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【中央競馬】8分で想定1~6人気+穴馬1頭見解~宝塚記念(2020)~

※予想ブログではないので予想は載せていません、見解を載せていますので皆さまの予想の参考にしてください(予想は当日にTwitterに載せています)

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こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
第61回宝塚記念(GⅠ)の有力馬+1の見解をしていきます。

今回はnetkeibaさんの想定人気上位6頭(サートゥルナーリア、ラッキーライラック、クロノジェネシス、ブラストワンピース、グローリーヴェイズ、キセキ)を紹介します。
プラス、穴馬1頭です。

宝塚記念見解

サートゥルナーリア
・ペース
本馬が大きく崩れたのは、スタートで出遅れた日本ダービーと古馬と初めて対戦した昨年の天皇賞(秋)。
基本的にスタートに不安のある馬ではないので、日本ダービーは度外視します。
天皇賞(秋)。
このレースはマイラーのアエロリットが逃げたことにより、マイル戦のようなペースになっています。
というのも、後半1000mのラップが11.6-11.3-11.1-11.3-11.9と最後の1Fを除きほぼ一定のペース、しかも11秒台前半と速いペースで進んでいます。
サートゥルからしたら初めて体験するペースで、しかも道中3番手の前目で追走していたので、直線で脚が上がって敗れています。(6着)

本馬の得意とするペースはスローの瞬発力勝負。
着差以上の完勝だった2歳時のホープフルS、昨年秋の上がりだけの勝負になった神戸新聞杯、今年緒戦の金鯱賞はいずれもスローからの瞬発力勝負です。
そして有馬記念。
このレースだけは例外で、アエロリットの大逃げを差し引いても速い展開でした。
この時は道中13番手からレースを進めています。
この位置取りは出遅れた日本ダービー(11番手)よりも後方です。
これまでの戦績、特に前走金鯱賞の動きからすると、後方からの競馬は考えづらいので、有馬記念もあまり参考にはならないと考えます。

・ローテ
本馬は間隔が開いた方が戦績が良いというのは有名な話。
連戦となった天皇賞(秋)は6着に敗れているわけですが、レースからみると連戦だと行きたがるそぶりを見せるのではと思いました。
どのレースもスタートは馬なりで折り合っていますが、天皇賞(秋)だけは行きたがるそぶりを見せており、それが最後の失速につながっていると考えられます。

今回は3か月の間隔が開いているので、そういった不安はありません。
したがって、ローテ面で天皇賞(秋)ほど悪くない臨戦過程だといえます。
あとはペース問題で、スローになれば一気に勝つ確率は上がりますが、平均以上で流れると天皇賞(秋)がよぎります。

ラッキーライラック
・馬場適性
元々先行してのスピード持続型な馬でしたが、古馬になってから瞬発型に変貌。
昨年のエリザベス女王杯(1着)では、時計のかかる京都ながら上がり32.8という驚異的な末脚を繰り出して勝利しています。
前走大阪杯(1着)も然りで、スローペースを上がり2位の33.9の脚で勝利。
直線の短い阪神内回りコースで上がり33秒台を出せています。
オルフェーヴル産駒(ステイゴールド系)なので、上がりのかかる展開でも苦にしないと思いますが、実績で見れば良馬場向きです。
宝塚記念は阪神開催最終日のレースで、梅雨の時期ということもあり例年時計は非常にかかります。
良馬場でもかかります。
上がりは35秒台くらいになります。
因みに前走大杯は阪神開催の2週目と馬場の良い中でのレースでした。
この馬を判断するうえで、馬場状態との相性というのは評価のポイントとなるでしょう。
何度も言いますが、個人的には血統面から上がりのかかる、時計のかかる展開でも大丈夫だと思っています。

・ローテ
海外レースは別にして、近走の敗戦は中山記念2着、府中牝馬S3着あとはマイル戦です。
血統背景的にも、父は3冠馬で母は米国のダ1700mGⅠ馬ですので中距離馬だといえます。
そして叩き良化型であるというのも、本馬の特徴です。
中山記念、昨年の府中牝馬Sは休み明け緒戦のレースで、勝利したエリ女、大阪杯は叩き2戦目でのレースとなっています。
今回は叩き3戦目。
ですが、間隔はあいています。
大阪杯が4/5、宝塚記念は6/28なので3か月弱の間隔。
なんとも微妙な間隔で、休み明けとも取れるし、叩き3戦目とも取れます。
このローテをどう判断するかは本馬の評価に大きく影響しそうです。

