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『iPhone3G、乃木坂のVR、震災遺構』について

2024/9/25〜10/6におこなわれるせんだい21アンデパンダン展2024に、映像作品『iPhone3G、乃木坂のVR、震災遺構』を出品します。会場はギャラリー ターンアラウンドです。

『iPhone3G、乃木坂のVR、震災遺構』
2024/3分/シングルチャンネル・ビデオ
撮影・編集・テキスト・朗読:福原悠介
音楽:澁谷浩次(yumbo)
制作:ペトラ

<コンセプトシートより>

この作品は、iPhone(3G)で撮影した震災当日の写真をきっかけにした「記憶とイメージ」についての映像によるエッセイ(シネ・エッセイ)です。

むかしのことを思い出そうとするとき、わたしはいつもiPhoneのカメラロールをさかのぼって見ます。

つまり「思い出す」という行為=「iPhoneにおさめられた写真を見直すこと」になっている。逆にいえばそれ以前のことは、いまではほとんど思い出せません。

カメラロールの先頭から過去がはじまり、今日撮った写真で終わる。まるで、記憶が写真にとって代わられたような感覚です。

はじめてiPhoneを買ったのは2011年の正月で、そのすぐあとに震災が起こりました。だからカメラロールの最初まで戻ると、いつも震災当時の写真が目に入ります。

まさかそんなことはないと思うのですが、もしかしたらわたしが震災のことをいつまでも忘れられないのは、それが起こる前にiPhoneを買っていたからかもしれない。そう考えると、すこし怖いような気持ちになります。

そんな「思い出すこと」にまつわる不安めいたもののスケッチを、澁谷浩次さん(yumbo)が日記のようにつくっていた音楽をお借りして、映像作品にまとめました。

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