【今日のsoundtrack】64 Can You Hear the Music - Ludwig Göransson
日記のようにサウンドトラック盤から好きな一曲を紹介します。
64曲目:映画「オッペンハイマー」サウンドトラック収録「Can You Hear the Music」
更新また久しぶりです。8月のリバイバル上映でやっとみてきたオッペンハイマー、、
こんなに音楽映画だったの!?とおそらく数ヶ月前に多くの人々が思っていたであろうことを感じてきました。
作曲のルドウィグ・ゴランソンはこちらで2回目のアカデミー賞作曲賞を受賞していますね。
全然きいてこなかった方ですが、私ときどきレッサーパンダの曲そういえばよかったなあと思い出して聞き直すなど。
しかし音楽もいいんですが、ダイアローグとのミックスバランスにすこぶる感動しました。マンハッタン計画に勧誘されたオッペンハイマーが黒板に向かうシーンで、台詞を飲み込むように音楽が鳴りまくって、ああ、この映画は音楽を演出手段というより役者のひとりのように扱っているのだと胸が震えました。時々挟み込まれる、世界を原爆の火が飲み込むCG映像には、轟音の中に人の悲鳴のような高音が紛れ込んでいて、それが、広島後のスピーチシーンの歓声に重なって聞こえたときも鳥肌でした。
それにしてもサントラ、思ったより曲が短い。ずっと音楽が流れていた印象(流れていなかったのってマンハッタン計画の現場にいった時とか、あとは一番印象的な審問のシーンくらいしか覚えていません。)だったので、10〜20分くらいの大曲が何曲もあるのかなあとか思っていたら、わりと常識的な曲の長さですね。