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【現役ペットシッターが書く】個人開業への覚悟

新卒で働いていた時、職場で“カイゼン”なるものを課せられていました。

社員はひと月にひとつ、A4用紙に社内環境や整頓の改善案を書いて提出しなければなりません。悪い所を改め善くすることが“改善”ですが、社内に悪い箇所や直した方がいい所が見当たらなくても毎月社員1人1人がひねり出さないとなりません。

提出しないとカイゼン係に「出してください」と言われるので、他の人と内容が被っても適当に書いて提出していました。私は心底嫌でしょうがなかったです。

でも、提出さえすれば別にそれで良かったんです。職場でも家庭でも誰かがやってくれて、滞りなく仕事(生活)ができればいい。それは複数の中で起こる現象。10人いたら一生懸命働いているのはわずか2人。「働きアリの法則」です。

アリに例えると、この2匹が全体の8割の食料を集めてくるそうで、残りの6匹は普通に働き、2匹は何もしていないと言います。そうです、組織に属するとこういう現象が起こる。

私が特別何かしなくてもいい。会社は回るのですから。

しかし1人で立ち上げて事業を行うとなるとこうはいきません。自分のやる気次第でこの先は決まります。お客さま対応、電話対応、書類制作・管理、経理、クレーム対応等々、全て自らやることになるのです。

やる気があっても空回る場合もあり、その責任は全て自分に返ってきます。ペットシッターは生き物を扱うため命の重さも足されます。

こんな怖いことを書くのは…誰も助けてくれないからです。

自分が常に考え、“カイゼン案”を出し続け、よりよい会社を作らなければお客さまからの信頼はいただけませんし、リピートすることはありません。

現代では大手企業でも副業(複業)が推奨されている会社もあり、仕事への情熱も分散される傾向にありますが、そのことはお客さまには関係ありません。個人開業は全てが自分次第だからこそ覚悟が必要なのかも知れません。

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