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【天皇賞(春)(2020)】下り坂ロングスパートを嬉々とするフィエールマンとエタリオウ

※予想ブログではないので予想は載せていません、見解を載せていますので皆さまの予想の参考にしてください(予想は当日にTwitterに載せています)

こんにちは、ぺち(@Pettit0116)です。
第161回天皇賞(春)(GⅠ)の見解をしていきます。
今年は菊花賞1-3着馬不在と、例年と少し異なったメンバー構成。
それならば一昨年の菊花賞から!とは思っていないですが、結果的にそうなってますね。結果的にですが。

天皇賞(春)見解

天皇賞(春)といえば、スローペース→残り800mからのロングスパート。
京都外回りでの残り800mといえば3角の下り坂のスタート地点でもある。
つまり、高低差約4mの下り坂を利用したロングスパートとなる。

この恩恵を最も享受できるのが、コーナー加速の苦手な馬。
下り坂で否が応でも加速するので、苦手を下り坂がもみ消してくれる。

その逆も然り。
コーナー加速が得意な馬は、そのアドバンテージがそがれてしまう。
淀の坂を活かせる馬を狙っていくことが吉。

14フィエールマン

重賞勝利は菊花賞と天皇賞(春)の京都コース。
逆に、小回りコースの中山重賞では(0-1-0-1)、札幌が(0-0-1-0)、福島(0-1-0-0)。
この馬はコーナー加速が苦手であり、3歳時のラジオNIKKEI賞では4角で大きく膨れている。
そこから猛追をして2着になったことで視覚的に凄さがわかる内容で逆に評価を上げたわけだが、コーナー加速の不得意も露呈している。

典型的な長距離京都巧者。
京都での良績は3角の下り坂にあると思われる。
コーナーでの加速が下り坂で補助されるので、コーナーでの不利がなくなる。
その上で、ステイヤーとしてのスタミナと瞬発力を兼ね備えているので、ロングスパートという展開は歓迎。
したがって、菊花賞や天皇賞(春)はこの馬にとって願ってもない距離・展開となっている。
不安要素になりえたのは3~4角で外から被されて走りづらくなることくらいだったが、今回は大外14番枠。
しかも14頭立てとフルゲートにならなかったので、差し馬のこの馬にとってはレースが非常にしやすい。

前走有馬記念が凱旋門賞明けでのレースで4着。
ローテ的にも今回の方が楽であることは明白。
ちなみにこの時の上位には歴史的名牝に昇華したリスグラシューと斤量面で有利な3歳馬2頭。
敗戦も言い訳が付く。
盤石といっても良いくらいに態勢は整っている。

2エタリオウ

復活するとしたらこの舞台しかないと思う。
昨年の菊花賞は3着争いの末の4着。
3着とはクビ差、5着とは3馬身差をつけている。
因みにこの時の5着がユーキャンスマイルなわけだが、正直相手になっていない。
能力的には上位にきてもおかしくはない馬だが、陣営のコメントに倣えば凡走は精神面が問題となっている。

3走前のJCから先行策を取っているが、精神面を考えるとこれは裏目に出ている可能性が高い。
馬なりで道中はリラックスして走らせた方が結果は出ている。
しかしながら勝ちきれていないのは、馬なりで進むと位置取りが後方になりすぎてしまうから。
GⅠ含む重賞で4回も2着があるのはそのためだろう。
ただ、距離が伸びれば差しは決まりやすくなる。
ペースも落ちるので、馬なりで進んだとしても逃げ馬との距離は比較的詰めながら進める。
スタミナに関しては問題にしない馬なので、3200mの天皇賞(春)はこの馬の現状を考えればベストな舞台といえる。
これにペースが上がって展開利が得られれば、期待はより膨らむ。

7ユーキャンスマイル
3トーセンカンビーナ

これまで左回りで結果を残してきた馬なので、前走阪神大賞典での勝利は右周りで勝利したという点では意味が深い。
天皇賞(秋)4着、JC5着とGⅠでも安定感のある馬で、GⅠでの経験値もある。
大崩れは考えづらい。

前走で外を回しての勝利であればもっと評価したが、インを突いての勝利だったので若干軽視しているところもある。
3~4角で距離ロスのないインを走っており、直線でもインを突いている。
この時のトラックバイアス的にもイン有利で、能力のみで勝ちきったレースではない。
ユーキャンスマイルよりも外を回したトーセンカンビーナとは0.3秒差なので、京都替わりでコース適性を考えると逆転も十分あり得る。

そのトーセンカンビーナはこれまで京都で2勝、阪神で2勝している馬。
今回京都替わりが良いというよりも、直線の短いコースから長いコースに替わることが大きくプラスに作用する。
というのも、慢性的な出遅れ馬なのでスタートはほぼ間違いなく出遅れて後方からとなる。
そこから巻き返すには、距離が長いほうが巻き返しやすいし、直線は長いほうが差しやすい。
ここ5戦連続で上がり最速をマークしているように、しまいの脚は確か。
距離延長+直線が長くなるという点で、前走以上に舞台設定は合っている。

1モズベッロ

2勝馬から重賞日経新春杯を勝利、そこから日経賞も2着とクラスが上がっても苦にしない図太さが良い。
3勝クラスでの格上GⅡ挑戦での勝利、からの別定GⅡ2着という格上挑戦に慣れている馬なので、GⅠ初挑戦でも気負いすることはないと思われる。
日経新春杯はハンデ戦で52kgという恩恵があったが、前走日経賞に関しては別定戦なので純粋に能力でもぎ取った2着。
勝ったミッキースワローは中山巧者で、その馬相手に同斤量で0.2秒差なら京都替わりで逆転も可能とみる。
モズベッロの場合4勝中3勝が京都コースで重賞も勝っているコース。
ミッキースワローが中山巧者なら、モズベッロは京都巧者である。
京都替わり、GⅠ初挑戦でも関係なく能力を発揮できるという点は買い材料となりえる。

8キセキ

分かり切っていることだが、スタート次第。
出遅れの度合いが悪くなってきているので、今回さらに悪くなってもおかしくない。
前走はゲートとのタイミングによる出遅れではなく、ゲートが開いても進んでいかなかった出遅れ。
タイミングならすんなり出る可能性もタイミング次第なのだが、進んでいかなかったというのは馬の精神的な問題に感じる。
本来ゲートが開いたら走り出すという調教を受けているはずなので、その逆をやってしまうのは、修正に相当時間がかかると思われる。
前走はそれでも勝ち馬に0.6秒差と、逆に能力の高さは示しているが、レベルの上がるGⅠで同じことをやっては結果は付いてこない。
取捨が悩ましい1頭。 

予想について

予想は見解の答え合わせ、競馬の醍醐味でもあります。当日の馬場状態を見たいのでTwitterで当日レース1時間前頃にツイートします。気になる方はそちらをぜひ!& Follow me!!

以上、第161回天皇賞(春)(GⅠ)予想見解でした。
ご覧頂きありがとうございました。

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