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「セックス・エデュケーション」シーズン4(final)EP4 挿入歌解説
Episode4
1、Whip it / DEVO(1980)
オープニング曲。wikiによるとアメリカの楽観主義を風刺したというこの曲は、とにかく、「前へ前へ!」「先へ先へ!」と中身なく前進・物事に対処することを勧めます。ドラマ中では、まずは言葉などでコミュニケーションを測ろうとしたグロフに、グロリアがガンガン性的欲求をぶつけます。
2、Dream a Dream / Bic Runga(2016)
失意の中地元へ帰ってくるメイヴ。そして、エイミーは性被害に遭った時にはいていたデニムをクローゼットから再発見します。
渋くてオールドな雰囲気もありますが、2016年の曲。ビックルンガはニュージーランド出身のシンガーソングライターです。イントロが印象的ですね。
歌詞では、過去にあった恋愛について、夢だったのだろうかと懐古しています。
3、Are you Man Enough? / The Four Tops(1973)
息子アダムからアドバイスを受けたグロフは、グロリアとの再戦に向けてしっかりと準備。「Are you Man Enough?」お前は漢か?
コミカルなシーンですが、グロフは年代的なところもあり、性の機能に「男らしさ」を見出しているという場面でもあります。
4、Yes I Do / Stefano Richter & Gabriele Mustafa(2022)
メイク中のエリックの部屋でかかっている曲。このドラマでは珍しく業務用(BGM用に作曲された)の既存曲ですね。
5、Elements / Nonku Phiri, Oliver William Pearson & Jumping Back Slash
遊びに行く途中のエリックがヘッドホンで聴いている曲。こちらも前曲と同じレーベルの業務用BGMですね。
6、Long Time Gone / Bachelorette (2005)
母の死を知った後、クロスワードパズルに取り組んでいたメイヴは、長い時間をかけて最後の問題をようやく解きます。「最後にくるもの」の解答を得た彼女の時間が、再び動き出した瞬間。そして場面は変わり、グロフとモーリーンは「恋しい」という今現在の気持ちをお互いに確認し合います。
Bacheloretteは(こちらも)ニュージーランド人のアナベル・アルパースによるプロジェクト。wiki読むだけでもかなり不思議な世界観を持っているとわかります。「彼女の音楽は、人間と機械の間に存在し、一方が他方をうまく征服することができない、相互依存的な関係(時にはロマンチックな関係)を表現している」……とな? ルーツは教会音楽みたいです。活動自体は2011年に終了しています。
hard timeつらい時を、let them float past過去に流そう、という歌詞が象徴的ですが、今の自分が、何にも奪われなような状態でいることを祈るような内容です。
7、Dedicated to the one i love / The Mamas & The Papas(1967)
ルビーは何度かオーティスにメッセージを送っていますが、返信は一度もなし。オーティスは、恋人メイヴを見つめながら、眠りに落ちます。
こちら(およげ!対訳くん)はカバーの方を取り扱っていますが、訳の参考にさせていただきました。
ルビーの片思いシーン、何回描けば気がすむんだというほどにこのドラマは描写してきますね。このEP4では、オーからも、その人はあなたを大事にしていない、と諭されるしまつ……。
ルビーがほしい祈りは、オーティスからメイヴに捧げられます。メイヴはかなり辛い状況にいるので、それはそれでいいことなんだけどね。。
母の死と向き合う、というかなりセンシティブな内容であったからか、挿入歌いつもより少なめな回でした。