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【予想】菊花賞(2019)~何に重点を置くか~
こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第80回菊花賞(GⅠ)の予想です。
予想のポイントは以下。
馬場(Aコース):先週の雨により差しが決まってきている
京都3000m:スタートからすぐに3角が待っている、坂を2回上り下りする
重視:騎手、血統
血統:父ならディープやキンカメの2400m以上で実績を持つ種牡馬、母は1800m以上での実績
【参考】【血統】菊花賞を血統からアプローチ - club keiba
ここらへんを踏まえて予想していきます。
菊花賞予想
◎ワールドプレミア
・ハマるコース
この馬はこれまで2勝していますが、いずれも京都外回りの1800m戦。
後方からの瞬発力型の馬なので直線が長いコースが得意です。
そのうえで京都コースとも相性が良いので、今回の京都外回りコースは舞台として合っています。
京都2歳Sや若葉Sでは最後に追い込めていますが、直線が短くコーナーでの加速がついていないので届いていません。
前走神戸新聞杯でも、ヴェロックスに先着は許していますが、最後は差を詰めていますし、春の若葉S(0.5秒差)よりもタイム差は縮まっています。(0.2秒差)
この差は距離で埋まると思っています。
・3000mへの適性
全兄はワールドエースでクラッシックでは皐月賞2着、ダービー4着、菊花未出走という結果。
古馬になってからはマイル路線でマイラーズCを制しているので、全弟のワールドプレミアも距離は懸念としている人も多いと思います。
ただ個人的には距離はむしろ他の馬たちよりもアドバンテージになると思っています。
父はフィエールマン、サトノダイヤモンドを輩出しているディープインパクト。
2015年の勝ち馬キタサンブラックの父ブラックタイドはディープの全兄に当たるので、キタサンも含めるとこの血統で菊花賞3勝していることになります。
母マンデラはドイツのGⅡディアナトライアル(2000m)を勝利している中距離馬。
中距離の母馬は菊花賞との相性の良い血統です。
ちなみに昨年の勝ち馬フィエールマンの母は伊GⅠ2000m勝ち馬で、2着エタリオウの母は米国ダ1800mGⅠ馬です。
この血統背景から見れば菊花賞との相性は良いはずで、鞍上も相まって期待値は高まります。
・鞍上武豊
長距離戦は鞍上の力が中距離以下のレースに比べて影響を及ぼします。
長距離戦だと仕掛けどころが多数あり、向正面から進出する馬もいれば3角、しまいにかけるなどバリエーションが豊富です。
道中の折り合いもペースが緩いので重要となります。
中距離以下に比べて自分から仕掛けられる分、鞍上のセンスが問われます。
その点ワールドプレミアの鞍上は武さんなので心配はありません。
長距離戦は経験値がものをいう舞台ですので、ベテラン騎手の方が信頼できます。
〇ヴェロックス
・器用貧乏
皐月賞2着、ダービー3着と世代で最上位の力を示してきている馬ですので、もちろん今回も人気になるでしょう。
競馬場や距離を問わず堅実に走るのでその点は立派ですが、一方で勝ちきる力には物足りなさを感じます。
道中の位置取りと長く良い脚を使えるのがこの馬の武器ですが決め手には欠けます。
コーナリングが上手なので、小回りコースの方が瞬発力勝負にならない分可能性があると思います。
戦ってきた相手が強いので勝ちきれていないとも取れますが、重賞になると信頼度が薄れてしまうののがこの血統とこの馬の不安要素です。
・父ジャスタウェイ
3歳世代がファーストクロップなのでまだ未知な部分は多い種牡馬ですが、期待されている馬がことごとく重賞ではこけている点が気になります。
アウィルアウェイ、アドマイヤジャスタ、そしてヴェロックスと重賞やGⅠでも善戦していますが勝利で来ている馬がいません。
種牡馬ジャスタウェイは産駒の重賞勝利馬が実はまだいないのです。
この勝ちきれない血統というレッテルは不安要素の一つとなります。
さらにジャスタウェイの勝ち鞍は天皇賞(秋)、ドバイDF、安田記念と短~中距離に固まっています。
