短歌とか短歌とか¹⁴
あたためたグラタンかき混ぜゆっくりと死んでいくような食欲の夏
どうしてこんなものを、と10分ばかり前の自分を恨む。
こんなに暑い日に、どうしてこんな熱いもの。
脳が溶けていっているのかしらと空想する。
私だけが死んでいくのは怖いから、みんな死んでいくところを妄想する。
暑さで脳がゆっくりと溶けていくから、だんだん思考力が落ちていって、みんな自分の体を守る行動が取れなくなって(例えばのどが渇いて水を飲むとか)、やがて気づかないまま死ぬ。
外側からじゃなくて、内側から脳が溶けていくならそういうことは可能かもしれない、と馬鹿な頭で少し考える。
そんなことを考えていたら、食欲がなくなってきた。
熱いグラタン、少し冷めてきたかもしれない。余計。
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