1.妊活開始~はじめは最寄りの婦人科クリニック
私は34歳の誕生日を迎えた後、妊活を始めました。
その後タイミング、2度のクリニック転院、最終的に顕微授精まで不妊治療フルコースで経験して、妊娠したのが37歳になる直前。
出産したのは38歳まで数ヶ月という時点でした。
妊娠まで3年弱、出産まで4年弱を要したことになります。
ちなみに、不妊のはっきりした原因があったわけではありません。
妊活当時、いろいろな妊活情報サイトやブログを検索しまくり、自分と似た状況の人を探したり、何をすれば妊娠率があがるのか探しては試したりもしていました。
高齢出産と呼ばれる年齢に突入したことへの焦りもあり、妊娠までの3年弱は本当に終わりの見えない暗いトンネルの中にいるようでした。
街中でマタニティマークをつけた妊婦さんを正視できなかったし、
SNSでの友人のオメデタ報告にも心の底からおめでとうと言えていないのではと思う自分がいました。
そして何よりもどんどん自分が偏屈になっているような気がして嫌で嫌でたまりませんでした。
今まで努力すればある程度のものは手に入れられると思っていたのに、
妊娠だけは何をどうやっても一生手に入れられないのではないかと思っていた時期もあります。
なんとか妊娠までたどりつくことができて、数年を経て、
ようやくこの経験が自分にとっての意味のある経験であったと捉えることができるようになりました。
この時期があったからこそ、がんばってもできない人の気持ちが分かるようになり、仕事に打ち込めたくても打ち込めない人がいる、いろいろな状況にある人の気持ちをおもんばかる力が少しだけ鍛えられた気がします。
妊活というのは、「喉元すぎれば」の人生イベントの一つかなと感じています。妊活中はそのことで頭がいっぱいですが、それが過ぎるとなかなか冷静に振り返ることがない気がします。
今同じような経験を今されている方にとって、またこれから妊活を考えているという方にとって少しでも参考になればとの思いで書かせていただきました。
ここから先は
東京都内での不妊治療(タイミング、人工授精、体外受精)の記録、感じたこと。
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