2016年3月第2週 (アディショナルタイム)
今週のノート、記憶のするかぎりでは初めて 1日 の間に 3回 に分けてお伝えしました。毎週、日曜の夜に掲載する画像の選択から始まり、睡眠をはさんで月曜の朝に完成を見てアップするのが習慣となっていましたが、今週は 横浜マラソン の結果にあまりに自分でがっかりして脱力した挙句に、なんとなく肩の荷が降りて安堵したのと同時に、筋肉痛にも関節痛にも(痛いことは多少痛いのですが当初覚悟していたものとは全然……)あまり悩まされていない体のおかげで、午後に帰宅後、断続的に翌朝まで爆睡をくりかえしたため、当然のごとく、朝に完成することなく完成したところから3回に分けてアップさせていただきました。
しかし、前もってマラソンで消耗した体を休めるように 3月14日を前々から休息日として休む日に当てていたので、実に朝・昼・夕と買い物や自宅整理の間を縫ってのアップです。ただ休むほど体も弱っていないマラソン……。
ところで先週のノートの中の「今週の走り」の結びをいまさらながら確認すると、
↓ここから先週のノートからの引用はじまり
ここで先週のノートからの引用おわり↑
とカッコエエことを書きました。先週のノートでこんなことを言っていて今週のノートがこれでいいのか?。ということで今週のノートはアディショナルタイムに突入です。(ただし no image, sorry.)
これをご覧いただき応援していただいていた皆さんには オッサン の自身の発した言葉に対して実に不誠実だったことを謝罪させていただきたく存じます。と同時に完走を願っていただいていた皆さんの思いに応えることができずに大変申し訳ない思いです。
と、あまりクドクいい歳した オッサン に謝られても迷惑千万だと身勝手に判断したために、リタイア後にリタイアした者が何を体験できるか?、その様子を オッサン 目線でお伝えします。これはあの早さでリタイアした者だけが味わうことができる、言い換えれば(もうすでにバレていると思いますが、かなり大袈裟です)選ばれし者だけが味わうことができるものです 。
みなさんに今週のノート「2016年3月第2週」でお伝えしたとおり、オッサン 見事???に 第3関門 でリタイアとなったわけです。リタイアするとそのわきにある仮設トイレとして利用されている工場の敷地に入る門の手前で、ゼッケン番号を尋ねられてその番号が記録用紙に記録されていきます。ゼッケンの一部に小さく四角いミシン目の入ってその中にゼッケン番号が記されている部分があります。なぜそのようになっているかこのときに判明しました。記録用紙に番号が記されると同時に、その小さな 1cm 角くらいの大きさの部分が回収されて、はれてゼッケンを見ただけで関門不通過ランナーであることを識別できる状態になります。それがすんで工場の敷地内に入ることになります。
そこに入ると オッサン がある意味 I LOVE なバス会社 加奈中 バスの路線バスが3台、もうすでに オッサン たち落伍者どもを待ち構えています。想定より関門クリアできなかったランナーが多かったのか?、全員の番号を記録している間にもう1台を呼んだようすでした。その1台を待って合計4台に 横浜マラソン で生じた落ち武者を載せて、パシフィコ横浜 へ向けて出発です。
普通の路線バスですから外からだいたいどのような人間が乗り合わせているか確認するのは容易と思われます。マラソンが開催されているので、向かうのは港町 横浜 の新しい中心地ともいえる みなとみらい の パシフィコ横浜 ですが、当然、交通規制のため迂回しながら、本牧から、元町のそばから、横浜の新旧の中心地をぐるっと遠回りしながら進むことになります。当然、遠回りする分だけ多くの人の眼に触れることになります。横浜マラソンが行われている時分に、全員そのような格好をしたものが詰め込まれたバスを街を歩く人が見て何を思うか?、バスに乗せられている身分の オッサン には確認するすべがないのでここでは想像でモノを言いますが、きっと多少の蜜の味がしたに違いありません。
パシフィコ横浜 の建物の最も西寄りのエリアに 収容バス の到着地が設けられています。そしてここからが 第3関門 でリタイアした者だけが味わえる醍醐味です。バスで パシフィコ横浜 に到着する時間と速いランナーが続々と完走を遂げてゴールする時間がちょうど重なることになります。
われわれ オッサン を含む落伍者は パシフィコ横浜 の表側でバスからおろされて入口を入ったところでゼッケンに張り付けられた記録測定タグをむしり取られ、記念のメダル と 記念のタオル と 超優良スポーツドリンク アクエリアス を受け取って、手荷物を受け取り、着替えるブースへ入っていくことになります。
時を同じくして FINISH ライン を通って GOAL した、見た目も オッサン とはじぇんじぇん違うアスリート体形のお兄さんがたは 臨港パーク を通って パシフィコ横浜 の裏側から建物に入り、手荷物を受け取り、着替えのブースに入ってきます。
両者が違うのはまずは入ってくる場所と、次に受け取るメダルが首にかけられるようにベルトがついているか?、メダルのみか?、ということと、それからあたりまえですがいかにも軽そうな体つきか、もはやいろいろ手遅れな体つきかということと、そして最後に想像ですが時計の上では同じ時間をすごしたはずなのに得られる充実感と、片やガッカリ感です。
その両者は手荷物を受け取ると最終的には同じブースで着替えることとなります。オッサン も着替え始めたのですが、時間とともに当然ですが完走ランナーが増えていき、取り囲まれるようにして着替える羽目になり、徐々になにやらサロメチール臭さとテーピングを施した鍛えられた足に囲まれていきます。リタイアした本牧プール辺りではあまり実感することができなかったリタイア感がかなり強烈に味わうことができます。そのため多少大きめサイズの オッサン も最終的にはかなり小さくなって着替え終えました。わずかな時間でしたが、とてつもない苦行を成し遂げた思いです。もしリタイアするならぜひこの時間帯に合わせてリタイアすることをお勧めします。
パシフィコ横浜 を出て駅へ向かう途中にはすでに気持ちを切り替えて、ホンモノのアスリートに紛れて、いかにもフルマラソンを終えて帰る感を醸し出そうと努力しつつ、帰って来たのはココだけの秘密にしておいてください。これを眼にしてくれているほとんどの人がよく理解しているとは思いますが、この オッサン、今年50になります。