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根幹短距離ならメイショウショウブ~第58回京都金杯(2019)血統分析~

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第58回スポニチ賞京都金杯(GⅢ)を血統を分析しています。
特別登録の馬が多くて大変です、中山も京都も。
京都は26頭もいますからね、3頭に絞っています。

京都金杯血統分析

【分析対象レース】※リンクあり
・11/23 2勝クラス
・11/17 マイルCS
・2018 京都金杯

京都1600m血統傾向

①父馬はリーディング上位馬
②母系は芝の短距離種牡馬持ち
③母馬は短距離馬の方が〇

①父馬はリーディング上位馬
上記3レースで4人気以下で馬券に絡んだのは5頭。
この5頭の父馬はいずれも種牡馬リーディング上位10頭に入る優秀な種牡馬。
・11/23 2勝クラス
クリアザトラック(4人気1着)→父ディープインパクト(リーディング1位)
ロードアルバーダ(10人気3着)→父ディープインパクト
・11/17 マイルCS
ペルシアンナイト(6人気3着)→父ハービンジャー(リーディング8位)
・2018 京都金杯
マイスタイル(5人気2着)→父ハーツクライ(リーディング2位)
ミエノサクシード(11人気3着)→父ステイゴールド(リーディング4位)

京都1600mという舞台はGⅠマイルCSが行われ、そして1600mという日本で最もGⅠが多い距離。
主要4場(中山、東京、京都、阪神)の根幹距離(1200m,1600m,2000m,2400m)はGⅠが多いので、種牡馬リーディングで上位に食い込むにはこの舞台で活躍できる馬をどれだけ輩出できるかが重要となる。
なので逆説的に考えると、種牡馬リーディング上位いるということは上記舞台で活躍馬を出している証拠だともいえる。
もちろん素質があって人気になる馬で馬券に絡むこともあるが、人気薄でも適性の高さで穴を開けられるのでリーディングでも上位に食い込めるのだろう。
種牡馬リーディング上位=主要競馬場の根幹距離に強いということは覚えていて損はない。 

②母系は芝の短距離種牡馬持ち
人気薄で馬券に絡んだ5頭の母系の共通点がこれ。
逆に母系が極端なステイヤー血統(父も母父も2400m以上でしか重賞勝ちがない)は人気でも飛ばしている。
3人気以内で4着以下に敗れた馬は上記3レースで4頭いるが、そのうち3頭が母系の配合がステイヤー×ステイヤーだった。
人気薄の場合は以下の通り。

・11/23 2勝クラス
クリアザトラック(4人気1着)→母父フレンチデピュティ(米ダ1600mGⅡ勝ち)
ロードアルバーダ(10人気3着)→母父キングカメハメハ(NHKマイルC)
・11/17 マイルCS
ペルシアンナイト(6人気3着)→母母父ヌレイエフ(仏1500mGⅠ勝ち)
・2018 京都金杯
マイスタイル(5人気2着)→母母父Danzig(3戦3勝だがいずれも短距離)
ミエノサクシード(11人気3着)→母母父デインヒル(英1200mGⅠ勝ち)

このように、芝ダートは問わないが母系に短距離血統が欲しい。
1600mという短距離戦で、かつ父馬がリーディング種牡馬ということは短距離種牡馬であることは少ない。
父系が中距離以上なので、バランスを取る意味でも母系には短距離血統があると良い。
その中でもキングカメハメハ、Danzigの血は複数の馬に入っていたので加点材料となる。

③母馬は短距離馬の方が〇
②とつながるところではあるが、母馬自身のキャリアも短距離馬の方が良い。
芝ダート問わずマイル以下で勝利経験があると〇。 

今年の出走馬では・・・

メイショウショウブ

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【主な勝ち鞍】
父→マイルCS他GⅠ5勝
父母父→仏1400mGⅠ1勝
母父→NHKマイルC、日本ダービー
母母父→米ダ1600mGⅡ1勝

父はリーディング7位、母系にはオールフォーラヴ同様キングカメハメハ持ち。
父が名マイラーに加え、母母父も米国の短距離馬なので、とりわけ短距離色が強い血統。
母馬は芝のマイル戦で1勝、ダ1700mで1勝とザ短距離馬というわけではないがマイル戦で勝利はしている。
血統的にはまさにマイラーとして狙った配合と思わせるほど短距離馬が並んでいる。
メイショウショウブ自身もしっかりとマイラーとなっており、デイリー杯2歳S、NZTで2着、前走阪神Cでは3着という実績がある。
ダイワメジャー産駒は仕上がりの早さが売りなので成長力が乏しい傾向にあるが、この馬は前走でそれを払拭済み。
マイル戦という意味ではこの馬が最も適した血統を持っている。

カテドラル

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【主な勝ち鞍】
父→有馬記念、ドバイシーマクラシック
父母父→凱旋門賞他欧州GⅠ6勝
母父→英2000ギニーなど欧州1400-1600mでGⅠ7勝
母母父→凱旋門賞連覇

ハーツクライ産駒で母父が欧州の名マイラー=母系に短距離血統持ちと①・②の条件をクリア。
母馬は英国で(0,1,1,3)の未勝利馬だが、父ロックオブジブラルタルに似れば短距離馬、Allegedに似ればステイヤー。
こればかりはわからない。
本馬の母父にあたるロックオブジブラルタルはデインヒル系なので短距離血統の中でも京都1600mに適した血統を持っていることになる。
全体的に見ると欧州色が強く、とりわけ凱旋門賞色の強い配合だが、カテドラルの戦績を見るにマイル戦で最も力を発揮しているので母父ロックオブジブラルタルに影響をつよく受けていると思われる。
2000m以上では1勝+京成杯で11着(5人気)なので、適性がないわけではないが。
血統面からは、古馬になって一度は中距離以上にも試してもらいたいと思わせる。

オールフォーラヴ

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【主な勝ち鞍】
父→クラシック3冠他GⅠ7勝
父母父→伊2400mGⅢ勝ち
母父→NHKマイルC、日本ダービー
母母父→米ダ1700mGⅡ、ケンタッキーダービー2着

父はリーディング首位、母系には京都1600mと相性の良いキングカメハメハ内包で、キンカメが1600mで勝利しているので短距離血統も賄っている。
母馬は中山牝馬S連覇の中距離馬だが、条件馬時代にマイル戦で2勝、1400m戦で1勝しているので短距離の素質もある馬。
ディープインパクトも産駒はマイル戦が最も強いので、種牡馬的にはマイル戦は歓迎。
オールフォーラヴはこれまで1800m,2000mで1勝、マイル戦で2勝している。
マイル~2000mが主戦場で、重賞で最も結果を残したのが府中牝馬Sの4着。
いずれにしにても直線の長いコースが得意なのだが、ディープ産駒の瞬発力というよりも先行して粘り込むのが得意なのでパワー型である。
なのでキングカメハメハに最も影響を受けているのではと思われる。

以上、第58回スポニチ賞京都金杯(GⅢ)の血統分析でした。
ご覧いただきありがとうございました。

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