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Teamsで外線発着信を可能にする!~必要なライセンスと料金、設定方法をはじめからわかりやすく~


さて今回は、TeamsのアドオンサービスであるUniTalk導入に必要なライセンスと料金、設定方法をはじめからわかりやすく解説していきます。

Teamsで外線発着信に必要なライセンス

まずは当然、Microsoft Teamsが含まれるプランのM365ライセンスが必要になります。それに加えて、電話システムライセンスとしてM365 Phone System、またはM365 Business Voiceライセンス。尚、このライセンスは定価で月額870円となっています。

そして最後にUniTalkライセンスとしてUniTalk番号基本料金+Softbank Calling for O365、またはUniTalk 050番号基本料金+Softbank Calling for O365 (050)のいずれかのライセンスが必要。これらの違いは次のセクションで説明します。

Teamsで外線発着信を可能とするために必要なライセンスは上記3ライセンスのみです。1ユーザーからの契約でも始められるので、まずは契約してみるのが手っ取り早いかもしれません。但し、UniTalkライセンスの取得では電話番号の発番が伴い、その発行までに1、2週はかかると思います。時間に余裕を見てご準備ください。

UniTalkライセンスの違いとは

UniTalkライセンスは2種類あります。ひとつは、0ABJ番号と呼ばれる03や06で始まる固定電話番号を発番するライセンス。もうひとつ050で始まるIP電話番号を発番するライセンスです。発番される番号の違いは企業にとって重要なファクターのひとつかもしれません。また、NTTで発行された電話番号であれば、番号ポータビリティでUniTalkに、現在使用している固定電話の番号を持ち込むことも可能です。実際、私が勤めている会社でも、代表番号として使用している03で始まる固定電話番号を番号ポータビリティでUniTalkに持ち込みました。あなたが使用している電話番号がUniTalkに持ち込み可能か否かは念のため、ソフトバンクまで問い合わせてみてください。

無題

もう1点、0ABJ番号ライセンスと050番号ライセンスの大きな違いは通話料を含むか含まないかという点です。0ABJ番号ライセンスでは国内通話料を含みますが、050番号では通話料は従量制となっています。基本料はそれぞれ前者が月額800円、後者が月額300円とその差わずか500円です。とはいえチリツモで総額は大きな差となりますから、料金明細を確認して通話料の多いユーザーに0ABJ番号ライセンスを発行するなどの工夫をしてみるのもいいかもしれません。(その他、初期費用やユニバーサルサービス料金が別途発生します)

最後に重要な情報をお伝えします。それは、発信者番号はTeamsの発信者番号通知ポリシーで上書きすることが可能という点です。発信者番号通知ポリシーについては別の記事で解説しますが、ここでは発信者番号は上書きが可能なので、代表番号を共通で使用するような環境(法人はおそらくほとんどこのケースですね)の場合、発信者番号で0ABJ番号ライセンスと050番号ライセンスを選択する必要はなく、「基本料は800円と高いが国内通話料を含む0ABJ番号ライセンス」「基本料は300円と安いが通話料は従量制の050番号」という観点でラインセスを選べばよいかと思います。

たとえば通話料固定の0ABJ番号を採用した場合、Teamsライセンス費用のほかに1ライセンスあたり月額1,670円の支払いが発生することになります。これを高いと取るか安いと取るかは企業によって異なるとは思いますが、私が勤めている会社で試算した場合、固定電話を持つ場合のランニングコストのひとつであるPBXの保守費とライセンス費用がほぼ同額で、通話料分、Teamsで電話を運用した方が安くなるとの結果になりました。

固定電話の1/3~1/2の費用でランニングが可能、かつイニシャルコストもほぼゼロのTeamsによる外線発着信。少なくともこれからスタートする企業で導入しない理由はないかと思います。

もちろん、現在、固定電話を運用している企業にとってもその利便性大幅なコスト削減を考慮すると電話機能のTeamsへのリプレースはオススメですが、社員へTeamsで電話応対することへの習熟訓練や、イヤフォンマイクやTeams対応電話機等の備品類の準備、さらにはM365におけるTeams管理設定や番号ポータビリティなど結構なプロジェクトになります。ある程度の覚悟を持ち、多くの人を巻き込んでカイゼンに取り組んでください。

050番号利用時の通話料金

概ね固定電話より安い料金が設定されています。IP電話だから当たり前と言えば当たり前かもしれませんね。

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引用:UniTalkのご利用料金

M365での設定方法

Teamsで外線発着信を可能にするには、M365管理画面にて、「ライセンスの付与」と「電話番号のアサイン」の2ステップの作業が必要となります。こちらについてはYouTube動画を見ていただいた方が早いと思いますので、こちらをご参照ください。

最後に

いかがだったでしょうか。わかってしまえばその仕組み、設定手順はとても簡単だったかと思います。まだリリースして2年程度のUniTalkなので、インターネット上に情報もあまり落ちていません。この記事がUniTalk導入の一助になればうれしいです。またクラウドサービスであるTeamsは今も進化中です。ますます便利になるTeamsにも期待です!

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