看護師にとって『時間で仕事をする』とは
こんにちは、つかさ@パーソナルプリセプターです!
今回も、私がこれまで相談を受けた方のケースを紹介しつつ、男性看護師に向けてのワンポイントアドバイスを載せていこうと思います!
今回は、前回の続き案件です!
ケースはこちら!
Aくん 20代後半
新卒1年目ですが、もともと水族館で働いており、看護師の道へ。社会人入試を経て、専門学校に入学。勉強や実習に苦労しながらも、卒業。附属の総合病院へ入職。現在、看護師1年目で混合内科病棟で働くも、同僚ナースや先輩とのコミュニケーションや「時間で仕事をするスタイル」に付いていけず、やっぱり看護師を辞めようかなと思っている。
はい!
2つ目の悩みについて解説していきたいと思います!
2. 「時間で仕事をするスタイル」
これだけだと何のこと?と思う人もいるかもしれません!
ここでの「時間で仕事をする」というのは、
患者さんには入院生活のタイムスケジュールがあって、それを滞りなく支えるため、定められた時間を基準に仕事をする必要があるということです。
これは、特に男性看護師が病棟配属になったときにつまづき易いポイントのひとつだと思われます。
有名な話ですが、我々男性はマルチタスクではなく、シングルタスクが得意です。(もともと男性の役割は、マンモスなどを倒す狩猟だったため、目的達成型で一つの物事に集中することが得意です)
そして、病棟の看護師は、日勤では2-10人ほどの複数の患者を受け持つのが普通ですね。なので、患者のタイムスケジュール×10名となります。
そうなると、頭の中で、患者それぞれのタイムスケジュールを組み立てながら、検査出しや手術出し、食事介助や配膳、点滴更新や輸血の対応、時刻の定められたバイタル測定など、本当に多岐にわたる予定を手際よく消化していく必要があります。
そこにナースコールが鳴り、突発的な業務も入ってくるので、その都度に状況判断をする必要もあります。
しかし、1年目の多くの看護師さんは、多くは仕事の優先順位をつけるだけでも迷います。
ましてや、シングルタスクに慣れている男性は、同時進行が苦手なひとが多いので、タイムスケジュールが決められた業務を管理できずにあたふたすることも、よくあります。
なので、この「時間で仕事をする」スタイルには、なるべく早く手を打っておき、慣れる方がいいです。
どうやって慣れるといいのか。
「時間で仕事をするスタイル」
これに対して、有効な考え方はこれです!
「どう頑張ってもカラダは一つしかない。なので、守るべきタイムスケジュールを守り、ずらせるタイムスケジュールをずらす。カラダが二つ必要になる状態を作らない」です!
めっちゃシンプル。
シンプルゆえに、これで例外なく業務が整理できます。
※専門用語としては、「多重課題」ともいいますね
特に守るべきタイムスケジュールは、手術出しや検査出しの他部署と時間調整済みの業務だったり、また病棟にいる時間が限られる人(師長さんやドクター)の力が必要な業務だったりします。
時間で仕事をする、の基本となる部分ですね。
これは巻き込む人数も多いので、もし時間変更するのであれば大掛かりになるので、むしろ余裕もっておくべきです。
ですが、そればかりではなく他に優先すべきこともあります。
まずは、生理的な現象。
特に排泄系
オムツ変えてー
しびん当ててー
トイレ連れてってー
痛み系
鎮痛剤ください
アイスノンください
横にならせてください
これらは我慢の限界があるし、人間の尊厳という倫理的な意味でも優先すべき業務です。
一方、
食事のお膳下げてー
同意書回収してー
テレビカード買ってきてー
などは生命維持や倫理面では遠い内容と考えられます。
多忙な状態で、これらを患者さんからお願いされた場合、私ならこう返します。
「もし至急ではなかったら、○時にまた来ますので、それでもよろしいでしょうか??」
「今、手がいっぱいなんですが、○分後に来れるので、その時でも大丈夫ですか??」
などなど。
これで、業務の重なりを回避することができます。
(カラダが二つ必要になる状態を作りません)
すると、
冒頭でも触れた
「守るべきタイムスケジュールを守り、ずらせるタイムスケジュールをずらす」
ことが少しずつできるようになります。
あまりずらし過ぎても結局忘れてしまったり、大幅に遅れてしまうと、患者さんに不満を抱かせてしまうので、そこは注意が必要ですね。
「〇〇さん、大変お待たせしました!待たせてしまいすみません。ご協力いただきありがとうございました」
私はこの枕詞を使うようにしています。
「守りとずらし」というテクニック
大概の場合、病棟の看護師さんは忙しいものです。
業務量の波もあることでしょう。
そんなときに、冷静になって、今回の「守りとずらし」を活用していただくと、多忙な状況は好転するかもしれません。
また、勤務のたびにちゃんと振り返りをすれば、
「あのとき、事前にこの準備をしておけば、一回で終わったな」
「このくらい余裕もってたら、患者さんにも安心感与えられたかもな」
など、自分自身でも業務のコツが見えてくると思うので、ぜひ頑張ってみてください。
最後に
みなさん、いかがだったでしょうか!
「時間で仕事をする」ことの大変さや、業務のコツは分かったでしょうか。この壁をなるべく早くクリアして、ぜひ病棟の看護師か少しでも楽しくなることをお祈りしております!
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それでは、また次回!