまでは速い。
馬でも同じで、小柄で重心が低い方がトップスピードに乗るまでが速い。
テンのスピードは本馬がNo.1だと思われる。

・前走の敗戦を活かすなら
前走の敗因は明らかなオーバーペース。
上がり4F53.1-3F40.6は時計がかかりすぎで、流石にこのペースでは残れない。
改善を期すならば、ペースを落とすか逃げ戦法を捨てるかのどちらか。
ただ、他にも逃げ馬がいるので前者は難しく思う。
となると、外枠を活かして好位差しを狙うのが、この馬の好走への可能性だろう。
外枠なので好位を取っても砂を被らない位置が取れるので、その点は外枠の利点。
新馬戦では1000mながら上がり37.7という速い上がりが使えているので、瞬発力は持っている。 

予想について

予想は見解の答え合わせ、競馬の醍醐味でもあります。馬体重を見たいので予想はTwitterでレース当日30分前頃にツイートします。気になる方はそちらをぜひ!
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以上、TVh杯 第44回栄冠賞(リオンディーズ賞)(H2)全頭見解でした。
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