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アロマテラピーの歴史〜ユダヤ教の歴史と香り〜

こんにちは!アロマ心理学開発者大島鶴枝です。

本日は、イスラエルの歴史とともに、1神教の元祖『ユダヤ教』の歴史の中に登場するアロマというテーマでお伝えしていこうと思います。

天地創造(知恵の木の実:りんご)

『光あれ』という言葉を聞いたことがあるかと思います。

初めに神は、6日間で世界を作り最後の1日お休みを作ったことから、1週間が7日となったわけですが、これは旧約聖書の『創世記』に書かれていることです。

神が最初に作ったのは、天地とアダムとイブであり、その子孫がユダヤ人であるということからユダヤ教が始まります。

アダムとイブが侵した罪の中に、知恵の実を食べるという逸話があります。

創世記には
「主なる神は人に命じて言われた。『園の全ての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう』(2章16−17節)

と書かれています。

この知恵の木は、『命の木』とも言われており、りんご、仏手柑(ブッシュカン)、アンズ、カリン、いちじく、ザクロなどの説があり、議論や論争がなされてきましたが

この場面のアダムとイブを描いたデューラー(1471-1528)クラナッハらの作品には、りんごが書かれていることから、最も身近なりんごを知恵の木の実として描いたのではないか、それによって、りんごが知恵の実であると思われることが多くなったのではないかと言われています。

実は、このリンゴはギリシャ神話に出てくる黄金の林檎(オレンジ、レモンを黄金の林檎と例えていたと言われている)の元祖である説があるのです。

聖書の中のりんごについても、甘く希望を与える果実のようなイメージからりんごと例えられるようになったのではないかと思われます。

多神教であるギリシャ神話とも繋がるお話ですね。

ノアの方舟(サイプレス)

旧約聖書の『創世記』(6章-9章)に登場する、大洪水にまつわる、ノアの方舟物語。

創世記の中で神がノアに言われた

「全ての肉なるものを終わらせる時が私の前に来ている。彼らのゆえに不法が地に満ちている。見よ、私は地もろとも彼らを滅ぼす。あなたはゴフェルの木の箱舟を作りなさい。箱舟には小部屋をいくつも作り、内側にも外側にもタールを塗りなさい」(6章13-14節)

神が人間の堕落に怒り、人間を失敗作と思い、大洪水をおこし、リセットしようとするのを、主人公ノアが、大舟を作って、家族や動物たちを非難させるというお話。

このノアの方舟に使われた木は、アロマテラピーでも有名なサイプレス(イトスギ)だったのではないかという説があります。

新共同訳以降『ゴフェル』と訳されている植物は、文語訳では『松の木』
口語訳では『イトスギ』とされている。

サイプレスの木は、切り倒すと再生不可能ですが、固くて腐敗しにくく長持ちする木だったので、それがこのノアの方舟に使われたのでは?と、想像させたのかと思います。

人類を守ったノアの子孫が、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教を信仰する「啓典の民」の始祖アブラハム。旧約聖書 創世記[Genesis] 11~25章

大洪水の先に、カナンの地(現在のパレスチナ)にたどり着いた。

ユダヤ教の神(ヤハウェー)からアブラハムは、良き人間であるのならば、あなたの子孫にこの地(カナンの地)を与えようと、神と契約をし、カナンの地(エルサレム)を与えられます。

神からカナンの地を与えられたことで、アブラハムの子孫がユダヤの12部族となり、ユダヤ人はイスラエルの民と言われるようになります。

モーゼのエジプトからの脱出(B.C1450年頃)(聖なる香り)

エジプトの地で、ユダヤ人はいじめられこき使われていました。

そこで、エジプトを出ることを決意します。ここでアロマが登場します。

その時に、神からのお告げで香料を持っていくように言われます。

『主はまたモーゼに言われた。あなたは最も良い香料を取りなさい。すなわち、液状の没薬(ミルラ)500シケル、匂い香ばしい肉桂(シナモン)を250シケル、ニオイ菖蒲250シケル、桂枝を500シケルを造らなくてはならない。これは聖なる注ぎ油である。』