クロノジェネシス
・道悪歓迎
GⅠ制覇となった秋華賞は稍重馬場、古馬牡馬を倒した京都記念は重馬場でのレースで、いずれも完勝しています。
バゴ産駒という欧州由来の血統なので、タフな馬場は歓迎。
開催最終週の阪神という時点で大きくプラスだし、仮に雨が降って馬場が渋ればもっとプラスでしょう。
パンパンの良馬場でなければ、古馬牡馬1線級相手でも戦えると思います。
パンパンの良馬場ではないですが、超スローペースで上がり勝負となったエリザベス女王杯ではキレ負けして5着に敗れています。

・休み明け
秋華賞をぶっつけで勝利したように、休み明けに走る馬。
京都記念もエリ女以来3か月半ぶりのレースで勝利しています。
今回は大阪杯以来の約3か月ぶりのレース。
狙いすましたローテに感じます。

ブラストワンピース
・馬場状態
これまでの主な実績を見ていくと、有馬記念制覇、古馬になってからは札幌記念とAJCCを制しています。
この戦績からも明らかですが、本馬は時計のかかる馬場に強いです。
一方、大阪杯は2年連続で掲示板を外しています。
大阪杯は阪神開催2週目の馬場の良い状態で行われるレース、適性外なのでしょう。
なので、阪神開催最終週に行われる宝塚記念は、馬場との相性に関しては◎。
少し渋っても良いですね、有馬記念を稍重で制していますし。

・実は小回り巧者
札幌と中山の共通点。
それは小回りコースで時計のかかるコースだということです。
540kg台の大型馬で飛びが大きな馬ではあるのですが、小回りコースが得意なのです。
パワーで勝ちきるタイプなので、時計のかかる馬場が良いのは分かります。

・目黒記念の惨敗
2500mという距離、左回りが得意といわれてきた背景を考えると、いくら59kgを背負っていたとしてもメンバーレベル的に負けるはずがないと思われた目黒記念での敗戦は腑に落ちんかった方も多いはず。
このレースではスタートから押して行って位置を取りに行こうとしています。
それでもなかなか進んでいかず、1角時点では6番手でした。
鞍上が押して行った割には良い位置が取れていないな、という印象です。
スタミナに関しては有馬記念を勝つくらいですから問題はないはず。
それでも同じ距離の目黒記念の直線で失速したのは、この前半での位置取りにあるのではと思います。
前半で脚を使っているので、それならばもっと前の位置での好位差しが理想的な戦法でした。
しかしながら、そこまで良い位置は取れず、3~4角では外を回しての差し競馬となっています。
つまり、敗因はスタートからの行き脚にあります。
中途半端になってしまいましたね。

グルーリーヴェイズ
・確変がきた
海外戦ですが、前走香港ヴァーズはラッキーライラックに0.6秒差をつけての勝利。
ラッキーはその後大阪杯を勝つ馬ですからね、その馬に0.6秒差は圧巻です。
ちなみに本馬は現地では「グローリーヴァーズ(vase)」という発音で、香港ヴァーズをグローリーヴァーズが勝ったと勝手に盛り上がっていました。
閑話休題。
本馬は古馬になり、確変しています。

・コーナーワーク
これまで一貫して京都ばかりに使われているので、コーナリングが苦手で京都の下り坂がないと1線級相手では難しいと思っていましたが、それも前走香港ヴァーズで杞憂となりました。
2400mという距離もありますが、道中は中段よりもやや前で進み、3~4角では馬なりでがっちり追走できています。
今回距離短縮の2200m、しかも阪神内回りでのレースなのでペースも上がりやすいので中段よりも後方になりそうですが、3~4角を内ラチ沿いでロスなく立ち回り、脚を溜められれば直線で差し切る能力はあると思います。
展開には左右されてしまいますが、差し有利の展開になれば面白いです。
何回も言いますが、全盛期のラッキーライラック相手に0.6秒差をつけた馬です。
能力的に劣っているわけがありません。

・割引
ステイヤーよりの馬なので2200mは割引です。
さらに、阪神内回りコースは直線が短いので、これも割引です。
そこら辺を踏まえてこの馬は考えなければなりません。
(今年のレーンは昨年ほどではない、そして外回しがちなのは気になります)

キセキ
・2度の海外遠征
3歳時に菊花賞を制した後、香港へ直行。
そこで9着に敗れ、翌年春は調子を崩します。
同じく昨年のフォワ賞からの凱旋門賞(フランス遠征)。
7着に敗れ、そこから調子を崩します。
特にこの時はスタートが出なくなるという、父のルーラーシップの晩年と同じ現象が起こっています。

本馬は2度の海外遠征で、その直後に調子を崩すという過程を踏んでいるわけです。
1度目の海外遠征からは、翌年の秋まで調子を戻すのに時間がかかっており、2回目に関してはまだ完調とは言えない状態。
現在進行形であります。
そんな中迎える今年の宝塚記念。
昨年強い2着だっただけに、期待はしていしまいます。

