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光にまみれている
窓から見える景色がどんどん緑を増してきて
私は息をしている
こんな時間に電車に乗っている人の
その服装とか態度とか髪型とかで
人生を類推するのは、ちょっと無理だということを知ってる
だって、私のことも誰もわからないでしょう?
誰にも分かられないような気持ちで電車に乗っている。心地いい。
眠っている人
音楽を聴いている人
明後日の方角をぼうっと眺めている人
スマホを触っている人
かくいう私もスマホを触っている人だ
けれど私がこんなことを書いているなんて、きっと誰も分からないでしょう
誰にも分かられないようなことをかいていて、やっぱり心地がいい
日差しが明るいだけで、心が暗くなる日と、きらきらしくなる日があるのだけれど
今日は後者
生きることを終わらせようとしたひとがいて
「こんなに綺麗な夕焼けとか、朝の景色とか、光にまみれた昼下がりとかがあるのに、これらがもう見られなくなってしまうのに、なぜ」
なんて思っていた
想像力のかけらもなくて
傲慢な私のことを思い出す
終わりたくなるときはあるね
終わらせたくなるとき
今日だって光にまみれた世界なのにね
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