JC2着などもありますが、本質はマイルよりの中距離馬でしょう。
となると菊花賞の種牡馬としては距離的に厳しく思います。
地力で上位には食い込めるでしょうが、相性としては合っていないと思っています。
▲レッドジェニアル
・京都巧者
これまで京都は京都新聞杯勝利をはじめ(2-0-2-0)と複勝率100%。
全ての勝利を京都で挙げています。
直線平坦の方が瞬発力の威力があります。
前走神戸新聞杯では3着のワールドプレミアに0.3秒差と大差はありませんので、京都変わりというだけで前進は期待できます。
血統的に3000mもこなせそうです。
・キンカメ産駒は3着までの印象だが・・・
父キングカメハメハは直近3年で2頭の3着馬を輩出している種牡馬。
ただこれは適性の高さというよりも、この馬の万能性によって長距離もカバーできている、といった表現が正しいような気がします。
短距離のロードカナロア、中距離のデュラメンテ、長距離のルーラーシップ、ダートのホッコータルマエと芝ダート、距離問わず活躍馬を輩出する万能種牡馬だからこそ、長距離もこなせているのであって、高い適性によるものではないと思います。
それでも母レッドアゲートは父がステイヤーのマンハッタンカフェで自身もフローラSを勝っている中距離馬。
キンカメ×マンカフェの配合なのでスタミナは豊富に持っていそうです。
一見ディープの方が種牡馬として長距離は適性が低いように思いますが、キンカメの方が苦戦しています。
それを母系のバックアップでカバーできることを期待して3番手評価にします。
△3頭一気に
△1サトノルークス
父ディープ、母はリッスンは英GⅠフィリーズマイルを制しているマイラーなので中距離馬ではありませんが、産駒にはローズSを勝ったタッチングスピーチがいます。
タッチングスピーチも3歳秋から強くなった晩成型の馬なので、サトノルークスも成長力が見込めます。
それが証明されたのが前走のセントライト記念で、2着に好走しています。
重馬場も苦にせず、最後まで伸びてザダルをゴール直前でかわしていましたのでスタミナとパワーがあります。
リッスンの父は欧州のスタミナ血統サドラーズウェルズなので、ディープ×サドラーズウェルズという長距離適性の高い配合となっています。
成長力と血統が魅力な馬。
△2メイショウテンゲン
ディープ×メイショウベルーガという血統で、母は日経新春杯、京都大賞典も制した中~長距離馬です。
エリザベス女王杯2着も相手がスノーフェアリーを考えると立派な成績です。
とにかく京都に強い馬でしたので、テンゲンにも受け継がれていることを期待したいですね。
血統面から距離は問題ないでしょう。
春には弥生賞を制しているようにまじめに走れば強い馬なのですが、どうもまだ精神面が幼く成績が安定しません。
前走セントライト記念でもスタートで出遅れて敗れています。
ハマれば強いので、血統の魅力も含めて抑えには入れておきます。
△3ホウオウサーベル
上がり馬。
昨年3着のユーキャンスマイルと同じ阿賀野川特別からの菊花賞。
その前走では2着に0.8秒差をつける圧勝で、ポテンシャルは相当なものがあります。
格上挑戦ですがスタミナ勝負に持込めれば上位進出も十分可能です。
長距離得意の鞍上蛯名さんも心強い。
買い方
◎ワールドプレミア
〇ヴェロックス
▲レッドジェニアル
△1サトノルークス
△2メイショウテンゲン
△3ホウオウサーベル
【馬連】
◎-〇▲△1△2△3
計5点
予想を終えて・・・
サートゥルナーリア、ダノンキングリーの未出走でだいぶ寂しくなってしまった感のある今年の菊花賞ですが、その分ニュースターの誕生が期待できます。
こういう混とんとしたときは、なんだかんだディープインパクト産駒に落ち着くのではという自分の直感も今回は大事にしました。
ワールドプレミアは血統も良く、距離も神戸新聞杯3着なら大丈夫でしょう。
神戸新聞杯3着は伝統的に菊花賞との相性も良いですよ。(トーホウジャッカル、サトノノブレス、ビッグウィーク、セイウンワンダー、オウケンブルースリ)
以上、第80回菊花賞(GⅠ)最終予想でした。
ご覧頂きありがとうございました。