目的に立ち戻る
こんばんは@peto335です。
今回は、「仕事でハマると手段が優先されて、目的を見失いがちになる」というお話です。
バックアップ環境構築のお仕事
あるシステムのバックアップ環境を構築するという話がありました。システム構成とバックアップ要件は以下です。
【システム構成】
・ある監視装置が出力しているデータをモニタリングするPC
・PCに繋がっているバックアップ用の外付けHDD
・ネットワークは社内に繋がっている
【要件】
①オフサイトバックアップ
②モニタリングPC故障時には復元出来ること
③データは10年保管する(毎日定期的にバックアップをとる)
③については外付けHDDに付属してあるバックアップソフトで実現ずみでした。こちらとしては①と②を実現する方法を考えるのみでした。
それぞれの要件を実現する方法としては以下を実施する事となりました。
【実現方法】
①サーバ室にあるNASのバックアップ機能を使用
②Acronis TrueImageを使用して、フルと差分のイメージを定期的に取る
トラブル発生
実現方法の①と②を設定したところHDD付属のバックアップソフトが動かなくなってしまいました。どうやら、Acronis TrueImageが動くと該当のバックアップソフトが落ちてしまうようでした。その後、様々なパターンを試しました。
【試した事】
・Acronis TrueImageのバックアップを取る対象から該当のバックアップソフトを除外する
・Acronis TrueImageのバックアップ取得のタイミングを変えてみる
・バックアップソフトのバックアップ取得のタイミングを変えてみる
等など
助言
色々と試していて、上手く行かないのを見かねた先輩社員が一言
「バックアップソフト使うのやめたら?」
その一言を聞いた途端に、問題が解決しました。そもそも、イメージは取得しているし、PCにあるデータをバックアップソフトでHDDに書き込むのではなく、NASの機能で取りに行ってしまえば問題無いという事に気が付きました。自分はバックアップソフトがはじめからあったので、使用しないといけないと思い込んでいました。大事なのは目的で、手段はその後という事を忘れていました。
「何を実現するか」ではなく「この方法で実現するにはどうしたら良いか」という考えに固執してしまっていました。
まとめというか今回の教訓
作業中にハマるとそれを解決しようとして目的を忘れがちになってしまいます。そんな時には既存の方法等は一旦無視して、目的に立ち戻るというのが重要だと、改めて思いました。冷静なときにはわかっているけど、一旦視野が狭くなると固執してしまうので、そんな時は今回の事を思い出したいと思います。
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