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ぺちこ
2018年9月29日 12:42
地下通路の端っこに、スーツ姿の男性が横になっていた。倒れているようにも見える。息をしているのかわからない。スーツだし、もしかしたら熱中症か何かで倒れているのかもしれない。地下通路を歩いている多くの人は、横目でちらっと見てそのまま歩いていく。今はまだ夕方の6時くらい。酔っ払いを見るには少し早くないですか?けれど自分も、素早く行動できるわけではなく、とりあえず立ち止まる。観察する。眠ってい
2018年9月26日 01:26
私の体温ですらメルカリで売れるのなら捨てて綺麗なこと汚いこと、だららららってキーボード叩くそれだけでこんな文字が見えるのそれだけで生きている理由になるの?歌を歌うなら声を出さないで誰にも気づかれないまま終えて触りたくて触りたくて絶対触れたくないのこんな相反する気持ちは詩にしてしてしまうほかない、シに?寒いね、冷えてきたねこんにちわって書く人きらいそんな狭い狭い心で今まで生き
2018年9月10日 12:08
休日には水族館に行った。とても近いのに、一度も行ったことのなかった規模の大きな水族館。雨の日曜日だったので、当たり前のようにたくさんのお客さんがいて、子供連れやカップルもたくさんいた。そうだよね、水族館、楽しいもんね。けれどまあ、ご存知のように、水族館はあまりにも人が多いと見物しにくいところでもある。子供が多く、親御さんも疲弊しているのか、前に強引に割り込んでくる子供や、水槽をどんどん
2018年9月11日 10:54
一気に温度が上がる。思い思いの挨拶を観客に向けると、彼らは自らの楽器を携えて定位置に着く。もうすぐだ、もうすぐ。期待がぐんぐん膨れ上がる。全員の思いが一致している。耳馴染みのあるメロディラインが演者たちから紡ぎ出されて、観客は感情を叫びや、手に込めて精一杯応える。最高の空間の始まりだ。音に合わせて自由に体を動かす。やりたくないことはしなくていい。やりたいことだけすればいい。音に乗っか
2018年9月6日 08:40
秋晴れの空見上げれば潮の匂い台風で海が近づいたのか台風の次の日、海なんて近くない大学構内で、潮の匂いのようなものを感じた。なぜ。台風一過の晴れた空、ふんふんとずっと辺りを匂っていた。潮の匂いがたまに訪れるときがある。潮の匂いは、生きてるのかもしれないなぁと思わせる匂いである。いつでもすぐに、この世界はすべて幻想とか、ゲームとか、誰かの想像とか、そんなもので、実は実態も何もなくて、神様
2018年9月2日 11:56
窓から見える景色がどんどん緑を増してきて私は息をしているこんな時間に電車に乗っている人のその服装とか態度とか髪型とかで人生を類推するのは、ちょっと無理だということを知ってるだって、私のことも誰もわからないでしょう?誰にも分かられないような気持ちで電車に乗っている。心地いい。眠っている人音楽を聴いている人明後日の方角をぼうっと眺めている人スマホを触っている人かくいう私