[ライブキャッシュ]ルースなBBレンジに対してのフロップCB(BB有利ボード)654r②実際にありそうなドンクレンジに対する対応

きっかけ

  • 前回、654dddのボードにおけるレンジ全体での高い頻度でのドンクを確認。

    • しかし人間は、そのようにバランスの取れたドンクレンジを構成する事はできないだろう。

  • 一般的にBBが有利と思われるボードで、人間にありがちなリーク(ドンクが全くない相手、ドンクをするハンドが偏っている)に対してどのような戦略が有効か見てみる

    • それにより、そもそもドンクとはどのように機能しているのかという本質を探る

設定

※前回と同じ

レーキ,スタック,ベットサイズ

  • レーキ:10% 2bb

  • エフェクティブ:200bb

  • ベットサイズ:オートマティック

想定レンジ

※前回までと同じ。詳しくは(https://note.com/persuit/n/n62b6e4c4719e)参照

解析

ドンクが全くない相手の場合

  • レンジ90%チェック

  • Top2P+の超強いところで44%bet

  • 残りのハンドで9%bet

    • ワンオーバーのハイカードA,K,Q,J & gut+

    • 2オーバーの中で弱いとこ(T,9ハイ)

    • オーバーペアの中で弱いとこ

      • QQ+が採用されずJJ以下がベットを担当しているののはプロテクションの観点(?)

    • THキッカーA,K & BDのベット頻度がほぼ100

      • こちらもプロテクションの観点で捉えるのが良さそうだが、ではなぜA6oは打たないのか(?)

この低頻度ベットに対するBBの反応がこちら

  • IDラインは

    • ガットぼちぼちキッカー

    • ダブルBD

    • ボトム,ミドルHit(BDあり/なし)

      • 人間はヒット系はピュアで降りなそう。

      • A5oがFold始めてるのエグい。均衡上はBTN10%ベットなので相当強いレンジを見積もっているのだろう。

    • A,Kハイ(BDあり/なし)

  • チェックレイズ14%(さすが)

    • バリュー

      • セット+で50%

        • やはりGTOの緑レンジ(x,cレンジ)つええ。という事は逆にここを全部赤レンジに回してくる人間の緑レンジはアグレッシブに攻撃できるだろう。

      • オーバーペアで33%

    • ブラフ

      • OESDを25%

      • ガットを10%

  • 98oの評価高いのなんでだろう(?)

全体的にBTNがすごい強いところで打ってきている事を想定して動いている印象。
打ってきているところの本命がTop2Pなので、A5oがブラフキャッチャーでしかなく降り始めているのは当然か。

向こうがバリューもブラフも狭くRobustなところで打ってきており、ターン以降もマッチョな戦いになる事が予想される。
なので、こちらもコールしてターン以降の戦場に連れて行く部隊としてBDやGutなどRobustなメンバーを採用しているという感じ(?)
EQだと当然A5o > 98oだが、A5oがIDで98oがピュアコなの面白い。

では、相手がレンジチェックなど考えず、バカスカCBを打ってくる人間だったらどうだろう?
というわけで、以下のようにレンジ33%でCBしてくるBTNを想定

  • 2P+の90%

  • オーバーペアの80%

  • OESDの70%

  • THの70%, ボトム/ミドルHitの50%

  • 2overの10%

この時のBBの反応がこちら

  • 死ぬほどチェックレイズ返す(32%)。そして額がデカい(Pot6.5に4.4うたれたところに19.6)

    • ちょっとこの額採用する人は少なそうなので75%レイズくらいまで下げてみたが、余り変化が見られなかった。

    • BTNがハイカード全体10%は打ちすぎている事が原因かと思いそこを削除してみた(betのコンボ数189->156)

      • すると、ほぼ完全なraise/foldのレンジになって更にイカつくなった。マイルドになるかと思ったらコールレンジ消えて更にイカつくなるとは・・・

    • オフスートのHitほぼ全捨てし、逆にHit & BDの50%近くをXR/C。イカつい。

    • Gutもヒット系と似たような扱い。オフ全捨てBDは過激派

過激XRを返された時のBTNの反応がこちら

  • ヒット系がID、レイズはほぼなし

    • レンジ全体のエクイティで負けているにも関わらず、ヒット系でやすやすとCBを打ってきていたところを咎めるXRとして機能していた。

    • 咎められた側のBTNは、オフのHitを全て放棄。BDありのヒットやOESD、オーバーペアでなんとかこらえる形。

      • なんにせよ強いアクションが入って、レンジ構成が双方Robustなところばかりになっていく

素直なドンクのみの場合

THGK以上と良ドローで50%くらいドンクしてくるBBを想定

それに対するBTNの反応

  • めちゃくちゃシンプルにリニアにコール。レイズ0

    • GutもBDもなしの2overがピュアに落ちて、それ以外ピュアにコール

    • GTO的にレンジ全体で広くドンクを打ってきているわけではなく、単純に強いとこで打ってきているのでレンジ全体で負けている、そしてポジションもあるので強いとこからコール! みたいな?

  • BB xに対して、BTNのCBレンジを素直なものにロックした時はこうはならなかった。むしろr/fのアグレッシブな戦略を立てていた

    • GTOが如何にポジションを重視しているか(?)

まとめ、考察

  • 相手にドンクの選択肢があるかないかで456rのようなボードでのBTNのCB戦略は変わる。

    • ドンクがない場合レンジチェック

      • 打つ場合はバリューはTHGKくらいから(プロテクション)

      • 相手があまり考えずポンポン打ってきている場合、BBは弱いヒットをピュアに捨て、Hit BD, Hit Gut, Gut BDなどで小さいながらもRobustな部分のコンボで広くレイズを返して対抗。

        • ここはかなり人間の感覚とはズレそうなので、どっちのポジションを持った時にも意識!

  • 素直なハンドでドンクしてくる相手には、IPは素直なところでコールしよう。


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