前走JBCの異常を説明した上で◎はサクセスエナジー~第22回黒船賞(2020)予想~
こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第22回黒船賞(JpnⅢ)の予想です。
人間と同じで、歳を取ってからの新たな環境は順応に時間がかかります。
左回りで直線の長い東京コースで慣れ親しんでいたので、いきなり右回りの小回りコースは厳しいのではないでしょうか。
ということでワンダーリーデル(7歳)は消しています。
それでは予想に行ってみましょう。
黒船賞予想
◎サクセスエナジー
昨年の勝ち馬で地方交流重賞実績は他を圧倒している。
中央重賞が(0-0-0-3)なのに対し、地方重賞は(3-2-1-3)と地方の砂の深いダートに高い適性を示している。
この馬を選ぶときに気になるのが前走の大敗。
地方ダ1400mは重賞で3勝と最も得意な距離だが、前走JBCスプリントを始め昨年は2回もこの距離で馬券圏外を喫している。
ちなみにそれまでは地方ダ1400mに限れば連対率は100%だった。
なので能力の低下も考えられるが、そうではないと思っている。
まず前走のJBCスプリントだが、このレースはテンの速さが異常+トラックバイアスが差し有利になっていたので、先行馬のこの馬にはかなり不利な舞台となっていた。
最初の400mが22.1と異常な速さ。
ちなみに同じ舞台のテレ玉杯オーバルスプリントは23.7、さきたま杯は24.0だった。(いずれも2019年)
同じ舞台で1.5秒以上も速い前半では前の馬は当然苦しく、実際にサクセスエナジーよりも1角で前にいた3頭はコパノキッキングが2着に入っているが、ノブワイルドは5着、ファンタジストは10着に沈んでいる。
JpnⅠでレベルが高かったこともあるので、そこまで気にする必要はない。
それよりも前々走東京盃3着は評価できる。
勝ったコパノキッキングには0.9秒離されているが、のちにJBCスプリントを制するブルドックボスとは1kg重い斤量を背負いながら0.1秒差。
この馬の能力は衰えていないことを証明している。
この馬のストロングポイントは番手からの好位差しができる先行力と4角でのまくり。
高知競馬場は1周1100m、直線200mの超小回りコースなので、先行力もコーナーのまくり技術も必要となる。
そのいずれも兼ね備えており、中央勢でみても最も舞台適性が高い。
昨年はヤマニンアンプリメ(のちにJBCレディスクラシック制覇)やキングズガード(2019チャンピオンズC5着)と今年よりもレベルが高かったと思うので、メンバー弱化で連覇濃厚とみる。
〇テーオージーニアス
地方は初だが、この馬はこの点に関しては特に問題ないと思っている。
というのも、これまで4勝しているが中京、福島、中山、新潟といずれも違う競馬場で勝利している。
連対まで含めると、阪神、京都も加わる。
コース形態が変わっても対応できる器用さを、テーオージーニアスは備えている。
それよりも気になるのは前走の出遅れ。
同じ距離でも中央より地方の方が、小回りで直線が短いのでテンの速さ(位置取り争い)が求められるので、スタートの出遅れは致命的になりかねない。
内枠4番なので、後手に踏むとリカバリーが難しいので、この馬の場合はできれば外枠の方が良かった。
1400mでは馬券圏内が1回もないが、黒船賞はテンの速さから1200mの能力が問われると思っているので、むしろ1200m実績のあるこの馬は評価できる。
後方から競馬をするのでまくり差しもいつもやっていることだし、しまいに懸ける競馬で一気に突っ込んでくるイメージ。
▲デュープロセス
今回中央勢はラプタス、テーオーエナジー、ワンダーリーデルと地方競馬初参戦馬が3頭もおり、地方重賞勝ちをしているのはサクセスエナジーとこの馬のみ。
地方で走った経験値が相対的にみると活きるメンバー構成となっている。
その上で前走兵庫GTは初の地方競馬でいきなり勝利。
ハンデ戦で3歳重賞未勝利馬ながら56kgを背負わされながらの勝利なので、改めて能力の高さと地方への適性を示している。
ただ勝ちっぷりはあまりよくはなかった。
コース形態を考えての逃げ戦法だったのであろうが、スタートではハナを切れておらず、そこからのスピードでハナを取った形。
つまり能力だけで押し切ってのハナ主張だった。
もともと差し馬なので、強引に勝ちに行った競馬をしている。
それゆえか、直線では後続に差を詰められており、地方馬相手に最後は0.2秒差と接近されての辛勝だった。
ハンデ差はあったとはいえ、ゴール後の勢いは2,3着馬の方があり、個人的には強さを感じる勝利ではなかった。
今回は逃げ馬がいるので控えるであろうが、番手競馬からのまくり差しでは好走歴がなく、この馬のパフォーマンスが高いのは東京のような直線の長いコースでの瞬発力勝負。
まくる技術と先行力ではサクセスエナジーには及ばずである。
恐い人気馬。
△ラプタス
戦績的に逃げそうだが、このレースは逃げると非常に危ない。
直近5年を調べたが、逃げ馬は1回も馬券に絡んでいない。
しかも中央の人気馬で飛んでいることが多い。
2019年は2人気サイタスリーレッドが7着、2018年3人気グレイスフルリープは5着、2017年1人気ニシケンモノノフ5着。
残りの2年は地方馬が逃げていたので能力的な部分もあるであろうが、とにかく逃げ馬に厳しいレースなのが黒船賞。
高知競馬の実況を聴いていると、残り1000mのハロン棒通過時点のタイムを毎回コールしているので、このタイムを一つの指標にしていると思われる。
1400m戦の場合は400m走った時点でのタイムで、黒船賞では22秒台が現在2年連続となっている。
先述したJBCスプリントほどではないが、JpnⅢで考えたらかなり速い通過タイムといえる。
このことから、黒船賞はテン速さが異常なので逃げ馬が残りづらいと考えられる。
ラプタスは前々走では3番手から、初勝利の未勝利戦では出遅れたこともあるが最後方からまとめて差し切っている。
必ずしも逃げなければならない馬ではないので、一応抑えておく。
ちなみに前走は左回りの適性の低さも感じたが、パドックを見ると関西圏のレースに比べると落ち着きがなかったので、気性面に問題があったと考えられる。
となると今回も割引が必要だろう。
買い方
◎サクセスエナジー
〇テーオージーニアス
▲デュープロセス
△ラプタス
【3連単】
◎→〇→▲△
◎→▲△→〇
計 4点
以上、第22回黒船賞(JpnⅢ)最終予想でした。
ご覧頂きありがとうございました。