出エジプト記30章では、聖なるオイルとせいなる香りの作り方が示されていると言われています。

最初は、エジプトを出ることを承認していたエジプトのファラオは、ユダヤ人がエジプトを出ると、そこを追いかけ、連れ戻そうとします。

でも、紅海があり、島に渡れません。

ここで、有名な海割りです。

海がパカっと割れて、海面を歩けるようになると、ユダヤ人たちは、海底を歩いて渡ります。

エジプト人が追いかけ続いて渡ろうとすると、海が元に戻り、海に飲み込まれてしまうというお話です。

もしかすると、香りを持っているということが、ユダヤ人の証とされ、神がまるで通行切符のように海を渡ることを承諾したのかもしれません。

シナイ半島に到着すると、モーゼは神から十戒を授かります。それを石板に書き、カナンの地に戻ります。

カナンの地(エルサレム)を取り戻せ

その頃、カナンの地は、ペリシテ人が治めていた。

※紀元前13世紀末~前12世紀にかけて東地中海世界で活躍した海の民(海洋民族)『旧約聖書』では「クレタ島からきた割礼(かつれい)なき者」などとよばれている

ここに、ゴリアテという巨人が登場します。ゴリアテという巨人は、旧約聖書に出てくるペリシテ人だったんですね。

このゴリアテと、カナンの地を取り戻すため、ダビデが戦います。

巨人のゴリアテ目掛けて、布に包んで遠くに飛ばす方法で石を投げ(手作り投石器)でゴリアテを倒し、カナンの地を取り戻し、イスラエルが建国されるのです。

ソロモン王の栄華(座位:B.C960年からB.C925年)(乳香・没薬)

イスラエルの王ダビデは、家臣ウリヤの妻(バト・シェバ)と不義の仲になり、夫を死に追いやり、その時にできた子供がソロモンです。

ソロモンは、エジプトのファラオの娘を嫁に迎え、ギブオンという地で、盛大な神への捧げ物をした。

すると、その日、夢枕で、神から
『なんでも願うものを与えよう』と言われ、ソロモンは知恵を求めたという。

ソロモンは、外国との交易を盛んに行い、経済を発展させたり、統治制度として官僚制度を確立。

大規模な土木工事をもって国内各地の都市も強化。

軍事面並びに、外交面で、政略結婚を繰り返して、国を発展させた王と言われています。

ソロモン王は、モーゼの十戒の石板を納める神殿を作ります。これが有名なソロモン神殿です。

その逸話の中にも、アロマの歴史が存在します。

ソロモン王が賢者という噂を聞いたシバの国の女王ビルキスは、はるばるソロモン王を訪ね、彼を試したといいます。

女王ビルキスは、2400kmの砂漠の道を越え、エルサレムにソロモン王を訪ねて、その賢者ぶりを試す質問を繰り出します。


『旧約聖書』によると、ソロモン王は彼女の繰り出す難問に、苦もなく答えたというから、神から知恵をいただいたことが栄華を極めたと言ってもいい逸話ですね。

香り豊かなレバノンセダーで建てられたという宮殿、豪華な食卓に食事、などソロモン王の全てに感激したシバの女王ビルキスは、黄金と大量のフランキンセンス(乳香)とミルラが献じられたと言われています。

ローマ帝国の侵略

ソロモン王の時代をピークに、2つの国がイスラエルを侵略。

モーゼの石板があるソロモンの神殿が壊されてしまいます。失意のどん底にいた民たちの前に、現れたのが大天使ガブリエル。

ガブリエルは神殿の再建を求め、第二神殿が作られ、石板が納められるのですが、ローマの侵略によって、第二神殿も壊されて、イスラエルの民は、この地をA.D132年に離散することとなるのです。

そこから長きに渡って、迫害を受けていくのです。

次回は、キリスト教とアロマテラピーの歴史をお伝えしますね。

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https://petit-bon-aroma.com/guidebook/

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