種牡馬メイショウサムソンの強みとは~第5回ターコイズS(2019)血統分析~
こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第5回ターコイズステークス(GⅢ)を血統を分析しています。
このレースはマイル戦なのですがとにかくメイショウサムソン産駒が走ります。
それはなぜなのか、その点にも今回は触れています。
ターコイズS血統分析
母馬の条件
・欧州系
・芝馬優勢
先週の2勝クラスのマイル戦では母馬がトゥザヴィクトリーのトゥザワールドが勝利している。
2018,2017年のターコイズS勝ち馬未スパンテールの母馬も芝馬。
好走馬の中には母馬がダート馬という馬もいるが、その母馬の父は欧州系血統の持ち主が多い。
つまり母父が欧州血統。
逆に母馬がダート馬でかつその母馬の父が非欧州血統という馬は先週のレースの2着馬インテンスライトのみ。
この馬は母馬がダートの短距離で活躍しており、その母馬の父はフレンチデピュティと米国型のダート短距離血統。
なのでこの馬は該当しないが、レースでは2人気と能力的に上位だった可能性がある。
母馬が芝馬or母父欧州血統が母系の好走条件。
父馬の条件
・芝の短距離血統
・例外にメイショウサムソン
父馬の条件としては、基本的には芝の短距離馬。
2018,2017年のターコイズS勝ち馬ミスパンテールはマイルにめっぽう強いダイワメジャーの産駒。
先週の2勝クラス勝ち馬も父はロードカナロアと短距離馬だった。
いずれも短距離馬で芝で活躍した馬、そして産駒もそういった馬が多い。
例外的に好走馬を輩出しているのはメイショウサムソン。
この馬は皐月賞、日本ダービーの2冠馬、天皇賞を春秋制覇を果たした名馬だが、戦績を見てもステイヤーに近い。
血統的にもオペラハウス(サドラーズウェルズ系)なのでスタミナとパワーの馬。
そんな種牡馬がなぜ牝馬のマイル戦で走るのかというと、メイショウサムソンの種牡馬としての特徴がある。
それは産駒で重賞級なのは牝馬がほとんどということ。
これまで産駒の平地重賞は5勝しているが、そのうち4勝が牝馬によるもの。
牝馬重賞、特に中距離戦にめっぽう強いのがメイショウサムソン産駒の特徴といえる。
ゆえにステイヤー色の強い種牡馬からでもターコイズSで好走馬を輩出できているのだと思う。
その他持っていたら嬉しい血
・母系にサンデーサイレンス、ニジンスキー
サンデーに関しては牝馬重賞、特にGⅠに直結しないターコイズSのようなGⅢでは母系に入ることが多い。
おそらくGⅠでも戦える牝馬になると父系にサンデーの血が入るのだが、GⅠには手が届かないGⅢレベルだと父系が非サンデー系の馬が集まるのだろう。
またこのレースが瞬発力よりもパワーとスピードの持続力勝負になりやすいためサンデー系の得意舞台ではないとも言える。
2017,2018年連覇しているミスパンテールはダイワメジャー産駒であるが、ダイワメジャーはスピード持続タイプの馬だった。
ニジンスキーに関しては日本ではスピード不足の血で、母系からスタミナとパワーを補完する役割に徹している血。
メイショウサムソン産駒が好走していることからも、このレースはパワーを要することがわかる。
今年の出走馬では・・・
①デンコウアンジュ
母馬はダート1400m戦で1勝しているダート馬だが、その父は欧州のニジンスキー系マリエンバード。
仏独2400mGⅠ3勝と、欧州のタフな長距離戦に強かった馬。
母母父にはサンデーサイレンスの血も入っていて、この舞台には非常に相性の良い血が入っている。
そしてこの馬自身2年連続で3着と好走している。
②フロンテアクイーン
母馬は芝1800m戦で1勝しているサンデーサイレンス産駒。
父はこのレースと相性が良く、牝馬戦に強い血。
一昨年2着に入っている本馬なので相性が良いのも当然といえる。
③トロワゼトワル
母馬は芝で3勝、1400mで1勝、1800mで2勝している。
その父はハーツクライなのでサンデーサイレンス系。
母母父はBCクラシック勝ち馬なので米国のダート中長距離血統。
日本でも活躍馬を輩出しているコジーン-カロ系。
父馬は短距離界の名馬ロードカナロア。
ダート戦ではまだ重賞馬はいないが、芝なら1200-2400mまで勝ち馬を出す守備範囲の広さを誇る。
自身が1200-1600mの馬だっただけに、アーモンドアイやサートゥルナーリアのようなスーパーな馬を除くと産駒はマイルまでが最も適性が高い。
以上、第5回ターコイズステークス(GⅢ)の血統分析でした。
ご覧いただきありがとうございました。
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