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夏帆さん演じる奈々をみて

silent6話目をみて、生まれつき生きるハンデを持ってる人は素敵な人が多いのかもしれないと思った。

想が学生の頃難聴になっていく中で手話を教えてくれた友達の奈々。女優の夏帆さんが演じている。個人的に夏帆さんはめちゃくちゃ好きな女優なので6話目は神回でした。

夏帆さんが演じる奈々は耳が生まれつき聞こえなくて電話をしたり手を繋いで好きな人と街を歩くことはできない。耳が聞こえないし、コミュニケーションは両手を使った手話になるから。

わたしは耳が聞こえて電話もできるし話せるし手を繋いで好きな人と歩くことだってできるからわたしにとって当たり前な行動だけれども耳が聞こえないと電話や手を繋いで歩くことは贅沢な所作になることがsilentをみて気付かされた。すごく繊細。

奈々を見ていると臆病だし、耳のハンデを強がって過ごしているのが伝わった。

必死に毎日静かな世界を彷徨う奈々は儚くてでもかっこいい。

わたしは浮世離れしてる性格だ。人生において現実を受け入れて過ごすことが難しい性分。だから、毎度のように人生の問いかけとして「自分の理想に近づけるために現実ではどうすればいいか?」が頭の上にいつも浮かんで過ごしてきた。

そして、現実に努力に満たない程度のちっぽけな努力を積み上げる。しかし、挑戦して失敗したらどうしようとか臆病で恥ずかしくて行動できなかったり不安も同時に積み重ねてしまう。だから理想に近づけないと悟ったとき現実から目を背け頭の中で自分はまだ頑張れると自分を甘やかしてしまう。

浮世離れしてるせいで現実ではわたしは何者でもない。答えをまだ探している途中です。

わたしは奈々と自分を重ねてみた。奈々は自分が耳が聞こえないことを受け入れて時には葛藤してただ自分が手に入れたい現実を一生懸命向き合って過ごしてる。立派で素敵な人だと思う。

わたしには充分すぎるくらいの五体満足があって奈々の求めてるものを揃えて生きてる。なのに奈々よりもちっぽけで臆病な人間で退屈で怠惰な日々を過ごしてるのがみっともなく感じた。

いつからだろう。自分の理想から遠ざかることに対して悔しさを感じなくなったのは。

奈々を見ていると自分は与えられた命を余すことなくフルスロットルで使えてないと気付かされる。

ハンデを糧にしてる人はかっこいい。

そんなsilent6話目でした。

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