砂場の底と、そこに生きる動物たちの話
この前つくし公園で、ものすごく深く穴を掘って頭から落っこちそうになってる小さな友だちがいた。そういえば、砂場の底ってどうなってるんだろう?
子どもたちの大好きな絵本「きっさ すなどーひー」では、砂場の底に喫茶店があって、しみこんだ水がぽたぽた垂れてできる「どーひー」を楽しむ、つちくれたちの憩いの場になっていた。
みんなこのページが大好き。砂場の底にはきっと、こんなステキな場所があるに違いない。雨が降ったり、水遊びをすると、つちくれたちが喜んでるよねって話している。
砂場の底がどうなっているか?遊具メーカーの人に聞いてみた。
「枠をつけて、底に資材を敷いて、その上に砂入れて終わりです!結構簡単ですよ。」
なるほど、底にはなにか特別なものが存在するようです。シートとか、砂利とか、現場の土や水はけ、環境なんかによって変わったりもするとか。
「最近では、周りに柵をつけたりするケースも多いし、立ったままとか車椅子とかに乗ったままでも遊べる、ちょっと高い位置の砂場もありますよ。」
なるほど〜。インクルーシブ砂場ですな。テーブルくらいの高い位置の砂場があったら、車椅子ユーザーじゃなくても、お料理遊びが絶対的に楽しくなりそう。
公園三種の神器=砂場・ブランコ・すべり台
1956年の都市公園法で、子どもの遊び場(児童遊園)には砂場・ブランコ・すべり台を設置することが義務付けられていたそうな。これら「公園三種の神器」と呼ばれていたようだけど、鉄棒は?鉄棒も仲間じゃなかったんか〜い。1993年に規制が廃止されるまでの間、日本中の公園という公園に砂場・ブランコ・すべり台が置かれまくっていったということになる。すご。
私たちが子どもの頃は、すべり台をおりた先に、お約束のように砂場があった。公園の三種の神器の中の2つがくっついていたってことだ。さすがにブランコまではくっついてなかったけど。
最近は、安全のため、2つの遊具は離れて設置するという方向性になっているそう。入れ替えのタイミングでどちらかを撤去したり、移動して小さくなったり。昔、すべり台の両端からスタートして、砂場のへりを歩いてジャンケン!みたいな遊びをよくやったけど、現代では絶滅危惧種遊びだね。
砂場の中に動物がいるパターンもちらほら見かけたけど、それも減っているとか。砂場まるごと動物よけのネットを張られて、もはや捕獲された動物みたいになってる「もぐら公園」のモグラは愛すべき貴重なマスコット。きっさすなどーひーのパンダもレアな存在!
そもそも草生えて見るからに固そうな砂場。ネットも砂場全体をカバーできてないし、もはや、これ全体がモグラを捕獲してるオブジェなの!?鼻が折れたモグラの顔からは、昔人気者だった頃の様子が伺える。
話は戻って、砂場の底です。
この情報化社会の現代、私よりとっくの昔に、砂場の底や深さについて、がっつり調べてくれた人がいました。30~40cmの深さで、底には砂が流れていかないための不織布と水はけを良くするための砕石が敷いてあるそうです。
そして、コロナの影響なのか、なんなんだか、庭に砂場をつくる人も続出している模様。底はやっぱり砂利。そして砂を流さずに水はけを良くするシートらしい。
つくしの砂場を、掘って掘って掘ったら「なんかカタイのにぶつかった!」とあの日彼は言ってたけど、その正体について今度確かめてみよう。
googleさんに聞くのは一瞬だけど、本当かどうか、こればっかりは自分の手で確かめてみることに価値がある。