指す順6th 自戦記(第9回戦)
〜負けた〜
冒頭だけどネタバレするとまた負けた。
大事な大事な昇級争い直接対決なのに負けた。
期日超過して準備する期間がいっぱいあったはずなのに負けた。毎度お馴染み地獄研の銀河ぶっちぎりの強い人たちとさんざん練習対局をしたはずなのに負けた。親知らず抜歯の痛みと腫れは癒えたはずなのに負けた。毎日欠かさず、駒サプリを頑張ってるのに負けた。
まぁ、そりゃ勝つことがあれば、いつかは負けるわけで、自分より強い人との対局ともなれば、
負ける可能性は当然高くなるが、覚悟はしていたところで、やっぱり負けは堪えるわけで。
この終盤戦まで昇級戦線に絡めただけでも、
良かったと思うしかないだろう。そんなこんなで、ツライツライ敗戦になってしまったが、
対局内容に触れないわけにもいかないので、
ざっくりと雑に振り返っていく。
〜俺の先手中飛車〜
【初手〜28手目】
▲5六歩△8四歩▲7六歩△6二銀▲5八飛
△8五歩▲7七角△4二玉▲4八玉△7四歩
▲6八銀△7三銀▲5七銀△5二金▲3八玉
△3二玉▲2八玉△1四歩▲1六歩△4二銀
▲3八銀△7五歩▲同歩△6四銀▲6六銀
△7二飛▲7八飛△7五銀
運良く先手番をゲットした私は元気よくいつもの挨拶から始まった本局だったが、2手目に飛車先を突かれたことで、対抗形となることが決まった。
角道開けて、左銀を上がって、超速的なやーつを
警戒しつつ、美濃に囲ってみたが、後手番のうしちゃんさんがなかなか角道を開けてこない。
角道不突き左美濃的なアレなのかと、さらに警戒を強めてみたが、仮にそうだったとして、何も対策は用意していないのでドキドキしていた。
そうこうしているうちに、早速7筋の歩をぶつけられた。取ったら飛車が回ってくるだろうから、こちらも回るしかなさそうだったが、実はこれに対しても何の用意もなくてドキドキしていた。
先に銀が上がってきたので、こちらも銀対抗。
お互い飛車を7筋で睨めっこが始まったところで、
こちらの歩を掠め取りながら銀をぶつけてきた。
もしもシリーズ〜その1〜
【29手目〜35手目】
▲7五同銀△同飛車▲3三角成△同角
▲7五飛△9九角成▲7一飛成
こんな変化があったらしいけど、全く読みになかった。本譜はなんかよくわかんないけど、怖くて角引いちゃった。何が怖かったのか、この時の私はあまり冷静パスタではなかったみたい。
狙いとしては転換して良い感じに使う狙いがあったが、銀を引く手を読んでいなかった。
そこでまた私の悪い癖がでた。もう病気だ。
〜病は棋から〜
【29手目〜38手目】
▲6八角△7六歩▲4六角△6四銀▲同角
△同歩▲6一銀△7一飛▲5二銀成△同金
なんかね、割り打ちが見えたのよ。だから何?
って話で、ズバッと角切る価値があるほどの
戦果は得られなかった。逆にもうなんか手に困っちゃって、なんとなく5筋の歩を伸ばしてみたけど、具体的なプランは特になかった。体感としては、そこまで悲観するレベルではないけど、やや指しづらいかなぁ…もう将棋やめようかなぁ…くらいのライトな凹み具合だった。
【39手目〜43手目】
▲5五歩△8六歩▲同歩△8七銀▲5八飛
飛車取りに持ち駒の銀をINされたが、
『おかえり中飛車』に成功したので、少し得した気分だった。例えるならば、コンビニで買ったスイーツに何を言わずにそっとスプーンを2個INしてくれたくらいのお得感だ。ささやかな喜びかもしれないが、予備があると助かる局面がある。
〜生きないチャンス〜
【44手目〜54手目】
△6五歩▲同銀△7七歩成▲7二歩
△同飛▲7三歩△同飛▲7四歩
△8三飛▲7七桂△8六飛
ついにと金を作られて大ピンチを迎えたが、
とにかく在庫の歩をふんだんに使って、
飛車の頭をペシペシ叩きまくった。何がなくてもとりあえず叩いておくのが、我らが地獄研の理念である。(知らんけど)痛みに耐えれず飛車が横に逃げたところで、桂馬を跳ねてと金を除去することに成功した。飛車が走ってきたところで、
チャンスが到来していたらしいが、『中盤が弱いおじさん』と呼ばれる私には何も見えなかった。(別に呼ばれてないし、意味もない)
どうやら、8五に金を打てば、飛車がゲットできたらしい。それで勝てたかと言われるとあまり自信はないが、貰える飛車は貰う主義だ。残念ながら完全スルーしたので、貰えなかったけど。
【55手目〜78手目】
▲5四歩△同歩▲5三歩△同銀▲5四銀
△5七歩▲5三銀成△同金▲5七飛△5六歩
▲5八飛△3四歩▲6五桂△5四金▲6六銀
△5七銀▲5九飛△6六銀成▲同歩△6六角
▲5六飛△3九角成▲同金△5六飛
めんどくさくなってきたので、かなり端折ったが、なんやかんや派手な大駒の交換を経て、
落ち着いたというか、ファイナルバトルを迎えそうな局面がこちら。玉の堅さはこちらの方が微妙にアドバンテージがありそうな気がするが、後手玉は広いし、飛車と角を手持ちにしているのが大きい。こちらは取られそうな桂馬をどうするか、
角で相手玉に迫るにはどうすれば良いかを必死に考えていた。
〜これが敗着〜
【79手目〜83手目】
▲5七歩△同飛成▲7五角△6七龍▲3一銀
こんな見え見えの詰めろであわよくば…と考えていた対局中の私を丸太のようなものでブン殴りたい気分だ。△6四歩と角筋を遮断され、銀が孤立してしまい、温存しておきたかった金を打つしかなかった。かえて▲5三桂成ならまだマシだったような気がする。今さら後悔しても遅いのだが。
ここからはもう何も良いところがなかった。
【84手目〜116手目】投了
△6四歩▲4二金△3三玉▲5三桂成
△同金▲6八歩△6五龍▲8四角△1五歩
▲5一角成△1六歩▲3二金△4四玉▲3六歩
△5五角▲3七銀△2五桂▲3八玉△3七桂成
▲同桂△5六龍▲4八桂△3七角成▲同玉
△4五桂▲2六玉△3七銀▲2五玉△1四銀
▲1六玉△1五歩▲同馬△同銀
負けられない戦いに敗れた者はどうなってしまうのだろうか。たまに考えることがある。しかし、そもそも負けていい戦いなど一戦たりともないのである。この1敗は成績としては確かに厳しい。
天国と地獄を分けるくらいの重みがある。
だが、まだ終わりではない。指す将順位戦はまだまだ続く。あと2戦に全て勝つことができれば、
他力昇級の可能性が僅かながら残っている。
最後まで腐らず、完走したいと考えている。
昇級できなかった暁には、Twitterアカウントを
7割5分4厘くらいの確率で消去するつもりだ。
冗談に聞こえるかもしれないが、それはそれで
アリかもしれないと思い始めたのもまた事実だ。
来期も指す順に参加する為の必須条件としては、残る2戦、何としてでも勝つしかない。
おしまい
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