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小説に導かれた一人旅【2017南西フランス旅行記】

ヨーロッパにいきた過ぎて、旅の記録を綴ります。

(続きますように…)

まずは2017年年末のフランスの旅から。

行先はフランスの南西部。目的はカタリ派の史跡巡りです。

カタリ派は、13世紀に南西フランスを中心に広がったキリスト教の異端派。

その軌跡に触れたくて、40歳になって初めての海外一人旅を決心しました。

この衝動は自分でも謎ですが、頼まれてもないのに

「行かねば…」という勝手な使命感に、なんだか高揚する変な自分……

なぜカタリ派の史跡巡り?

十数年前に読んだ小説がきっかけです。
佐藤賢一著 オクシタニア

なぜかこの小説にドはまりしてしまいました。

これは、中世の時代に弾圧し抹消されたキリスト教の異端派カタリ派を題材にした物語です。

(主人公の妻であり、カタリ派の信者であるジラルダという人にとても感情移入してしまいました)

もともと、西洋の歴史小説好きではあったのですが、この後、偶然にもカタリ派に関する小説と出合いました。

「聖灰の暗号」「路上の人」「旅涯ての地」などなど。

いつしか、カタリ派が広がっていた、フランス南西部に行きたいと思うようになっていましたが、

ミディピレネー地方と呼ばれるだけあって、ピレネー山脈のふもとから広がる地域です。

多くの信者が火あぶりによって処刑されたモンセギュールをはじめ、カタリ派ゆかりの地の多くは、公共交通機関では行けないところがほとんど。

だから自力で行くのは無理とあきらめていました。(そんなマニアックな団体ツアーもなかろうし)

ところが、カタリ派の史跡を巡るプライベートツアーを見つけたのです。

しかも、カスタマイズできる!

 ※ツアー会社名は ラミティエ ボワイヤージュさん

  日本語を話す陽気で頼りがいがあるフランス人のご主人と、しっかりもののキレイな日本人の奥様が運営されています。おかげで楽しくて充実した旅になりました!

これはもうお金がかかってもいい、

運命だ!何かが私を呼んでいる!行こう!

と謎のモードになりまして、ワクワクドキドキの旅が始まりました。

旅のスケジュールはこんな感じ

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ということで、いつものごとく飛行機とホテルは個人手配で。

生きて帰ってくることだけ、という最低ラインの目標を持って旅立ちます。

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