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忘却するおぞましさ【不発弾と選挙】


争いやまない不発弾

10月初旬、宮崎空港の滑走路で不発弾が爆発した。
この不発弾の爆発は、地震や飛行機着陸による振動が影響しているとのこと。
飛行機が通っていない時間で、本当に良かったと思う。

いまから50年前に、那覇空港近くでも不発弾が爆発、しかも人に被害を被った。

【日経新聞引用】
1974年那覇空港の幼稚園のすぐそばで轟音が響き、女児ら4人が死亡し34人が重軽傷をおったとのこと。この不発弾は米国製ではなく、日本軍のものだった。

▪️改題(20241004春秋要約)

戦後79年経ったいまでも不発弾処理は年間1,000件ペースをのぼるという。

以前から、宮崎空港でもたびたび不発弾が目撃されていたので、専門家の方に気をつけながらも引き続き調査をしてほしい。言うは容易いが。

人間の忘却は恐ろしい

図書館で借りた井伏鱒二の伝記物を読んで思うことがあった。
井伏鱒二の「黒い雨」は広島原爆後の被爆した主人公の世界を描いた作品。

登場人物が下記のような話をしている。

「池本屋も、広島長崎が原爆されたことを忘れて、
原爆記念大会、なんやあのお祭り騒ぎじゃ。」

井伏鱒二「黒い雨」

この文章を読んで本当に恐ろしかった。
人は、原爆の「悲劇」を忘却し、今日の「お祭り」を優先するおろかさ。

選挙は「もう忘れましたか?」と国民への問いかけ

選挙選がテレビで盛り上がっている。

「裏金、公益通報制度もう忘れましたよね?つぎに行きましょうか。」と聞こえてくるかのようだ。

みんな、人の痛みより。今日のお祭りだ。


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なかちゃん(中田)
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