・復調できているのか
万全の状態ならば、このメンバーでも見劣りしない能力を持っています。
前走天皇賞(春)では、スタート直後は3番手で1周目の直線でハナを切っています。
最後の直線では割とすぐに垂れてしまい、見せ場なくの6着。
内容的には悲観するものがありますが、兆しはあると思います。

まず、本馬は逃げなくてもよく、番手からでも好走ができるのに、わざわざ1周目の直線で先頭に立っていました。
もちろん、この時に余計な体力を消耗しています。
スタートで押していかずに、直線で先頭に立つのは鞍上のプランにあったのでしょう。
ただ、これが結果的に裏目に出たと思います。
本馬は菊花賞馬ではあるものの、本質的には中距離馬です。
血統背景からも、父は中距離馬で母系も短距離よりの血統です。
古馬になってからGⅠ2着が3回ある馬ですが、その距離は2000-2400mの範囲内です。
2400mはJC。
この年のJCは超高速馬場で2400mというよりも2000mのようなレースでした。
アーモンドアイが世界レコードで勝った、バカみたいなタイムをたたき出したレースです。
逆に2500m以上では3回走って1度も馬券圏なし。

中距離馬という見方をすれば、天皇賞(春)での、途中からの逃げ戦法はこの馬にはタフです。
それでも勝ち馬に0.8秒差、3着馬には0.4秒差ならば、悪くない結果だと思います。
したがって、本馬は復調した、と思っても良いでしょう。

・中距離戦ならば無理できる
そもそも本馬は逃げ馬にしてはテンのスピードが速くありません。
毎回鞍上が押し出して逃げor2番手を取っています。
それでも昨年の宝塚では踏ん張っているので、中距離戦ならばテンで無理ができます。
押し出して先頭、もしくは2番手を取りに行っても最後まで持ちます。
スタートで出遅れさえしなければ、の条件付きですが。。
一応、前走で出遅れはなかったので今回も大丈夫というテイで話しています。
まだ終わった馬ではないと思いますよ。

【穴枠】モズベッロ
※これはオカルト的に見てください。
宝塚記念というレースはその特殊性(コース形態、距離)により、ここでGⅠ初勝利という馬が過去にも数多くいます。
2018年ミッキーロケット、2017年サトノクラウン(国内は初)、2015年ラブリーデイなど。
過去30年で半数の15頭にも上ります。(海外GⅠは除く)

さらに、春のGⅠ戦線で見てみると、天皇賞(春)と宝塚記念を同一年で制した馬は非常に少ないです。
過去10年では0頭。
最後に達成したのは2006年のディープインパクト。
過去30年をさかのぼっても3頭(ディープ、テイエムオペラオー、ビワハヤヒデ)しかいません。
過去の名馬でもこの偉業は難しいのです。
近年では天皇賞(春)連覇のキタサンブラックは宝塚記念未勝利。
逆に宝塚記念連覇のゴールドシップはその年には天皇賞(春)を勝てず、天皇賞(春)を勝った年には宝塚記念で敗れています。
3冠馬オルフェーヴルも天皇賞(春)を敗れたのちに宝塚記念を制しています。

高速馬場、4角下りからのロングスパート、直線も400m以上という天皇賞(春)と阪神内回りで時計のかかる馬場の宝塚記念という、求められる適性が大きく異なることがその要因だと思われます。

GⅠ未勝利で天皇賞(春)出走、かつ敗戦の馬。
説明が長くなりましたがこの2点に該当する馬で、かつ能力的にも見込みがあるのが、モズベッロです。
今年に入って日経新春杯で重賞春制覇、続く日経賞でも2着と着実に力をつけています。
時計のかかる馬場にも強く、中京ですが2200mの勝利経験もあり。
直線の短い中山でも実績ありと、宝塚記念で求められる適性を兼ね備えています。
そして鞍上には池添謙一騎手。
グランプリ男としても有名で、宝塚記念は3勝しています。
今年も安田記念でアーモンドアイ、インディチャンプらを下してグランアレグリアを勝利に導いています。

カデナ、スティッフェリオと悩みましたが、カデナは位置取りが後方すぎる点、スティッフェリオは天皇賞(春)で激走したのでモズベッロにしました。
(スティッフェリオに関してはこのレース5勝しているステイゴールド産駒という相性の良さは無視できませんが。。。)
穴にご一考を! 

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以上、第61回宝塚記念(GⅠ)有力馬+1見解でした。
ご覧頂きありがとうございました。

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