【マイル血統優勢】タニノフランケルにチャンス到来~第55回中日新聞杯(2019)血統分析~
こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
今回は第55回中日新聞杯(GⅢ)を血統を分析しています。
ハンデ重賞ということもあって毎年難解な1戦ですが、そんな時こそ血統による特性が活きると思いますよ!
中日新聞杯血統分析
【分析対象】
・11/31 長良川特別(1勝,2200m):勝ちタイム:2:13.7
先週の2勝クラスが昨年の中日新聞杯の勝ちタイムよりも速い。
昨年以上に馬場は速いのだろう。
ただ上がりはそこまで速くなっておらず名古屋日刊Sの上がり最速は34.0。
展開も加味すると上がりはかかるが時計は速い、つまりスピードの持続力が高い馬が好走傾向にあると思われる。
母馬の条件
・芝馬
・日欧産
名古屋日刊Sでは1.2着馬の母馬が欧州産。
勝ち馬の母馬は独1000ギニー(1600m)で勝っているので短距離でもあるので、時計決着にも対応できたのだろう。
欧州競馬はパワーとスピードの持続力が問われるので、今のスピードの持続力が求められる中京馬場に合っている。
長良川特別も2着馬の母は戦績がないが、1,3着馬の母は芝馬。
時計の速い今の中京コースに対応するには芝馬、欧州系の血なら短距離馬なら対応できそう。
ちなみに昨年の中日新聞杯では、母馬が逆にダート馬の方が好走していた。
日本産のダート馬or米国産馬である。
父馬の条件
・短距離血統
時計が速くスピードの持続力が求められるので、父馬はマイル以下の短距離血統が良い。
名古屋日刊Sを5人気で3着に好走した馬の父馬はサドラーズウェルズ系のローエングリン。
マイラーズC2勝、仏ムーランドロンシャン賞で2着に入ったマイラーである。
長良川特別でも5人気3着に入った馬の父馬は仏の1400mGⅠを勝ったタートルボウル。
このレースは2200mなので、この血統で勝つのはバイアスがかかってないと考えづらい。
人気のある実力馬であれば血統もあまり関係なくなってくるが、人気薄を見る限りは短距離血統が走っている。
父馬の場合も昨年の中日新聞杯は傾向が逆で、ステイヤー系が走っていた。
12人気で2着に好走した馬の父馬はステイゴールドだし、7人気3着の父馬は米国GⅡダ1800mで勝っているRegal Ransomという馬だった。
父母ともに昨年と今年では傾向が逆転している。
その他持っていたらうれしい血
・ストームキャット
そこまで強い傾向が出ているわけではないが、長良川特別の1,2着馬にはこの血が入っていた。
ストームキャットは米国の短距離血統なので本来なら芝の2200mとは合わないはずだが、1.2着馬に入っているということは強いバイアスが掛かっているのだと思う。
今年の出走馬では・・・
①ロードヴァンドール
母馬は米国1戦未勝利馬。
おそらくはダート戦だが、着外に敗れているので適性は不明。
それよりもその父がストームキャットということを重視。
この血を持っているのは今回この馬だけ、相対的に見てもプラス。
父馬は日本のマイルGⅠ3勝の名マイラー=短距離馬。
スピードの持続力に長けたけっとうなので今の中京馬場に合いそう。
母父ともに◎。
②タニノフランケル
母馬は名牝ウオッカ、1600-2400mでGⅠ7勝している。
日本ダービー制覇のイメージが強いが、マイルGⅠ4勝とマイル適性が高い。
その父タニノギムレットはロベルト系の日本ダービー馬。
父馬は欧州の名マイラーにして名馬。
歴代でも屈指の短距離馬だろう。
ゲーム的には最強の血統だが、なかなか結果が伴っていない配合。
だがマイル色の強いこの血統構成は、今の中京馬場で2000mはバッチリに思う。
③アドマイヤジャスタ
母馬は日本の芝で4勝、1200-1800mで勝利している。
その父エリシオは欧州で凱旋門賞含むGⅠ5勝。
フェアリーキング(サドラーの全弟)系、欧州系の血統。
父馬は安田記念、天皇賞(秋)、ドバイターフをレコード勝ちし世界ランク1位にもなったジャスタウェイ。
結果的にマイル~2000mの馬だった。
父としても先週のチャレンジCで産駒初の重賞制覇を達成。
ケチャップドバドバといけるか。
以上、第55回中日新聞杯(GⅢ)の血統分析でした。
ご覧いただきありがとうございました。