ちいさなお店が今すぐ始められるネット販売の方法
この記事はネット販売に今まで力を入れていなかった雑貨屋さんなど個人オーナーが一人もしくは少人数で経営するお店の方に向けて書いています。
緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、今日、明日にでもお店を閉めなくてはいけないと思ってるかたも多いと思います。さらにこの状態はいつまで続くか誰もわからない。そんな中、雑貨屋さんならウェブショップを!と取り急ぎで準備しているところではないでしょうか。
とは言え、今までネットを使っての販売に力を入れてこなかった場合、何をどうやって?と困ってらっしゃる方も多いかと思います。
そこで、インターネットでの販売をメインに活動しているわたしがすぐにできるウェブ販売について考えてみました。
インスタグラムで直接販売
いきなりウェブショップを立ち上げるのはハードルが高い、外注するにも予算がない、、。そんな場合におすすめなのがインスタグラムでの直接販売です。
ネットショップは無いけどインスタで商品の紹介はしている場合が多いかと思います。そこでいつも使っているインスタグラムで販売までしちゃおう!という作戦です。
一枚目 コメント欄
お店アカウントのインスタに商品の写真を撮りコメント欄にサイズなどの情報や詳細を書き込みます。その際に必ず値段も書きましょう。いくらかわからないと欲しいと言いにくいですので。
購入したい方にはDM(電話、メールなど自分が確認しやすいもので)に連絡を入れてもらう仕組みです。これだと、今まで商品紹介をしていたのとほぼ同じ流れで作業できます。
大事なポイントが、プロフィール欄に屋号、住所、電話番号など基本情報をきちんと載せること。
そして商品の写真の最後に毎回お問い合わせ先や通販の方法を必ず載せる。
例えば、「商品名・品番・お客様の住所・お名前・お電話番号を記入の上ご連絡ください」など、ここを見るだけでお客さんはどのような手順で送料はいくらで、など通販の流れがイメージできるようにすることがとっても大事です。
見本はCanvaというアプリで作りましたが、手書きして写メでも良いです。毎回載せれるように用意しましょう。
せっかくいいな〜と思っても、どうしたらパッと買えるのかわからないと途端に購買意欲はだだ下がるもの。お客さんの手を煩わせてはいけません。
この流れができたらあとはこまめに更新していきましょう。
(インスタにはネットショップとリンクさせる方法もありますがそれは今回は使いません)
ウェブでの販売に新たにチャレンジするという気持ちで
短期的な緊急事態であれば「お店のファン」のかたが応援と思って購入してくれることもあるかと思いますが、今回は長期戦になることはほぼ間違いないでしょう。
そうなると次第にもの珍しさがなくなり売れなくなってしまいますし、そもそもウェブショップと実店舗では客層や購買動機も異なるのですぐ売れると思ったら大間違い。
なので最初から「急場凌ぎだから大目に見てね」という甘い考えは捨て、ウェブでの販売に新たにチャレンジするという強い気持ちで真剣に売れ続けるためにどうすべきか?と考えて行動してほしいと思います。
とは言え、人には向き不向きがあります。大手のネットショップを見てこんなのできない〜と落ち込むのではなく「できることをできるだけ、簡単に」まずは始めてほしいと思っています。
自らが楽しんで続けられる工夫を。
不安な中、新しい挑戦はしんどいかもしれません。でもまだやれることがある。そしてせっかくやるからには少しでも楽しめることを見つけていきたいですね。
DMでお客さまとやり取りする、写真をこだわって撮ってみる、うちのお店らしさを文章にどうやったら残せるか工夫してみる。などなど、、やってみたら楽しかった!ということも多いですよ。
上記したインスタでのダイレクト販売と並行しつつ自社のウェブショップも整えていかれると良いでしょう。ウェブショップは本当の意味で長期戦です。「知り合いが誰一人いない外国に新店舗を持つ」つもりで挑みましょう!
<こちらの音声も参考にどうぞ
さいごに
春以降の催事、クラフトフェアが全て中止、販売店も休業。わたしもお財布作家としてこの未曾有の状態にピンチを迎えている一人です。
でも、わたしは幸いなことに、作り手向けの「ものづくりビジネスセッション」の主催者としてネットショップや情報発信について以前からから取り組んでいたのでノウハウがあります。
商品を販売してくださるお店は私にとって大切なパートナーであり、個人事業主仲間でもあり、お買い物に行く楽しみを提供してもらっている場所でもあります。少しでもお役に立てたらと、このコラムを書きました。
共に逞しくしなやかに乗り越えていきましょう!!