短歌とか短歌とか23
この景色一生忘れないだろう、その推量は覚えてるけど
感情がジェットコースターみたいに重力を蹴破って動いたり、空の色と眼に映る景色と心情とが妙に合っていたり、そういうときの景色を一生忘れないだろうな、って思うことがある。
安易に、そう思う。
誰に言ったりもしないで、ただそう思うだけなんだけど、今の私、そう思ったことは覚えてるけど、肝心の景色を覚えていない。
そういうもんだよな、そういうのが人間の可愛いところだよな
って思うふりをして、安易にセンチメンタルに陥る自分を少しだけ好きなままでいる。
綺麗なものを綺麗と思って、ずっと忘れたくないって・ずっと忘れないだろうと思って、そうして案外すっと忘れてしまうことに、感情の循環を見てもいいんじゃないか、と思う。
今日は空は晴れていたのに雪がちらついて、狐の嫁入り 雪編❄️ という感じだった。
私の背後の空は薄い雲に覆われていたけれど、私の眼前の空は晴天で、ただのまっすぐな青い空にちらつく雪は大層綺麗だった。
明日になったら忘れてもいいから、例えば10年後、何かのタイミングで思い出したらいいのにな、なんて思う。
そうやって日々を過ごして、忘れて、また過ごしていく。
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