指す順6th 最終戦に向けて
第10回戦の自戦記をまだ書いていない。
というか、もう多分書くことはないし、
あの棋譜と向き合う事はないと思う。
それくらい悔しい敗戦だった。
対局内容云々というよりも、B3昇級の
可能性を完全に失ってしまったという事実が
思いの外、大ダメージだったのである。
心のどこかで勝てると思っていたし、
勝った後のシナリオしか思い描いていなかった。
まさか、最終戦を前にしてモチベーションがこんなにも盛り下がってしまうとは思ってもいなかった。というより、思わないようにしていたのだ。
黒星から始まった今期の指す将順位戦だったが、
むしろラス前まで昇級戦線に絡めた事が奇跡だった。単純に実力が足りていなかっただけで、十分に頑張ったと思う。運良く前半は勝ち続けていたが、内容が良いとは言えない将棋が多かった。
2戦目の前から『地獄研』というB3やB2に在籍する私よりかなり強い方々に教えて頂ける機会を得て、強くなったような錯覚を起こしていた。
調子に乗りすぎた結果、昇級できると自惚れて、
負けてはいけない勝負に負け続け、昇級の目が
消えた瞬間に腐りきってしまうという客観的に
見ると何とも滑稽な結末である。今の私は誰にも勝てる気がしないというのが本音である。
許されるのならば、最終戦を前に逃げてしまいたいくらいだ。
だが、それは運営に携わる方々や、対戦して下さった参加者の皆様、特訓に付き合ってくれた地獄研の仲間、そして、ここまで頑張った自分に対する冒涜であるように感じる。仮に最終戦に勝ったところで何もないし、負けたらさらに惨めになるだけかもしれない。それでも戦うことから逃げてはいけないのだと思う。今期の指す将順位戦に参加したからにはそれくらいはしないといけない。
最終戦のお相手は振り飛車党のいずもさん。
同じ中飛車使いみたいだが、三間飛車も多く指されている印象だ。必然的に私の大嫌いな相振り飛車になってしまうだろう。だが、これも宿命。
最後の最後まで私は5筋に飛車を振るつもりだ。
これが私の指す将順位戦で指す最後の将棋になるかもしれないし、ぺるそなおとして指す最後の将棋になるかもしれない。
来期の指す将順位戦への参加はどうするか、
Twitterアカウント消去の件はどうするか、
まだ悩ましい問題はいくつかあるが、
とりあえず一つだけ決めた事がある。
私はもう辞めることにした。
これだけは決して揺るがない。
絶対に会社を辞める。
P.S.3週連続で出張は正直しんどい。