公園の名前はどうやってつけられる?
気がつけば、もう金曜日。毎週月曜に更新しようと思って続けてきたnoteも、あら気がつけば金曜日。これは、誰に頼まれた訳でも、誰かと約束した訳でもない自分ルールなんだけど、世の中にはみんなのためにきちんと決められたいろんなルールが、きちんとあります。
私の住んでいる鎌倉には、面白い名前の公園がたくさんあるのですが、今日はその名前のつけ方にまつわるルールについて。
それで、どんな名前の公園があるのかって言うと、こんな感じ。由比ガ浜の海の近くは、たい公園、ひらめ公園、えび公園、うみねこ公園、とびうお公園。大仏トンネルの向こう側には、トマト公園、もぐら公園、きりん公園、コアラ公園。鎌倉山の方には、もも公園、かりん公園、たんぽぽ公園、別の山には、こまどり公園、かるがも公園、大船の方には、バナナ公園、いちご公園、めだか公園、みつばち公園、かぶとむし公園、などなど。
「地名+動物や植物+公園」というパターンのネーミングが多くて、とってもユニーク。そしてなんだか愛着がわく。私たちが愛護会をやってる公園も、つくし公園。でも普通に「地名+公園」のようなオードソックスなパターンの名前もある。なんで??ということで、話を聞いてみました。
面積でランクが決まり、市長がOKする
動物・植物がつくかどうか?は面積で決まるとのこと。市の規定で、面積が1,000平米以上の公園については、公園の名前に字(あざ)名を使うことが定められているとのこと。オーソドックスな地名公園がこれですな。そして、1,000平米以下の小さな公園については、字名に加えて動物や植物の名前を入れるよう決まっているとのこと。なるほど。ただむやみやたらにつけている訳じゃないんだ。当たり前に。
で、誰がいつ考えるか?っていうと、新しく公園がつくられる時、市の公園課の担当者が、上記の規定に則って名前を考え、しかるべき手続きで市長が認めたら、決定する。という流れ。
どんな名前にするか?は、やっぱりその地域のイメージを表現しつつも、その公園に設置される遊具や、植栽・環境なんかを名前に採用するケースが多いそう。担当者のキラリと光るネーミングセンスが、まちの景色と私たちの毎日をつくっている。
これから地図にもいろんな記録や記憶に残っていくみんなの場所に名前をつけるって、発見した元素や小惑星に名前をつけるみたいで、なんだかロマンチックで素敵な仕事。
名前と現実の一致と乖離
先週の砂場の話にも出した、きりん公園のキリンと、もぐら公園のモグラ。公園のシンボルで、きっと昔からこの公園のヒーローだったであろう彼らの存在感は大きい。こういうのは、たまらない。
でも老朽化により、シンボルの動物が撤去されて、別の遊具が設置されたり、生えていた木が枯れてしまったり、環境が変わることも多いそう。(鼻の折れたモグラくん、キミもそろそろ危ないぞ!)
うめ公園には梅の木があり、トマト公園にもトマトの何かがあったらしい。
現在はクマ不在のくま公園、初めからいないのか、途中からいなくなったのかはもう謎である。コアラ公園には、コアラのほかにパンダとゾウとライオンがいた。もはや小さな動物園かというくらいのデラックス具合。
名前は歴史を語るなあ。名前と歴史について語ってくれる人と歩く公園ツアーとかあったら面白そう。