マガジンのカバー画像

お気に入りたち

22
ちょっと前の私がかいた、今の私がいいなと思える、noteたちです。もし読んでくださったら、とっても嬉しい!
運営しているクリエイター

#詩

タイトル、未、設定

タイトル、未、設定

私の体温ですらメルカリで売れるのなら捨てて
綺麗なこと汚いこと、だららららってキーボード叩く
それだけでこんな文字が見えるの
それだけで生きている理由になるの?

歌を歌うなら声を出さないで
誰にも気づかれないまま終えて
触りたくて触りたくて絶対触れたくないの
こんな相反する気持ちは詩にしてしてしまうほかない、シに?

寒いね、冷えてきたね
こんにちわって書く人きらい
そんな狭い狭い心で今まで生き

もっとみる
観念としてのオレオ

観念としてのオレオ

オレオ食べる
オレオ食べる
たまにわってからたべる
わってクリームをひとなめして食べる
たまにクリームをすべて舐めてから食べる

牛乳につけるとおいしいらしい
ふむ、と思いながら食べる
おいしいらしい
今度やってみるか
そう思いながらまた食べる

いつか私の思考も全部停止して、観念としてオレオを食べられたらいいのに
こんなにおいしいオレオを美味しいとも思わずに、けれどどこかでおいしいと思いながら食

もっとみる
午前5時55分をお知らせします

午前5時55分をお知らせします

いつも何かしらの音楽が
余韻みたいにして残っているこの頭

もし耳が聞こえなくなったら
音楽も私の世界から抹殺されてしまうのだろうか

お風呂に入るのが好きという
あなたが好き
ひとりでお風呂に入れるなんて
えらい、えらいね

どうしても信じられないような
信じたくないような事象があったとして
信じたって信じなくたって
事態はなんにもかわらない

結局大切でも何でもないことだね

アンダルシアは雲

もっとみる
今、今この瞬間に

今、今この瞬間に

歌いだしたくなる
人ごみの中
夜のけだるげなにおいのする人たちの群れ
改札に向かう足取りの中

疲れた目を足元に向けていたお姉さんからは
一転、さわやかで甘い香りがした

この香りをまとった、家を出る前のあなたは、夜のあなたがそんな目をすることを予想していましたか

頭の中に流れてくるメロディを
口から出したくて、今この瞬間に
理性みたいなリミットを外してしまえたらいいのにと思っている

いや、リ

もっとみる
茄子を焼いている

茄子を焼いている

茄子を焼いている。

今日は何を書こうか考えている。

じわじわと、茄子の質感が変わっていく。

中止になってしまったライブのことを考える。
もう二度と、あの空間で起こるはずだったことは起きない。

ごま油の香りが回っていく。

中止になってしまったライブは
私の中でどんどん期待値が上がっていく。
とても楽しかっただろうな、と。

端の方の、色の変わっていない茄子を移動させる。

外は大荒れ。風が

もっとみる