【予想】京都大賞典(2019)~瞬発型ステイヤーの舞台~
こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第54回農林水産省典 京都大賞典(GⅡ)の予想です。
予想のポイントは以下。
馬場(Aコース):開幕週かつ晴れ予報、ただし高速馬場ではない
京都2400m:4角ポケットからスタート、1角までは500m位。向正面途中から残り800mまでで4mの上り坂、そこから4m下る急勾配がある、直線は403mの平坦
重視:3角からの下り坂からのロングスパート
血統:ディープ産駒、トニービン持ち、長距離血統(ダンスインザダーク、アドマイヤドンなど)
ここらへんを踏まえて予想していきます。
京都大賞典予想
◎グローリーヴェイズ
・京都巧者
京都コースは日経新春杯勝利、天皇賞(春)2着と相性の良いコース。
3歳時から菊花賞5着などある程度の成績は残しておりましたが、古馬になってからもう一皮むけた印象で、成績に安定感が増しています。
特に京都外回りでは3角途中からの下り坂を利用したロングスパートを得意としており、まくり差しを覚えてたことが大きいのではと思います。
後方からの馬ですが、まくり差しによって取りこぼしも少なくなります。
前走天皇賞(春)ではフィエールマンには敗れたものの、3着のパフォーマプロミスとは6馬身、タイムにして1秒も差をつけるまさにマッチレースの様相を呈していました。
フィエールマン相手にあれだけ戦えるのであれば、今回は役者が違います。
・鞍上とも〇
今回デムーロに乗り替わりますが、デムーロとは(3-1-0-0)と好相性。
まくり差しが得意な馬と、差し・追込が得意な鞍上なので手が合っているのでしょう。
デムーロがエタリオウではなくグローリーヴェイズを取ったことも興味深いです。
・血統
父はこのレースと相性の良いディープインパクト。
母系には母父はスプリンター~ステイヤーまで輩出するパワー型のスウェプトオーヴァーボード、母母父は産駒に京都GⅠ3勝のメジロドーベル、天皇賞(春)勝ち馬メジロブライトを輩出したメジロライアンがいます。
ディープ産駒で長距離血統も持つという理想的な血統です。
〇エタリオウ
・エンジンのかかりが遅い
まずはこの馬の弱点ですが、エンジンのかかりが遅いです。
強烈な追込脚質を持っていながらも差しが届かず2着が多いのはこれが大きな要因です。
それを補うために日経賞では先行策を取りましたが、それだと持ち味の瞬発力が消えてしまうようで結果は同じく2着。
勝つ可能性で考えると追込の方が良さそうです。
この弱点を補うためには、菊花賞2着があるようにスタミナはあるので、早めに仕掛けるロングスパートが対策としては良いかなと思っています。
それには京都の3角からの下り坂は丁度よく、加速を助けてくれるのでエンジンのかかりの遅さも幾分は改善されるはず。
なのでコースとの相性自体は〇です。
2走前の天皇賞(春)では最後方ということもあり、残り1000m位からのラストスパート、つまり上り坂からスパートを切ってしまっていたので最後の直線までスタミナが残っていませんでした。
下り坂が始まる辺りからスパートをかければ、直線も400m以上あるので届くと思います。
重賞勝ちこそありませんが菊花賞2着などGⅠ級の力があり、グローリーヴェイズと2頭で抜けている印象です。
重賞を勝つなら京都かGⅢのようなレベルの低いレースだと思います。
距離も2400mが最も結果を出しています。
・血統
父ステイゴールドはスタミナ豊富だが産駒はマイル~ステイヤーまで幅広くいる。
母父cactus Ridgeは米国の種牡馬だが目立った成績ストームキャット系の種牡馬。
母母父Broad Brushはマイル~中距離の種牡馬。
戦績を見ると中長距離馬なので、ステイゴールドの血を色濃く受け継がれているのではと思います。
となると成長力に期待ができ、まだ4歳なのでこれからさらなる強みに向かうかもしれません。
▲ダンビュライト
・高速馬場も渋った馬場もイケる
前々走京都記念では渋った馬場での勝利、3歳時の皐月賞はでレコード決着を3着に好走しているので高速馬場もOK、馬場は特に不問なタイプ。
GⅠで勝利こそないものの、3着以内1回、掲示板には3回載るなど堅実な力は証明しています。
走りを見る限り瞬発力ではなく先行力と粘り強さで勝負するタイプなので、今の京都馬場ならある程度流れた方が競馬はしやすいでしょう。
高速馬場でスローの瞬発力勝負みたいな流れが一番苦手とするはずなので、展開が遅くなるなら先行力を活かして自分から仕掛けていきたいところです。
・非根幹距離馬
重賞勝利はAJCC、京都記念と2200m戦で2勝、非根幹距離馬の香りがします。
今回は根幹距離の2400m戦なので、そうなると若干の割引が必要。
鞍上が引き続き松若君なのは大きなプラス。
鞍上とのコンビは(3-0-0-1)。
・血統
父はルーラーシップで産駒はマイル~中距離馬が多い。
母父は大種牡馬サンデーサイレンス、母母父はRivermanという馬で欧州の名種牡馬。
マイル~2400mが産駒の活躍距離。
全体的に中距離血統で、サンデーサイレンスの瞬発力というよりも父のスピードの持続力が強く出ている印象を受けます。
成長曲線も父に似て、早くから活躍しながら古馬でも力を示しています。
△2頭一気に
△1レノヴァール
1000万下、1600万下を京都コースで勝利している京都巧者。
前走札幌日経OPは距離が長く、残り50mくらいで垂れてしまっていました。
今回距離短縮の2400m戦ですので、距離は問題なし。
上がりの脚も使えるので舞台設定は間違っていない。
△2ノーブルマーズ
展開が流れてスタミナ勝負になると強い馬ですので、スローになるとほぼ終わりなのですが、得意の内枠を引けたこと、そして何より血統の魅力が多分にあります。
父ジャングルポケットはオウケンブルースリやジャガーメイルなどステイヤーを輩出。
そのさらに父はトニービンなのでこのレースと相性の良い血を持っています。
母父Silver Hawkはロベルト系の欧州種牡馬で日本ではグラスワンダーを、海外では英ダービー馬やセントレジャー勝ち馬を輩出している長距離血統。
京都大賞典はトニービン持ち、長距離血統がテーマですから、それにがっちりハマっています。
買い方
◎グローリーヴェイズ
〇エタリオウ
▲ダンビュライト
△1レノヴァール
△2ノーブルマーズ
【馬単】
◎→〇▲△1△2
計4点
予想を終えて・・・
力ではグローリーヴェイズが1枚抜けている印象ですが、成長力があるとすればエタリオウにも付け入る隙はあるかと思います。
2000m路線からの馬よりもステイヤーからの距離短縮系の馬が好走する舞台、なおかつある程度の瞬発力も求められます。
となると上位2頭が抜けてしまうんですよね。
以上、第54回農林水産省典 京都大賞典(GⅡ)最終予想でした。
ご覧頂きありがとうございました。