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No.172 2024年7月4日 古希を迎えた日に『ある私立小学校教師 実践・研究の足跡―聖心女子学院初等科39年とその前後―』出版

 2024年7月4日に古希を迎えました。唐の時代(618年~907年)の詩人杜甫(とほ)の詩の一節に「人生七十古来稀(じんせいしちじゅうこらいまれなり)とあり「人生を70歳まで生きるのは非常に稀(まれ)なこと」という意味です。「稀」が常用漢字ではないために現在では「古希」と書くのが一般的だそうです。古希は現代では満年齢で70歳を迎える年が一般的のようです。
 人生100年時代、70歳では若造ですよね。現在私が通っているフィットネスクラブのプールで出会うお友だちは、90歳・89歳・88歳の男性です。90歳の方が私の水泳のメンター(指導者)です。その男性方の元気よさを見るとまだまだ健康的にすることがあると学んでいます。
 還暦は現役教師の時代ですからあまり関心はありませんでしたが、古希は定年後5年目ですので、これまでとこれからの「学び続ける、働き続ける、遊び続ける」の節目の年になるかなと考えています。
 その古希を迎える日に『ある私立小学校教師 実践・研究の足跡―聖心女子
学院初等科39年とその前後―』(一莖書房発行、Amazon発売)を出版することができました(実際は古希を迎える日より少し早く発売できています)。
 本書出版には3つの動機がありました。「最も影響を与えて下さったメンターのアドバイスを実現でき、私立小学校教育研究の一端を担いライフワークをさらに進める契機になり、紙の書籍とネットとのコラボレーションが出来ればいいな」という思いでした。
 65歳の定年退職後も共同代表をしている「学びの未来研究所」のホームページに研究記録やエッセーを書き進めました。メンターからのアドバイスを受け自分史・研究記録・エッセー執筆を基に私の足跡を体系的に1冊の本に整理したものです。

表紙
裏表紙

 表紙のイラストは、当時教えていた6年生の子どもが私に描いてくれたものを引用させて頂きました。裏表紙の5・6年生の子どもの作品も引用させて頂きました。
 
 ここでは目次とそれぞれの章に関する写真の一部を提示させて頂きます。手に取ってお読みいただけました幸いです。
 
ある私立小学校教師 実践・研究の足跡
―聖心女子学院初等科39年とその前後―
 
目次
 
はじめに 本書をなぜ発行したのか、3つの動機
 
第Ⅰ部 私立小学校を研究する
 
第1章   日本の私立小学校
1.全国高校野球選手権優勝校と系列私立小学校
2.東京箱根間往復大学駅伝競走優勝校と系列私立小学校
3.日本の私立小学校数
4.明治・大正時代に設立された伝統的な私立小学校
5.私立小学校の特色

都道府県ごとの私立小学校数

第2章   聖心女子学院の歴史と現在、世界の姉妹校
1.聖心女子学院の歴史
2.聖心女子学院の現在、世界の姉妹校

聖心女子学院著『聖心の教育―女子校発の4・4・4制―』(東洋館出版、2016年4月)

第3章 私立小学校教育研究への道
1.教育学者の私立小学校教育研究
2.教育経済学者、経済学者の私立小学校教育研究
3.ジャーナリストの私立小学校教育研究
4.幼児教育実践者の私立小学校教育研究

清水克彦著『わが子を名門小学校に入れる法』(PHP新書、2004年)

第4章 私立小学校の魅力と「お受験」という課題
1.私立小学校の魅力
2.私立小学校の「お受験」という課題
 

ロサンゼルス 私立パインクレスト小学校

第Ⅱ部 私の仕事と学び

第5章 なぜ、聖心女子学院初等科の教師になったのか
1.小学校から大学院までの先生との出会い
2.私立小学校教師を目指すことになったある子どもと書籍との出会い
3.聖心女子学院初等科教師への道

中学3年生の時垣内先生と

第6章 聖心女子学院初等科教師として実践・研究に向き合う
1.第1期1981年度~1990年度 担任として実践・研究に取り組む
2.第2期1991年度~1999年度 外国授業視察を行い実践・研究を公開する
3.第3期2000年度~2011年度 多様な立場で実践・研究を幅広く紹介する   
4.第4期2012年度~2019年度 社会科専科として実践・研究に取り組む

5年生「輪島塗」の授業

第7章 原点としての「私立小学校教育」実践と研究
1.私の私立小学校教育起点になる授業 3年生「人間と社会」
2.初めての公開授業「バレンタインデーって何?」
3.日本私立小学校連合会での公開授業・研究発表
4.私立小学校社会科研究会での出版

初めての公開授業

第8章 専門性としての「社会科教育」実践と研究
1.私の社会科教育起点になる授業 3年生「私立小学校ならではの地域学習」
2.青山学院大学社会科研究会での出版
3.社会科教育研究センターでの研究と小学校社会科教科書の執筆
4.『朝日ジュニア学習年鑑』に執筆する
5.「衆参ダブル選挙を追え」の学習から主権者教育へ

社会科見学の東京タワーで観察

第9章 メディアリテラシーとしての「NIE(Newspaper in Education)」実践と研究
1.私のNIE起点になる授業 5年生「新聞と友だちになろう」
2.外国のNIEから学ぶ旅、外国からのゲストが教室に
3.日本NIE研究会の設立と活動
4.日本NIE学会での研究

ストックホルム 公立ヘルスコーラン小学校で

第10章 五感を基底にした心に残る実践アラカルト
1.2~6年生 学級活動「自由研究ができる子どもを育てる」
2.2年生 学習発表会「ホドリの国からアンニョンハシムニカ」
3.2年生 生活科「自然教育園で四季折々の自然に触れる」
4.5・6年生 校外学習「清里環境教育プログラム」
5.6年生 総合学習「卒業研究」
1~6年生 児童会活動「ハイチデー」
7.1~6年生 児童会活動「聖フィリピン・デュシェーンフェスティバル」


自然教育園で学ぶ2年生の子どもたち

第11章 天職としての聖心女子学院初等科教師
1.天職の考え方
2.聖心女子学院初等科での恩恵

軽井沢星野にある「内村鑑三記念堂」

第12章 定年退職後の研究・教育・教養に向き合う
1.学び続ける ライフワークを楽しみながら研究する
2.働き続ける フリーランスとしての教育コンサルタント
3.遊び続ける 人・メディア・経験で教養を身につける

長野県湯田中温泉「よろづや」の国の登録有形文化財指定の「桃山風呂」

第13章 1954年誕生~2024年古希「自分史」を振り返って
 

父の姉が住んでいた港区麻布で

ネットにつなぎ深化しましょう
 
著作一覧 
単行本・研究報告・雑誌・月刊誌・年鑑・教科書・ホームページ
 
おわりに 出会えたすべての人に感謝、「幸齢者」の意識で行動
 
著者紹介
 
※本文・表紙・裏表紙に聖心女子学院初等科の子どもたちの作品や活動のようすを引用させて頂きました。
 
 「おわりに」で次のように書いています。
「これからは『ニューセブンティ』(新しい70代)という姿を意識したいと思います。喜寿までにさらに多くの方々との出会いを経て、ネットでのエッセーを書き終え、私立小学校研究所での研究を基に『魅力的な私立小学校・オルタナティブスクール(もう1つの学校)を探る』というようなテーマの出版ができればという望みがあります。高齢者ではなく『幸齢者』の意識で行動していきます。」
 この7月には魅力的な「私立小学校」と「オルタナティブスクール」を訪問する予定です。私の次の研究はすでにスタートしています。
 

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