犬の検査数値③

血液検査で様々なことが分かりますが、尿検査は血液検査に比べて受ける機会が少ないです。
血尿、膀胱炎、尿結石というような膀胱、尿道周辺の病気が疑われる際に受けることになるのが尿検査です。

【犬の尿検査】
何を見るかというと、腎臓の健康状態、出血の有無、結石、細菌感染などをチェックします。

【尿検査項目】
尿比重/尿㏗/尿たんぱく/尿糖/尿潜血/尿沈渣

■尿比重
尿の中には様々な老廃物が溶け込んでいます。そのため、尿は水と比べて若干重くなります。
その重さの程度が水と比較してどれくらいかを数値で表したのが尿比重。
腎機能などの状態を知ることができる数値になります。

脱水状態の時、体内に水分が足りないため尿で排泄させないようにする→尿比重:高
水分が過剰な時、余分な水分を排泄するよう働きかける→尿比重:薄い
となります。

【尿量にも注意】
尿の検査数値だけでなく、尿比重の検査結果は“尿量”との関連を見ながら判断されることがあります。
「水分の摂取量が多いから尿量も多く尿比重も薄い」のであれば体が余分な水分を排泄していると判断されます。

犬の食事内容や飲水量も大切な情報となります。

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