苦い記憶
昨日、娘を連れて地域の子育て支援センターに行ってきた。
自分のポンコツぶりに、前職での苦い記憶を思い出し暗い気分になってしまった。
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私は、数年前にWAISを受けた。
(結果、発達障害ではなかった)
なぜ受けたのか。
当時、私は新卒社会人だった。
そして新卒であることを加味しても絶望的に仕事ができず、発達障害を疑ったのだった。
進捗管理、渉外、事務作業、最終的にはコピー取りまで。毎日毎日失敗し、周りに迷惑を振りまいた。
さらに悪いことに、私には可愛げがなかった。
後輩らしいキャラというか、多少のミスは許してもらえる和やかな空気感。あれがなかった。
失敗のたびに「私はみんなの何倍も頑張らなきゃ!雑談仲間に入れてもらうのはそのあと。さあ仕事!」と考え、ますます仕事に執着した。
しかし、それは周りからしたら扱いづらい真面目系クズそのもの。私はあっという間に孤立した。
なんで私だけこんなにバカなんだろう。
せめて普通になりたい。
これは大人の発達障害ってやつなのか?
という流れで、休職直前にWAISを受け、そのまま逃げるように退職した。
なお発達障害ではなかったものの、私は「自分の意見を発する」的な指標がゼロだった。長期間のストレスにより【自分の考えなどどうせ間違っているから、周りに迷惑となる。だったら何も言わず100%周りに従います】という性格になっていた。
これでは次の職場でも浮くこと必至なので、半年間カウンセリングに通って、歪んだ自分をチューニングした。
転職後はつとめて明るく振る舞った。結果的にうまく会社に馴染み、仕事で認められ、仲良しの同期もたくさんできた。プライベートでは結婚・妊娠・出産。やっと普通の人になれたと思った。
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支援センターには娘より月齢の高い子が多く、ママさんコミュニティができつつあった。1人で子どもと遊んでいるタイプの方も、話を振られればすんなり溶け込み会話が弾む。抱っこの仕方も手遊びもバリエーション豊か。ほかの家の子どもと簡単に打ち解けて遊んでいる。
私はというと、不器用ゆえに毎日娘を食わせて着せて寝かすのに精一杯。今までの人生経験からできるか自信のないことは(避けて通れるものなら)やらない主義なので、抱っこや手遊びもぎこちなく、会話の引き出しも少ない(経験値が少ないから)。そんな自信のなさが外見や挙動に滲み出て、どことなく浮いているのが自分でも分かった。
閉館間際はみんなでお片付けをするのだが、私の近くにいた1歳半くらいの子が棚から絵本を選んでいた。本来なら「お片付けしようね」と諭すものだが、私は「1歳ってこんなにいろんな動作ができるんだ、凄い...!そして可愛い!」という感動が先立ってしまい「絵本たくさんあるね、どの本が面白いかな」と話しかけてしまった。遊びスイッチを入れかねない不用意な発言。言ってからしくじったと思った。そばにいた親御さんからの「今そんなクソ面倒なこと言うな的視線」が痛かった。本当にごめんなさい。
私は浮くのには慣れてるけど、娘まで巻き込んでしまってはまずい。
これから保育園に入って月齢が同じくらいの子やその親御さんと関わるようになったら、このようなミスは命とりだ。
自分は普通の人サイドに居るかと思いきや、そうでないことが分かって今日はちょっと辛かったけど。今の会社に入った時を思い出せ、私!自分の居場所を必死に作ったじゃないか。
もう自分だけの問題ではないから、小さなミスにいちいち悩む時間はないぞ。
子どもには、周りに気など遣わずに我が道を進めるように教育するほうがカッコいいと思う。
ただ、私は何者でもないから、そんな大層なこと言っても綺麗事に終わる。
周りに気を遣いまくってキョロキョロビクビクしろとは言わない。でも、私といるせいで腫れ物扱いからスタートする人生を送らせてはならない。
頑張るぞ〜!
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