らしゅぼ

みんな夏フェスになっちゃえ

先日野外フェスに行ってきた。所謂夏フェス。
私は音楽の野外フェスが大好きで、これまで6回程参加している。

今回行ったものは、4年連続で参加しているフェスで、とても好きなフェスだ。勢いのある若手バンドから、会場を沸かせるのはお手の物、なお兄さんバンドまで揃っている。

夏フェスと言われても、あまり想像がつかないなぁという方に向けて、私の偏った経験から、夏フェスの様子を少しだけお伝えしたい。

まず、会場はだだっぴろい芝生。1つないし2つ(あるいはもっと多く)のステージが離れたところに設置され、音ができるだけ混ざらないように配慮されている。

そのステージを行き来して、お目当てのアーティストのライブを楽しむ。1組のアーティストにつき、大体30分弱くらいの時間がライブの時間として設けられている。みんなライブになると、手を振り、飛び跳ね、歌い、踊る。

タイムテーブルというものが存在し、何時から〇〇ステージで△△というアーティストが演奏する、ということがわかる。

屋台やソフトドリンクを売る場所、ごみ回収ステーションや簡易トイレ、協賛ブースなどが各所にある。

大体イメージがわいただろうか。わいてこなければ、私の稚拙な説明が原因だ。申し訳ない。

さて、今回のフェスについて、各アーティストごとの感想をかくこともできるが、ものすごく長くなりそうで、なおかつ独りよがりな文章になってしまいそうなので、そっと下書きに永久保存しておくことにして、このnoteで私が一番言いたいこと、それはフェスって最高なんだよということだ。

そりゃあ音楽が好きな人が、1日中好きな音楽に浸れるのだから最高だろうよ、という声が聞こえてきそうだ。その通りすぎて何も言えそうにない。のだけれど、もう少しだけ掘り下げて書きたい。

まず単純に、音楽に合わせて好きに体を動かすのは気持ちがいい。これは人間の本能なのではないかと勘繰っている。
夏フェスでは、人に迷惑をかけないように気を付けさえすれば、踊っても飛び跳ねてもいいのだ。
自分の体の動きがはたから見て奇妙だったとしても、そんなことは一切気にしなくてもいい。音楽を楽しむということだけを見つめればいい。それが素敵なところだ。

夏フェスの会場には、とにかく音楽が好きという人たちがたくさんいて、同じ「音楽を楽しむ」という目的をもって集まっている。
そして、同じく「音楽を演る!!」という強い意志をもって集まったアーティストたちがいる。
会場は、だだっぴろい芝生と空に囲まれている。
好きに踊って、好きに寝転がって、好きに音楽を享受できる。

人気なアーティストの、誰もが知っている定番曲の、耳に残っているサビの歌詞を、歌うのを止めたボーカルが耳を澄ませている中で、みんなで歌う多幸感。そして、それを見たアーティストの光る眼、笑顔。

一つの目的をもって、みんなが楽しさを追求している空間は、こんなにも光って、熱がぶつかりあって、こんなにも幸福なのか、と毎回驚く。


最適で贅沢な環境で、みんながひとつのことに対して楽しさを自由に追求する空間、それが夏フェスで、本当に本当に幸せな空間なのだ。
無理だけど、夢物語の青写真だけれど、みんな夏フェスになっちゃえって、帰り道に一瞬だけ、本気で思う。
毎日が夏フェスみたいな、そんな風な世界になったら素敵なのにね。

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ぺちこ
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