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やっぱりBBが好き!

こんにちは。あるいはこんばんは。
おしゃま図書です。
フランス好きと言いながら、先日のバルドー90周年レトロスペクティブを見逃したおしゃま図書です。

さて。先日、90歳になったBBの手書きメッセージ解読にチャレンジしましたが。皆さんは読めましたか?



パリオリンピックのオープニングにも!!!

一曲目はピアフでしたが、ゲンズブールの「Initials B.B.」が二曲目でした。
これは1968年に発表されたアルバム「Initials B.B.」の収録曲。今年が生誕90年にあたることへの目配せもあったでしょう。
ところで。ゲンズブールといえばバーキンですが、その前に付き合っていたのが(バルドーには夫がいたので不倫関係)バルドーでした。
最初の出会いは『気分を出してもう一度』(1959年公開、原題:Voulez-vous danser avec moi?)での共演ですが、二人が付き合うきっかけになったのは、1967年10月のテレビ企画「ブリジット・バルドーショー」だったそうで…。ボニー&クライドとか、コミック・ストリップとか、今聴いてもカッコイイ。
「Initials B.B.」を出した時には既に破局しており、その後、バーキンと出会って伝説のカップルとなったのも感慨深い。別れても部屋にバルドーの特大ヌードポスターが貼ってあったという話、何度聞いても好きなエピソード。

ゲンズブールとのコラボはカッコイイ!


バルドーとゲンズブールのコラボで特に私が好きなのはボニー&クライド。

ハーレイダビッドソンもステキ。美女がバイクに跨る姿はとてもセクシー。


悔しい!特集上映を見逃した!!!

めちゃ残念なのは、生誕90年の特集上映を見逃したこと。来週から立川であるけれど。行けるかわからない…。そのうち早稲田松竹あたりでまた見れることを願っています。宜しくお願いします。(何を勝手にお願いしているんだか…)できれば全部観たいです。


フランスで配信中の自伝ドラマシリーズ「Bardot」

数々の男性と浮名を流してきたバルドー。スパッと女優業を引退し、動物愛護の運動をすることにしてから、特に表舞台で見ることはなかったので、正直、生誕90年と聞いたとき、「まだ生きてたんだ!」という気持ちでした。しかも90歳って、美智子さまと同い年!!!
このタイミングで、フランスではNetflixで2023年に自伝ドラマ「Bardot」が配信されました。全6話。残念ながら日本未配信です。

しかーし! VPNのよいとこは、あちらのNetflixに加入して見られるということ。
というわけで、全6話観ました!!!
ヒアリングはあまり自信ないけど、フランス語字幕が付けられるので、勉強にもなるし、一石二鳥ね! 監督には、質の高い映画を撮ることでも定評のあるダニエル・トンプソン(彼女ももう80オーバーなのね。びっくり)と息子のクリストファー・トンプソン。群像劇が得意だから、色々な人の視点があって奥深いです。
そして何よりバルドーを演じるアルゼンチン出身の女優ジュリア・ド・ヌニェスが、まぁ、よくぞ見つけた!と思うくらいそっくり。彼女のインスタをご覧あれ!!!このELLE欲しい。

瞳の色が違うそうだけど、そんなの気にならないよね。さらにですね、最初の夫ロジェ・ヴァディム役は、ヴィクトル・ベルモンド。苗字でピンときますわね。そう。あのジャン=ポール・ベルモンドの孫!!!

ロジェ・ヴァディムにはあんまり似てないけど。
それにしても驚いたのは、全部実名で大丈夫なのか? ということ。NHKの朝ドラとか、モデルとなった人物はいても、少し名前を変えていたりするでしょう? でもこのドラマ、実名なんです。最初の夫ロジェ・ヴァディムやダブル不倫のお相手ジャン=ルイ・トラティニャン、浮気相手だった人気歌手ジルベール・ベコーは鬼籍に入ってますが、堕胎が違法だった時代に子供を降ろすことができなかったから結婚して子供を産み、「べべ(ブリジット・バルドー)が、べべ(赤ちゃん)を産んだ」と記者にすっぱ抜かれた(この見出し考えた記者は、さぞかし「おれ、うまいこと言ったわ」と思ったでしょうね)ときのお相手、ジャック・シャリエはまだ存命じゃん!!!(現在87歳)

アメリカのマリリン・モンローと並ぶセックスシンボルと呼ばれ、共演した俳優とすぐ付き合っちゃうふしだら女みたいなところもあるけれど、まだ、今よりもずっと保守的で女性の地位が低く、女性が「自分らしく生きる」ことが難しかった時代、シモーヌ・ド・ボーヴォワールに「女性史を推し進める機関車」と称えられたそうです。生誕90年というメモリアルな年に、日本でも、もう一度ジェンダー的な視点から再評価される動きが高まるかもしれません。

自分の欲望に忠実で、意志の強さと、パブリックなイメージを押し付けられて息苦しく感じているような危うさが、描かれていて、さすがトンプソンと思いました。ドラマの中で「私にはおじいちゃんの監督からしかオファーが来ない」なんて言ってたりするところも意外性に満ちていました。あと、個人的には、ゲンズブールとの関係まで見たかったけど全6話ということで、その手前まででしたね。

ドラマの続編はあるのか?

当然、バルドーの人生にはその先があるわけで、続編が作られる可能性があるのかと調べたら、次の記事を見つけました。

どうやら視聴率的にはあまり芳しくなかったらしく、制作側のFrance Télévisions としては、今のところ続編の考えはなさそう…。むぅー…残念。何とかならんか!

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