【ワグネリアンProfiling①】第85代日本ダービー馬の特徴・適性・弱点とは(@京都記念)※2021/2/13まで無料
記事のアウトライン
本記事は、近走の内容をざざっと分析し、その上で本馬がどういう馬なのかについて本質を探っていこう!という趣旨の記事です。
近走のレース内容では展開・ラップ・レースタイム・馬場状態を考慮した上で勝因(敗因)を分析。
そこから見えてくる本馬の特徴や適性、弱点なんかを最後に「総評」としてまとめています。
「総評」欄では出走レースとの相性も併せて載せているので、レースの予想にも役立てていただければ幸いです。
投稿日の24:00までは無料!!翌日からは「総評」部分が有料となりますので、以下の通知をご活用ください。
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宝塚記念(GⅠ)2020/6/28
阪神2200m=13着
前半3F34.6-後半3F36.3=2:13.5(本馬2:16.8)
良馬場時の宝塚記念連対平均:2:12.0
馬場差:+0.3(時計かかる)
この年の宝塚記念は馬場差を考慮しても平均よりはるかに遅いタイムですが、その理由としては直前に雨が降り馬場が悪くなったことが要因としてあります。
馬場差に関しては第7,9Rから打ち出していますが、その時は良馬場だったので、馬場状態が異なります。
今回はそれを考慮したうえで、分析をしました。
本馬はこの時点でキャリアで初めての2桁着順をマーク。
敗因としては、まずは展開があります。
前半3F34.6という、馬場を考えるとかなり速いペースで、本馬は道中2番手の好位から競馬をしていました。
近走はスタートも上手く行き脚もついています。
逆に行きっぷりが良すぎなくらいで、前走の大阪杯(2020年)では道中の折り合いを欠いました。
なので今回はワグネリアンの気分を優先して先行させたのだと思います。
ただ、それがゆえにハイペースを先行してしまい、直線では脚が余っておらず大敗となっています。
つまり、ハイペースに加えて本馬の折り合いが敗北に導いたといえます。
大阪杯2019(GⅠ)2019/3/31
阪神2000m=3着
前半3F36.4-後半3F35.5=2:01.0(本馬2:01.1)
良馬場時の大阪杯(GⅠ)連対平均:1:59.1
馬場差:+2.1(時計かかる)
この日の阪神内回りコースはとにかく時計がかかっていました。
2000m(2勝クラス)では平均よりも3秒以上、1200m(1勝クラス)でも1秒近く平均よりも遅いという、良馬場でも時計がかかっているのが特徴です。
本馬は内枠2番を活かして道中は内ラチ沿いを走り、上がり2位の脚を使って勝ち馬に0.1秒差まで詰め寄るも3着でした。
直線では差し切れる脚色を見せるも、残り50m位で伸びが止まってしまった印象です。
その理由は阪神内回りコースにあると思います。
この舞台は直線が短かいため、直線に向いてから手前を替えなくてもゴールまで走り切れてしまいます。
好走している日本ダービー(1着)やこの後に走るジャパンC(3着)では直線で手前を何度も替えており、そのたびに伸びを見せているので、手前替えは本馬の強みでもあります。
強みの活かせない舞台だったといえます。
ワグネリアン総評&京都記念との相性
・ピッチ走法→タフな馬場向き
若駒時代は瞬発力で勝負する馬でしたが、日本ダービーで先行して勝利して以降は先行からの差しという、瞬発力だけの馬から変貌を遂げています。
ディープインパクト産駒で元々瞬発力のある馬だったので、さぞ飛びの大きなストライド走法かと思いきや、飛びの小さなピッチ走法だったのは意外でした。
それゆえに、古馬になってから馬券に絡んだ大阪杯(2019,3着)は先に述べたように良馬場ながら異常に時計のかかる馬場、JC(3着)は重馬場なのも納得がいきます。
ちなみに2020年の宝塚記念は馬場による敗戦というよりも、ペースと位置取りによるものなので、馬場ではないと思っています。
・気性
2020年の2戦でからは行きっぷり良さが目立ち、それゆえに距離適性が変わってきているように思います。
日本ダービー馬なのでチャンピオンディスタンスの2400mがベストなイメージがついていますが、2020年の2戦を見る限りは2000mでも長いのではと思う位です。
距離が長いとペースが緩むので、道中で折り合いを欠いてしまいます。
折り合い面を考えると、個人的にはマイラーになったのかなと思っています。(ダービー馬をマイル戦に使うことは稀ですが・・・)
・強み(↔弱点)
強みは長い直線で手前を何度も替えることで脚色を衰えさせないことです。
東京コースや阪神外回り、新潟外回りコースのように、とにかく直線は案外方が強みが活かされます。
逆に直線の短いコースだと直線で手前を替える前にレースが終わってしまうので、強みが活かせません。
2021年のワグネリアンを安田記念で見てみたいです。
ここからは京都記念の見解です。
今年は阪神2200m、つまりは阪神内回りコースで行われます。
直線の短いコースは手前替えにアドバンテージのある本馬からすると良さが活かせません。
阪神コースは開幕週ですが、変則開催なので前回は2020年末と間隔はあいていません。
察するに超高速馬場ということはないと思います。
本馬の特徴からすると、少し渋って時計のかかる馬場の方が今は良いと思うので、これは好材料でしょう。
最大の懸念点は折り合いです。
長期休養明け+各馬が始動戦でもあるGⅡ戦なのでペースが上がらないことが想定されます。
純粋な逃げ馬もいませんし、各陣営も無理はしないでしょうからね。
ほぼほぼスローペースだと思われます。
そうなると本馬の折り合い懸念が生まれます。
馬場の渋った宝塚記念を34.6で2番手追走ですから、下手したら本馬が逃げるかもしれませんね。
コース適性、かなり強い折り合い懸念からすると、今の本馬に阪神2200mはかなりの適性の低さだと思います。
ここで勝つようならばワグネリアン第2章の始まりと捉えてよさそうです。
最後に好走条件も考えます。
折り合いがつくことは前提条件になります。
その上で、道中1~4番手の先行策で直線ですぐ先頭、そのまま粘り込み。
今のワグネリアンは後方からでは瞬発力が足りないと思うので、これくらいしかないと思います。
以上、ワグネリアンProfilingでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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それでは、次の記事でまたお会いしましょう✋